分科会

写真:銀閣寺 from 京都フリー写真素材

分科会

※担当連絡先はお手数ですが「_at_」を@に変えて頂きますよう、よろしくお願い致します。

第一分科会

「高強度光電場に駆動される固体電子ダイナミクスの実時間シミュレーション」

高強度のコヒーレント光源を用い、極めて非線形な電子ダイナミクスを誘起するサイエンスがこの四半世紀に渡って発展してきた。 こうしたサイエンスの対象は当初気相であったが、近年固体を対象にした現象群も盛んに調べられるようになった。 本分科会では、高強度光電場に駆動される固体電子ダイナミクスの実時間シミュレーションを行うための理論群(Blochの定理、バンド計算、Bloch波動関数の時間発展を扱うための理論等)について講義を行う。 また、これらの理論の実装された数値計算コードを使って、高強度光電場に駆動される固体電子ダイナミクスの実時間シミュレーションの実習に取り組む。

  • 講師:篠原 康 先生 (東京大学 特任助教 : 研究室HP)
  • 担当:影山 豪大 (東京大学 五神・湯本・井手口研究室 M2)
  • 担当連絡先:sec1_at_ymsa.jp

詳細はこちら

第二分科会

「水素原子に潜む数理構造:分子科学への応用を見据えて」

水素原子における量子力学は、標準的なカリキュラムでは手で解ける練習問題としての位置付けにあることが多いと思われます。一方で、水素原子は数理物理分野において長らく研究されている対象でもあり、他の系における量子現象を考察する上でも重要となる概念・手法を多く生み出してきたという側面があります。本講義では、そのような研究の中で見出された水素原子に潜む数理構造として①共形幾何学と②超対称性代数を取り上げて数学的基礎から解説したいと思います。さらに、これらの数理構造の分子科学への応用動向についてご紹介します。

  • 講師:伊藤 祐斗 先生 (民間企業研究職)
  • 担当:杉田 心平 (放送大学 修士選科履修生)
  • 担当連絡先:sec2_at_ymsa.jp

詳細はこちら

第三分科会

「高分解能分光による分子間相互作用の決定」

高分解能分光法の一つとして知られるマイクロ波分光法は、精密な分子構造の決定手法として確立されており、ラジカルなどの開殻分子の回転スペクトル中に電子スピンに由来した微細構造や核スピンの影響による超微細構造を分離して観測できる事が特徴である。これらの分光データ中には、分子構造や電子構造の情報が豊富に含まれている。本分科会では、マイクロ波分光の基礎となる閉殻および開殻分子の回転エネルギー準位構造の解説から始め、マイクロ波分光で得られる情報からどのようにして分子間相互作用ポテンシャルの決定を行うかについて学ぶ。

  • 講師:住吉 吉英 先生 (群馬大学 教授 : 研究室HP)
  • 担当:村井 友海 (東京工業大学 大島研究室 M2)
  • 担当連絡先:sec3_at_ymsa.jp

詳細はこちら

第四分科会

「生体高分子の一分子蛍光計測」

一分子蛍光計測は、水中の生体高分子が示す構造の多様性とダイナミクスを観 察するために、現代の生物物理化学で盛んに用いられる技法です。本分科会では蛍光 分光法の基礎から始め、蛍光相関分光法を中心とした一分子蛍光計測実験の基本原理 と要素技術、さらに得られる光子データを確率的な考え方に基づいて解析する方法を 学びます。

  • 講師:石井 邦彦 先生 (理化学研究所 専任研究員 : 研究室HP)
  • 担当:宮田 大輔 (東北大学 中林研究室 D2)
  • 担当連絡先:sec4_at_ymsa.jp

詳細はこちら

第五分科会

「原子・分子間相互作用と原子・分子衝突の基礎

~化学反応への原子分子物理学のアプローチ,太陽風電荷交換反応と極低温イオン移動度の理解を目標に~」

孤立した原子および分子の間にはたらく相互作用について学んだ後に,化学反応を低エネルギー原子・分子衝突と定義した上で,その素過程を記述する衝突理論の基礎を概説する。量子化学は学んでいるが量子力学における散乱理論を全く知らない学生を想定して,講師が行っている太陽風電荷交換反応および極低温イオン移動度の実験的研究の内容が理解できる程度にまで到達することを目標とする。

  • 講師:田沼 肇 先生 (首都大学東京 教授 : 研究室HP)
  • 担当:中村 勝之介 (東京大学 佃研究室 M2)
  • 担当連絡先:sec5_at_ymsa.jp

詳細はこちら