超高齢化社会を迎えた日本では、リハビリテーション医療の必要性が益々高まってきています。富山県においてもリハビリテーション医療の充実は大きな課題であり、富山大学附属病院にリハビリテーション科が令和2年1月に開設されました。
県内唯一の特定機能病院、また、大学病院という特色を生かし、高度な専門医療を行っている各診療科と密な連携を取りつつ、患者さん一人一人に適したリハビリテーション治療を、より早期から行うことができる体制を整えています。
当科のリハビリテーション診療は、主に入院患者さんと退院後の患者さんを対象とし、患者さんやその家族の方を中心に、主治医、リハビリテーション科医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、義肢装具士、看護師、管理栄養士、薬剤師、社会福祉士/医療ソーシャルワーカー、介護支援専門員/ケアマネージャー、介護福祉士、歯科医などが1つのチームとして進めていきます。
脳卒中、パーキンソン病などの脳神経疾患、骨折、リウマチ、加齢による関節の変形などの整形外科疾患、心不全などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患、糖尿病、肥満症、がん、様々なけがなど、対象は非常に多岐に及びます。
また、従来は「障害」に注目し、その克服がリハビリテーション診療の大きな目的とされてきましたが、近年は生活の基本である「活動」に注目し、日常、家庭、社会での活動を取り戻すことを目指すようになってきました。したがって、そのために、患者さんが本来持っている能力の維持や向上も重要です。
当科では最先端のロボットリハビリテーションや新しい装具などの導入に力を入れています。また3次元動作解析装置や経頭蓋磁気刺激装置による運動神経の評価など、最新の検査機器を用いた神経科学、バイオメカニクスなどのエビデンスに基づく評価を行っています。
また、一部の病棟には、ベッドサイドと中央診療施設のリハビリテーション室でのリハビリテーション治療の橋渡しとしてリハビリテーション治療専用のスペースを設け、より早期から重症な患者さんに対して積極的なリハビリテーション治療に取り組んでいます。