生態環境:中央アンシスカ大湿地帯


創紀1000万年を迎えたセリナは、温暖にして豊潤な繁栄を謳歌する世界である。鳥類、昆虫、魚類、そして草花に至るまで、多種多様な生物たちがこのまっさらな新世界を埋めるように爆発的な種分化を遂げ、一見馴染みのあるように見えつつも内実はまったく異なる世界的に豊かな生態系を形作った。南北両極を除いて__といってもこれらの地域ですら地球でいうところの温帯に相当する気候なのだが__大半の地域が熱帯域に覆われている現時点のセリナは、まさしく生き物が定着するのに理想的な環境と表現することができるだろう。

だが、セリナのこの穏やかな気候にも欠点がないわけではない__創造世、特にその後期において、世界的な降水量は地球のそれよりもはるかに低い水準にある。これは、基本的に大地が平坦で起伏がなく、それがゆえに雲が陸地を迂回するように動き、大抵の場合雨を降らせる前に通り過ぎてしまうためである。そのためか、この頃のセリナは大規模な砂漠こそないものの、緩やかに、しかし確実に乾燥化への道をたどりつつあった。

500~600万年間にわたって地上を覆っていた竹林は、しかし次第にその生息域を降水量の多い沿岸地域へと狭めていき、それに取って代わるようにヒマワリやクローバー、そしてタンポポといった乾燥に強い草花の子孫が空白になった内陸部に浸透していった。一方で熱帯雨林やそれに類する環境は、現状セリナにおいてかなり希少なものとなっている。これらの生物群系は、今のところ先述した海岸沿いの地域の他に、雲がぶつかって雨を降らせるごくわずかな山の尾根の周辺に見られる程度である。


ところが、直接海に面しておらず、かといって付近に大きな山地がないにも関わらず降水量の多い特筆すべき地域がアンシスカ大陸の中央部に存在する。大陸の真ん中を東西に横断する断層の上に位置するこの地帯は、大陸移動によって数世紀の時をかけて大地が南北に引き裂かれつつある場所であり、海抜にしてマイナス数百フィートという深い谷状の地形が形成されている__余談にはなるが、2つに分裂しつつあるアンシスカ大陸の中でも南部地方はステヴランデア大陸北部に衝突しつつあり、近い将来に巨大な1つの大陸となると予測されている。標高が非常に低いこの谷底の平野は、数百マイルの長い道のりを超えて大陸の南北から流れてくる水の終着点であり、それによってこの地はセリナの世界において最大級の湿地帯となった。

ここではタケが繁茂しているのと同時に、その他の被子植物も素晴らしい多様化を見せている。クローバーに限っただけでも数千を超える種が確認されており、重大な生存競争が生じていない中で大型化するものや色とりどりの花を咲かせるものなど、よりどりみどりの分化を見せている。湿気の多い環境に適応したヒマワリ__ここでは樹木ではなく草本型のものが主流である__も生育に適した地域に群生しており、無数の小型無脊椎動物の餌となるのみならず、数千万羽に達する鳥たちの絶好の営巣地にもなっているのだ。

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上図:かつての1種は、今や数え切れないほどの種へと分化した。創紀1000万年のアンシスカの湿地では、多種多様な姿形に進化したカナリアの子孫たちによる生物群集を垣間見ることができる。

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ウォンブラー

スズメ目(Passeriformes

--アトリ科(Fringillidae

---バロセリヌス亜科(Baroserinae

----属名:バロセリヌス(Baroserinus

-----図中の種:グレーター・レッドクラウンド・ウォンブラー(Greater red-crowned Wombler)Baroserinus magnificus(偉大な重いカナリア、の意)


の湿地帯には、他の生物たちを見下ろすようにそびえ立つ、創造世最大級の陸上動物が生息している。タケの葉を好んで食するウォンブラーWomblerは、体重350ポンド(およそ158キログラム)に達するアンシスカ大陸の固有種である。身長7.5フィート(およそ2メートル)におよぶ本種は、その体躯を支えるための太い幹のような分厚い脚を備えている一方、翼はまるで役に立たないほどに退化させている。がっしりとした脚を持つこの動物は、しかし移動する際は細心の注意を払いながら慎重に歩いてゆっくりと前進する。その重い体ゆえに、一度転ぶと起き上がるだけでも一苦労するはめになるからである__体重が大きいために水中ではいちおうそれなりの浮力は生じるものの、ぬかるみの多い湿地環境でその恩恵を充分に受けられるかどうかは甚だ疑問である。

地球人の基準からすると、この鳥を「巨大動物」というくくりに含めるかどうかは意見が分かれるところかもしれない。しかし、その数値は3オンス(およそ85グラム)にも満たない祖先系のカナリアからすると数千倍にあたり、しかも1000万年という生命の歴史からすると短い期間で変化を遂げたことを考えると驚くべきことだと言えるだろう。このような体格を持つウォンブラーを襲う天敵は存在せず、その結果として速く走る能力は不要となり完全に失われている。そんな本種は、1日の大部分を丸々とした巨体を維持するための食事に費やしている。大きくて重量感のある植木ばさみのようなくちばしで新芽や葉を枝ごと折ってそのまま飲み込み、胃石ですり潰して消化するのである。

天敵のいないウォンブラーは、3年おきに粗末な巣を直接地面に作り、そこに15ポンド(およそ6.8キログラム)の重さの卵を1個産み落とす。一糸まとわぬ丸裸の状態で生まれてくるヒナは、あらかた羽毛の生えそろうまでの5ヶ月の間、草でできた巣の中で親鳥の暖かい抱擁に守られてすくすくと成長していく。その後、親鳥から口移しで餌を渡されながら充分に栄養分を補給していき、さらに16ヶ月をかけて体重100ポンド(およそ45キログラム)にまで到達するのである。この頃には脚が自重に耐えうるほどに発達して自力で立つことができるようになるが、まだタケノコといった地表の貧相な食事しか摂ることができないため、高所の枝にくちばしが届くようになるまで重ねて30ヶ月もの期間を親の元で行動することになる。


繁殖が可能になるまでにはさらに4年もの歳月を待たねばならないが、その代わり一度育ちきってしまえば寿命は数十年におよぶこともある。成熟したウォンブラーを脅かすことのできる生き物は地上に存在しない__同じウォンブラー同士を除いて。

強力な捕食者の不在は、本種から殺されることに対する恐怖というものを失わせた。温和そうな外見とは裏腹にオスのウォンブラーの闘争本能は並外れて高く、繁殖期に異性をめぐって争うのみならず、平常時においても些細なことから命をかけた終わりのない闘争を別のオスと演じることも珍しくない。皮肉にも、捕食性の外敵のいないウォンブラーのオスの死亡率は異常なまでに高く、実に80%近くの個体がこうした死闘による怪我で命を落としている。中でもよく観察される死因は、相手側のくちばしの強烈な一撃が脚に当たったことによる骨折である。頻繁に行われるこの決闘によって大概のオスは生後20年を迎えるまでに命を落とし、これは争いを好まず他の個体と群れて過ごすメスの寿命の3分の1程度でしかない。

通常、正常かつ自然な環境下では捕食圧によって生物は恐怖心を発達させ、同種間での無益な争いによる犠牲をなるべく避ける傾向がある。だが、天敵に襲われることのないウォンブラーにはそれが起きず、これによって死ぬことに何の恐怖も感じないように進化を遂げるに至った。ウォンブラーの頭に逃亡の2文字はない__そこにあるのは勝利のみであり、そのためには命を賭してでも戦い続けるのである。

非常に興味深いことに、オスのウォンブラーに見られる同種への過剰な闘争心は、外圧の少ない環境下で育てられたイヌに時折見られる行動障害と酷似していることが解明されている。恐怖心の欠如はややもすると容易に攻撃性の暴走を引き起こし、真に恐るべき生物を生み出しうるのである。


そんなウォンブラーにおいても、セリナの他の鳥たちと同じく、求愛や縄張りの主張に「歌」を利用する習性が失われることなく受け継がれているのは注目すべき事実だろう。大部分のオスのウォンブラーはたびたび旋律を伴う鳴き声を響かせているのが確認されているが、その歌声はちょうど祖先のカナリアのそれを音声編集ソフトで速度を5~10分の1にまで遅くして、かつオクターブをいくらか下げたようなものである。以上のように、本種のオスはかなり低い声で歌うため、発声する際の喉やくちばしの動きもまた、まるでスローモーション映像かと思わせるほどに緩慢なものとなっている。


アクスビル

スズメ目(Passeriformes

--アトリ科(Fringillidae

---ドロマエオセリヌス亜科(Dromaeoserinae

----属名:マグナリンクス(Magnarynchus

-----図中の種:インペリアル・アクスビルImperial AxbillMagnarynchus imperator皇帝の巨大なくちばし

アクスビルAxbillは、ウォンブラーを含むバロセリヌス亜科との共通祖先から600万年前に分岐したドロマエオセリヌス亜科の一員だ。本種は非常に大きなくちばし__一見頑丈に見えるが、実際はケラチン質で構成されているためもろく、戦闘ではなく異性へのアピールのために使われる__を持つ、やや大柄な体格をした(その大きさはノガン大からエミュー大まで幅に富む)飛べない陸上棲の鳥である。

共通する祖先から派生したにも関わらず、バロセリヌス亜科とドロマエオセリヌス亜科は正反対と言っていい進化を遂げている。前者は安定した環境に定住する、ずんぐりむっくりとした大型草食動物となった。ウォンブラーがその代表的な例である。一方、後者に当たるドロマエオセリヌス亜科(以下、ドロマエオセリンと総称する)は、大地を駆け抜ける身軽で適応力の高い動物になった。アクスビルを含むドロマエオセリンの仲間は、その多くが開けた草原での暮らしに順応しており、雨が通り過ぎた後に現れる緑豊かな草地を求めて常に広範囲を移動し続ける生活を送っている。特に、アンシスカ大陸全域およびストリアタ大陸中央部に生息し、同属の中でも最もよく見られる種であるインペリアル・アクスビルは、数百万羽規模で群れを成し、他の生物には感じ取れない何かを手がかりに__これには本種の並外れた嗅覚が関係している可能性があるが__雨の気配を追うようにして年に1000マイルを越える距離を走破することで有名である。

通常時においては強固な繋がりを持つ集団で行動する本種だが、つとに緑に恵まれる季節になるとオスは一時的に群れを離れる。それに伴ってオスは、いつものくすんだ茶や灰色の羽毛を脱ぎ捨てて、目もくらむような赤や黄色の華麗な装いを身にまとうようになる。こうして繁殖期を迎えたオスたちは適当と見た草地に数千羽単位で集まってレック(オスが一定の区域に集まって異性への求愛行動を行う配偶システムをレック繁殖という。詳細はこちら)を形成し、色鮮やかに染まった喉元を見せびらかしながら、いろいろな音色の歌を朗々と、そして長々と暢気に歌い上げる。ただし、歌も異性へのアピールに重要とはいえ(女性は大抵ムーディーな音楽が好きなものである)、カップル成立の決定打となるのはくちばしの大きさである__かぶとのような形をしたくちばしが一際巨大なオスは、外敵に目立ちやすいという不利を抱えながらも生き残った優秀な遺伝子を持つ強者と見なされるのだ。

メスはオスに比べてはるかにくちばしが小さく、また羽毛もさほど派手というわけではないものの、数多くの魅力的なオスと交尾する権利を有している。しかし、その中でも1羽のメスとの交尾で受精にまで持っていき子孫を残すことができるのは、選ばれた1羽のオスのみなのである。

繁殖期が過ぎると、メスは地べたに2個(個体によっては3個の場合もある)卵を産み落とし、女手一つでふ化からヒナの養育までをやり通す。それと時を同じくして、独り身となったオスたちは互いにたむろして集団を形成するようになる。そうしてこの数ヶ月後にメスたちが若鳥を連れて戻ってくることで、群れは次第にいつもの姿を取り戻していくのである。


天敵となる目立った存在がいないにもかかわらず、ドロマエオセリン類の成長速度は同時代の陸棲鳥類と比べて非常に速いものとなっている。これは、乾季と雨季の区分がはっきりしており、食糧の供給が安定しない土地に暮らすための適応である。数ヶ月近く餌が不足することもある不安定な環境下で、長い間無防備な幼年期を過ごすのは不可能に近い。小柄な飛行性の鳥類であればふ化してから数週間という短期間で成熟することでなんとかこの問題に直面せずに済んでいるものの、飛べなくなるほどに大型化した種となると話は別になる。

ドロマエオセリンの仲間は、幼体がかなり発達した段階でふ化することによってこの問題を解決した。ヒナは卵からかえった段階で柔らかい羽毛に覆われており、それから10~15日もすれば自分の力で自由に歩行できるまでに成長するのである。餌を採ったり、雨風や外敵の襲撃といった自然の猛威から身を守ったりするには母親の助けを借りる必要があるものの、幼いうちから備わる高い移動能力のおかげで、乾期が訪れても親とともに緑豊かな土地を求めて動き続けることができるのだ。その上、あるドロマエオセリンの1種の親は、まだ遠方まで自力で歩いて行けないヒナを背中に乗せて運ぶと言った行動まで行うことが観測されている。


このドロマエオセリンの中でも主要な属であるアクスビルは、その大半が植物食性寄りの雑食性で、主に大きなくちばしを使って草花や植物の茎を食べている。その一方で、成体が昆虫やその他無脊椎動物を口にすることは、必要最低限の動物性タンパク質を確保せねばならない時を除いてほとんどないと言ってよい。だが、幼体となると事情は大きく異なってくる。先述の通りドロマエオセリンの仲間は幼年期の成長率が他の鳥類に比して高いため、それを支えるタンパク源としてコオロギを始めとするたっぷりと身の詰まった昆虫を多く摂取する必要があるのである。


アードグース

スズメ目(Passeriformes

--アトリ科(Fringillidae

---ドロマエオセリヌス亜科(Dromaeoserinae

----属名:ソルモルニスSolumornis

-----図中の種:バレー・アードグース(Valley Aardgoose)Solumornis vallivivus谷に住む大地の鳥

アードグースAardgooseは、創造世後期というこの時代において、ステヴランデアと南端のカリイ両大陸を除くセリナのほぼ全土に生息する、基底的ながらも大きな成功を収めたドロマエオセリンの仲間である。地面を掘るのではなく、柔らかい草や水棲植物を好むその食性から名付けられた本種は、500万年前という比較的早い時代に他のグループと分岐した系統に当たる。本来河原や湿地帯を主な住処としていたこの動物は、現在よりもほんの少し湿潤な気候だったかつての環境下で、乾燥した季節性サバンナの拡大によって沼沢地が限られた地域に狭められていくより前に世界中の至るところに生息域を広げていった。

アードグースは、最小種の10ポンド(およそ4.5キログラム)から最大種の80ポンド(およそ36キログラム)に至るまでサイズに大きく差はあるものの、概して目立たない色をした中程度の体格の飛べない鳥であり、アクスビルとは近縁に当たるとともに、それらを含むドロマエオセリンらの祖先の姿を色濃く残す種族でもある。生態面ではその他のドロマエオセリンと共通するものが数多くあるが、アクスビルとは異なりレックを形成することはない。その代わりに、オスは1個体につき3羽から5羽程度のメスからなるハーレムを作り、生まれてくるヒナのために奔走するのである。また本種には、その他のカナリアと比べると早熟であり、親がまだ幼いヒナを背中に乗せて運ぶという近縁のアクスビルに似た特性も存在する。

アードグースは基本的に陸上で生活を営む鳥ではあるのだが、水辺に生息していることもあって意外に泳ぎは上手い。ふくよかな体格によって生じる浮力とささやかながら水かきを持つ足を駆使して、川や湖の向こう岸までなら楽々渡りきることができる。また、本種は潤沢な水源から離れたところでも生き抜くことが可能であり、季節によっては乾いた地域を長距離に渡って移動する姿も見られる。だが、ヒナの成長のためには藻類や水棲無脊椎動物といった高タンパクをたっぷりと含む食糧に頼らざるを得ず、乾燥した高地における子育てが成功することはほとんどない。

メスは一度に4、5個の卵を産み落とすが、その中から無事に独り立ちできるのは3頭にも満たない。末の子どもがより早く生まれたきょうだいたちからいじめを受けて命を落とすからである。これは、親鳥が1個目の卵を産んでからすぐに抱卵を始める生態のためである。これによって始めにふ化したヒナと遅くにふ化したヒナとの間に一週間近くもの差が生じることとなり、年長のヒナがまだ小さいヒナから餌を奪うことすらある。

余談になるが、アードグースの巣は草と乾燥させた泥からなる単純な構造物であることが多く、その大部分は水辺に作られている。


アードグースはオス・メスともに歌うことができ、求愛時にはオスに呼応するようにメスが歌い出す光景が見られる。しかし、本種の奏でるメロディは祖先のカナリアのそれと比べるととても簡素な上に繰り返しが多く、多様性に欠ける3,8回の短い口笛のような音とクリック音を反復し続けるのが普通である。また、本種は驚かされたり混乱している時に悲しそうに鳴く一方で、かなり大きな外圧に晒されたときにはうなり声を上げることでも知られている。

そんなアードグースは基本的に社会的な群れを形成する鳥であるが、繁殖期になると対立するオス同士が争い合い、時には後脚に携えた鋭い爪で相手を蹴りつけるまでに至ることがある。とはいえ、争いがそこまでエスカレートして深い傷を負うことは滅多にないのだが。


スティルトスキン

スズメ目(Passeriformes

--アトリ科(Fringillidae

---オラウォラ亜科(Oravora

----属名:オラウォラウィス(Oravoravis

-----図中の種:バイオレットブレステッド・スティルトスキン(Violet-breasted Stiltskin)Oravoravis purpurupectus紫の喉を持つ岸辺を漁る鳥)

スティルトstilt、セイタカシギシスキンsiskin、マヒワ組み合わせた名を持つこの鳥は、現代の地球に生息するチドリに近い大きさをした、長い脚部を持つ原始的な渉禽である。セリナのほとんどの大陸の多種多様な環境に生息する本種は特に岸辺を好み、そこで浅瀬や草の茂みを長い脚でかき分けながら、藻類や水棲植物、種子、そして小型の無脊椎動物をとがったくちばしでついばんで摂食している。未だに充分な飛行能力を保有するこの鳥は、一部の個体群が非常に長距離の渡りを行うことでも知られており、はるか遠くの極地に営巣する一方赤道付近で越冬するものも存在している。

本種は水辺近くに生える背の高い草木の茂みの中に小枝で頑丈な巣を作り、そこで子育てを行う。本来、スズメ目に属する鳥類のヒナは発育が遅いのが常なのだが、本種は羽毛の生えそろった毛皮をまとって生まれ、両目も生後たった2日で開くという早熟ぶりを見せる。また、スティルトスキンstiltskin)には今なお歌う種がいる一方でその習性をほとんど失った種も存在し、後者の鳴き声は単なる叫び声や金切り声、あるいはさえずりといったものへと退化している。

スティルトスキンの多くは群れを作る傾向が強く、繁殖もそうしたコロニー内で行われる。本種はオス同士で争い合うことはほとんどなく、繁殖期になると一夫一妻のつがいを形成する。


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~~~現在調査中につきしばらくお待ちください~~~