チェンバロ(ドイツ様式)

プロフィール

レッスン

                                             © K.Takenouchi

チェンバロ(フランス様式)                              © K.Uemura

お茶の水レッスン室

使用楽器:堀 榮藏 製作 

(フレミッシュの流れをもつ)

フレンチ様式

J.C.グジョン 1749年製作モデル 

プロフィール

主宰者 

外川陽子(とがわようこ)/ チェンバロ

9歳よりピアノを新井精氏に師事。桐朋学園女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部ピアノ科では、大島正泰氏に師事。同大学進学後、二台ピアノを末吉保雄氏、井上直幸氏に師事。同時に高校3年時の担任で音楽史家の大崎滋生氏の影響により、副科でチェンバロを履修。次第にチェンバロへの気持ちが募り、同大学古楽器科チェンバロ専攻へ入試を受け転科。副科時代と同様、有田千代子氏に師事。

チェンバロ愛好家たちと共にチェンバロの会Veilchen(ファイルヒェン)を設立し、1995年より毎年発表会を開催。チェンバロ・ソロや連弾、他の楽器とのアンサンブルによる発表会(近年は「リコーダーとチェンバロの織りなす様々な響き」「アンサンブルって愉しい!!」等)を継続している。

2008年より、ソロ、通奏低音奏者として演奏活動を開始し、2015年、2021年にはソロリサイタルを開催。

また、2008年~2019年まで15回に渡り、「身近で気楽に聞けるバロック音楽のひととき」として、ゲストを招いた様々なアンサンブルによるカフェ・コンサートを企画、開催。2021年からは趣旨を引継ぎ、新たな会場でコンサートを企画、再開している。

「アンサンブル朋」「デュルファール」メンバー。


レッスン

楽譜から実際の音に立ち上げていく時の感動、楽しさを生徒さんたちに伝えさせていただきながら、誠実に演奏や指導を続けていきたいと思っています。

レッスン室はお茶の水にございます。個人レッスンのほか、アンサンブルレッスン、出張レッスンもいたしております。楽器をお持ちでない方もご相談ください。

初回は無料体験レッスンとなります。ご年齢も問いませんので、お気軽に下記メールアドレスまでご連絡くださいませ。

発表会へのご参加はご自由です。

楽しく、和やかに、レッスンをご一緒させて頂きたく存じます。

E-mail: violet.lis1224@gmail.com  


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楽譜上での見た目では、音符たちは幾つかの決まった顔をしています。でも、その音符たちを奏でるときには、それら自身が持っている多種多様な姿でもってそれらを空間へ放っていきたいものです。たったひとつの音符であっても。

実際そんなことをしてみると、あれ?もっといろんな感じがあるのかも・・?と知りたくなっていきます。

「こんな世界があったんだ」「もっとみてみたい」「もっとそれらの内側へ入ってみたい」

このような感覚が、[ 楽譜から実際の音に立ち上げていく時の感動 ]と記させていただいたものです。

もしかしたら、このことは少し大変な作業のように思われるかもしれません。しかし、山登りと同じで、ある程度登った場所からみた眺めは、最初の苦労を忘れてしまうほど素敵です。そしてそれは、その人にしか味わえない、かけがえのない体験となります。

多くの人が最初から高い山を登ろうとしないように、最初から多くの音に対してそのようにしていかねば、と息巻く必要はありません。丁寧にちょっとずつ、が大事です。

私個人は、山登りの最中にでくわす、苔や山野草、川の流れ、木々へのお日様のあたり方、土のかたさ(やわらかさ)、魚や水草、虫や鳥たちなどその時の姿を立ち止まりながら感じることも、山登りの醍醐味と感じています。そしてその時に感ずるようなものを、音楽の世界でも見ていきたい(聴いていきたい)と思っています。

これらのことは、頂上へ行く一点だけ(すべての音拾いができるようになる一点だけ)をみつめていると感じにくいことかもしれません。しかし、ゆったりと、広い呼吸をしながらあたりを見ていると、これらのことは自然と目に入り、楽しみや喜び、感激を倍増していってくれると思うのです

少しずつこのようなことを体験していくと、体はそのことを覚えていき、今度は様々なシーンでそれをご自身で応用できるようになっていきます。もちろん、全世界に同じようなものでも多様な存在の仕方があるように、ひとつの音もひとつの同じ型(決まった型)ではないので、すべてが応用で片付く、という話ではありません。でもそのことにも、ご自身で気づかれていくのです。

こうして、音楽による世界はどんどん広く、もっともっと魅力的なものになっていきます。


以上のことは、楽譜が読めない、あるいは楽器をさわったことがない初心者にはできない、なんていうことはありません。「音」あるいは「音楽」をとても大切にしたい・・というお気持ちさえお持ちならば、必ず可能なことです。

ゆっくりと、そんなひとときをご一緒できましたら幸いです。