〜 癒やしの音色を病床へ 〜
「よりそいのハープ」は、病床にある方のそばで、ハープの音色を通して心に寄り添う活動を行うボランティア団体です。
この活動の目的は、ただ一つ――
「目の前にいらっしゃる方の尊厳と大切さを認めること」
音楽を通して、その方の存在にそっと心を向け、ひとりひとりの尊厳を大切に支えます。
お一人お一人の状態に合わせて、ハープと歌をお届けします。
ハープのあたたかく柔らかな音色が、心をそっと包み込み、安心と癒やしを届けます。
2年間の奏者養成講座の卒業生を中心に、ホスピスや病院、高齢者施設などで訪問演奏を行っています。
2025年12月6日(土)せんだいメディアテークスタジオシアターにて講演会を開催いたします。
~死に直面する人と、私たちは何を語り合えるのか?~
ニューヨーク訪問看護サービス・ホスピス緩和ケアにて、カウンセラーとして長年にわたり終末期の患者さんのスピリチュアルケアに携わってきた、全米認定チャプレンの岡田圭さん。
昨年秋には著書 『いのちに驚く対話 – 死に直面する人と、私たちは何を語り合えるのか』 (医学書院)を刊行されました。
ニューヨークから帰国され、現在は金沢にお住まいの岡田さんを仙台にお招きし、緩和ケアの現場での「対話」や「支援のあり方」について、お話を伺います。
医療や介護の専門職の方はもちろん、身近な人の看取りや支援に向き合っている方、福祉・医療に関心のある学生や市民の皆さんなど、どなたでもご参加いただけます。
場所:せんだいメディアテーク スタジオシアター
日時:12月6日(土)午後2時~4時(事前予約制 一般2000円、学生1000円)
2025年11月1日(土)・2日(日)開催 第48回 日本死の臨床研究会 年次大会にて「よりそいのハープ」メンバーが不定期にハープを奏でる予定です。
場所:キオクシア アイーナ(いわて県民情報交流センター)
5F ギャラリー アイーナ
11月1日(土) 9:00〜17:00
11月2日(日) 9:00〜12:00
※ 時間内で不定期演奏予定
これは、ハープの演奏を終えたあと、ホスピスの患者さんからいただいた言葉です。ハープの柔らかな音色がその方の心に寄り添い、祈りが届いたと感じたとき、空間には温かな空気が流れ、安らぎが生まれます。
この活動は、ハープの音を通して「癒す」という意図をもって行われています。身体だけでなく魂にも深く働きかけるハープと歌による寄り添いは、苦痛や苦悩に向き合いながら、その中に意味を見出す体験となり、エンドオブライフ期にある方やそのご家族の心の支えになると実感しています。>続きを読む
ハープは、古代から人々の心に寄り添う楽器として大切にされてきました。
旧約聖書には、若きダビデがハープを奏で、悩めるサウル王の心を静めたという物語が記されています。
その音色は、中世ヨーロッパの修道院やケルト文化の中でも、祈りや癒しの場面で奏でられてきました。
現在では「セラピューティック・ハープ」、「ハープセラピー」として、ホスピスや医療・福祉の現場で活用され、ストレスや不安の緩和、心のケアに貢献しています。
豊かな倍音と静かな響きを持つハープは、言葉を超えて心に触れる楽器として、今も多くの人に寄り添い続けています。
David Plays the Harp Before Saul (c. 1896-1902) James Tissot (French, 1836-1902)
「よりそいのハープ」は、一般的なコンサートや演奏会とは異なります。
使用するのは、比較的小型のケルティックハープ。クライアント(患者さん)のベッドサイドで、その方の呼吸や気配に寄り添いながら、一対一でその瞬間にふさわしい音楽を静かに奏でます。
演奏者は主役ではなく、あくまで伴奏者です。
音楽を通して、目の前の方の存在にそっと心を向け、深い敬意をもってその時間をともにします。
安らぎのひとときを過ごしていただけるよう、やさしく寄り添いながら、丁寧に音を紡いでいきます。
あえて「聞き慣れない曲」を演奏します。
よく知っている曲は、思考を刺激したり、過去のつらい記憶や体験と結びついてしまうことがあります。
一方、知らないメロディは、心に静けさと余白をもたらし、安心して自分の内面と向き合う時間をつくってくれます。
団体名:よりそいのハープ
設立:2025年4月1日
所在地:宮城県仙台市(個人宅のため非公開)
代表者:牛坂朋美
設立の目的:
本団体は、人生の終わりの時期や病と向き合う方々に対し、その人らしさと尊厳を大切にしながら、ハープのやわらかな音とともに静かに寄り添うことを目的とする。
あわせて、そのような寄り添いのケアの意義を広く伝え、病院やホスピス等におけるハープ訪問の導入と普及に努める。
活動分野:保健・医療・福祉
お問い合わせはフォームにて受け付けています