藁葺き屋根のある家
平らな部分を作る前に端の部分を作ります。小麦が短いので4工程で一つの大きな束を作ります。端の部分は、大きな束を4つ作り、縄で連結させて締めていきます。端の部分が定規の役割になっているので、端を作ってから平らな部分に行きます。平らな部分は、端の部分の作り方のリズムと同じように作ります。綺麗に並べ終わったら細い竹を使って締めていきます。
端の部分を完成させたら、平らな部分に小麦を並べていきます。小麦は1本1本空気が入っているような感じで綺麗に整え、1枚の板のようにして並べていきます。綺麗に並べ終わったら真竹を割って、割った竹を使って縄で締めていきます。足場用の縄を出していき、丸太を取り付けます。
2段目の端の部分の作り方は、1段目と少し違います。手前に2つの束を作ったら、右側の束は、少し多めにして2つの束を作ります。ここが定規になっておりますので、しっかりと作っていきます。下から2mくらいの場所の形は、刀のような感じに作っていきます。
端の部分が完成したら、平らな部分に行き、上から順々に厚みを変えて並べていきます。最後は多めに並べる感じになります。綺麗に並べてあると風が吹いてふわっと浮きあがっても綺麗にふわっと風が通っていく感じになります。バラバラと落ちていくと、その部分は、バランスよく葺いていない感じになります。
平らな部分を並べ終わったら、コテを使って綺麗に叩いていく感じです。叩き終わったら顔を近づけて屋根の上を見て、屋根の先端が見えていれば、いい感じの角度になっている証拠になります。
綺麗に叩いたら2段目の足場を取り付けます。取り付けたら足場の上にのって竹の縄を締めていきます。ここの縄の締め方は簡単ですが、一度締めたら緩まない特殊な締め方になっております。