【事実は・・】
1990年の実質賃金指数は111.6。2025年は97.9。35年間で13.7ポイント下落しました。これは統計上の事実です。
1990年代から2000年代へ。止まりません。毎年、毎年、下がり続けています。
つまり、同じ給料で、昔より買えるものが減っているということです。
バブルの後期に30歳だった人は、今60歳。あの時代の給料水準に、もう戻らない。若い世代は、その低い状態を「普通」として生きています。
では、あなたはどうしますか?
「給料が増えるのを待つ」という戦略は、30年間失敗し続けています。「貯蓄を増やす」という判断も、「投資する」という決断も、この現実の中では、極めて合理的な選択に見えます。
ただ、その選択が個人レベルでは正解でも、社会全体では何を生み出しているのでしょうか。
消費金額も下がっています。つまりお金を使わない?使えないということです。
2000年の消費指数を100とします。2023年は36。23年間で64ポイント消えました。これを別の言い方をすれば、かつての3分の1の水準まで落ち込んだ、ということです。2000年代初頭。人々はまだ買い物をしていました。2そして2020年代。止まりません。毎年、少しずつ、着実に、消費が減り続けています。
2000年に30歳で月30万円使っていた人は、今は53歳。その人の消費は、かつての3分の1になっています。当時、その人が月10万円しか使わない選択肢など、考えたこともなかったはずです。それが「普通」になりました。
何が起きたのか?給料は下がり(図1)、物価は上がり、将来への不安は深まりました。一つ一つの判断は合理的です。「今は使わず、貯蓄に回す」。その積み重ねが、この64ポイントです。