研究室紹介
【重要】研究室配属について
宇都研究室に興味がある方は、このページの内容に目を通してください。研究内容やゼミの進め方など、普段の研究室紹介で説明している内容をまとめています。
特に研究室の紹介動画 15分33秒(パスワード:utolab)では現在の主な研究テーマを説明していますので,一度ご覧ください。基本的にはこれらの動画をもって研究概要の説明とします.個別の面談や説明の際には動画と同じ内容の説明はせず,動画以降の発展的な研究などについて補足的に説明をします。
また,研究紹介スライド PDFとポスターPDF では2023年度最新版の研究を含んだもう少し詳細な情報を提供していますので,ぜひ見てみてください。
これらを確認した上で、宇都研究室を希望する場合、あるいはより詳しい説明を聞きたい場合には、私宛(uto[at]ai.lab.uec.ac.jp)にメールをください。個別に面談・説明を行います。宇都研究室は面談必須ですので、配属を希望する方は必ず連絡をください。とりあえず詳しく話だけ聞きたいという人も歓迎しますので、気軽に連絡をください。
面談申し込み時の注意事項
各フェーズの締め切り直前には面談希望に対応できない可能性がありますので、余裕を持ってご連絡ください。
面談・説明を依頼するメールには希望日時を3つほど書いてください(平日の13時〜18時が望ましい)。
メールを受け取ったら24時間以内には返信するつもりです。それを過ぎても返信がなければリマインドをお願いします。
面談の申し込みは 11月22日(水)17時 まで受け付けます。それ以降の申し込みは受け付けません。面談自体は 11月27日(月)15時までに実施します。
研究内容について
ベイズ統計・確率論を基礎に、人工知能、機械学習、自然言語処理などについて理論・応用両面で研究しています。キーワードは以下の通りです。
数理モデル:潜在変数モデル、トピックモデル、深層学習モデル、時系列モデル
推定手法:マルコフ連鎖モンテカルロ法、数値最適化
応用フィールド:教育評価、行動計量、情報システム
特に現在力を入れている研究トピックは大きく以下の3つです。
人間の主観評価に伴うバイアスを取り除く数理手法の研究:記述・論述式試験や実技試験、スピーキング試験、Amazonなどのレビューサイト、採点式のスポーツ(フィギュアスケートやダンスなど)など、人間の主観的な採点を伴う様々な評価において採点結果の信頼性を向上するために利用できる技術です。評価者固有の採点の偏り(評価者バイアス)をデータから推定し、その影響を数理モデルを用いて取り除くことで実現されています。宇都研究室は本手法に関して世界最先端の技術・業績を有しています。
人工知能技術を用いた文書自動評価技術:小論文やレポート、書籍などの品質をコンピュータに自動で評価させる技術です。深層学習(ディープラーニング)を含む機械学習手法や統計的自然言語処理などの様々な技術を駆使して実現されています。文章の理解・評価は人間でも一貫した活動が難しいタスクであり、これを実現するAIの開発は現在でもチャレンジングな研究の一つです。宇都研究室は2020年に開催された世界トップレベルの国際学会で本研究に関して論文賞を受賞しています。
読解問題自動生成技術:任意の長文からそれに関連する読解問題(国語の長文問題で出題されるような問題)を自動で生成する技術です。宇都研究室では,ChatGPTに代表される大規模生成言語モデルと項目反応理論と呼ばれる洗練された統計・数理技術を融合することで,学習者の能力に適した難易度の問題を自動で生成して出題できる技術を研究しています。
これらの研究の詳しい説明は研究概要ページを参照ください。研究室の紹介動画が こちら から閲覧できます(パスワード:utolab)。また,在来生研修で使用したポスター(最新版)には こちら からアクセスできます.
本研究室の研究アプローチ
社会的ニーズの高い現実の問題を対象として、数理モデルやアルゴリズムを考案・実装し、実際のデータを使って有効性を評価します。実社会で役立つ数理技術の開発や、それらの技術の現実データでの実証実験などに興味がある方を歓迎します。また、教育評価関係のデータを扱うことが多いため、教育分野のデータ解析に興味がある人は特にマッチすると思います。
学生に求めること
本研究室では、どの研究テーマを選ぶ場合でも、統計・確率論の基礎知識が必須となります。また、実験をするためにはプログラミングスキルも必要となります。ただし、研究室配属後に自主的・意欲的に学習すれば、研究を進めるために必要な知識・スキルは十分に獲得可能です。したがって、本研究室では、上記のような研究内容に興味があり,統計・確率論・機械学習・人工知能・言語処理などの技術について研究意欲がある方を歓迎します。
ゼミの進め方・考え方
週1回ゼミを行っています。ゼミでは毎週全ての学生に進捗状況を報告してもらい、疑問点や問題点、今後の進め方などについて細かくディスカッションを行います。当然ですが進捗を作るためには、ゼミ時間以外で文献調査やプログラミング、論文執筆などを、ある程度の時間を確保して計画的に行う必要があります。研究に必要な本質的な能力(論理的思考力や文章表現能力、プレゼン能力など)は一朝一夕では向上しませんし、研究自体も短時間では完成しませんので、毎週きちんと進捗を積み上げることが重要です。逆にいうと計画的に研究活動を進めていれば、アルバイトやサークル活動などで研究室に来れないことがあっても問題はありません(もちろんゼミや勉強会の時間は除きます)。
研究室での活動はそれぞれの学生が主体です。指導教員はあくまで学生の研究活動を支援することしかできません。研究活動がうまくいくかは,各学生の主体性と意欲にかかっています。
なお、これまでの学生はみな、コンスタントかつ熱心に研究活動に取り組んでおり、卒業研究の成果で論文誌掲載や学会賞受賞、大学の目黒会賞や学生表彰などを勝ち取っています(詳細はメンバーページを参照)。宇都研究室を希望する方には、是非これに続いてほしいと思っています。
年間スケジュール(学域/学部)
研究室内定後 〜 4月:
テーマ決め(学生の興味を踏まえてディスカッションを重ねて決定します)
基礎勉強(統計学、ベイズ統計、機械学習、自然言語処理、テスト理論など)
4月〜7月:
文献レビュー(各自のテーマに関連する研究論文を読んで、研究を進めてもらいます)
理論構築・システム実装・実験(集中して夏までに何らかの結果を出すことを目指します)
8月〜9月:進捗に応じて学会発表(旅費は研究室で負担)
10月:中間レポート提出、卒研中間発表会
1月〜2月:卒論提出、卒研発表会
年間スケジュール(修士)
研究室内定後 〜 5月:
テーマ決め(学生の興味を踏まえてディスカッションを重ねて決定します)
基礎勉強(統計学、ベイズ統計、機械学習、自然言語処理、テスト理論など)
1年目:
文献レビュー(各自のテーマに関連する研究論文を読んで、研究を進めてもらいます)
理論構築・システム実装・実験(集中して1年目の内に結果を出すことを目指します)
進捗に応じて学会発表(旅費は研究室で負担)
2年目 春〜夏:論文誌投稿準備、国際会議発表
2年目 8月:修士論文中間発表
2年目 1月〜2月:修論提出、修論発表会
配属決定の基準
希望する研究テーマが本研究室に合致していることを前提として,GPAを主たる基準に配属を判断します.
GPAが近い希望者が複数名いる場合には,面談時の議論や各種スキルを加味して総合的に判断します.
研究室について
学生にはそれぞれに研究スペースが与えられます。また、数値計算などを行うのに十分なスペックのPCを一人あたり最低一台用意します。さらに、必要が生じた場合には研究室で所有している高性能PCを自由に利用できます。
研究室所有の高性能PC
リフレッシュスペース
2023年8月に新設しました!
学生の研究スペース
ゼミスペース
毎週の進捗報告はここで行っています
その他イベント
夏期休暇や冬季休暇などの前後には懇親会を行っています。