数ある救急関連のホームページから当医局のホームページをご覧いただきありがとうございます。この度、2023年3月1日付で富山大学学術研究部医学系 医学部 救急医学講座 教授および富山大学附属病院 災害・救命センター長を拝命いたしました土井智章と申します。私は兵庫県生まれの大阪育ちです。ご縁がありまして、1994年に富山医科薬科大学に入学しました。学業と部活(競技スキー部でした)を両立させて?無事に?6年間で大学を卒業し、医師免許を取得しました。卒業後は様々な土地で外科医として修練しておりましたが、もともと救急医学に興味があったことから、外科専門医取得後に一念発起し、救急医へ転身いたしました。その後10数年、岐阜大学医学部附属病院 高度救命救急センターというところで、救急医、集中治療医として腕を磨いてまいりました。私を一文で表現すると「外科をベースにした救急集中治療医」と言うことになります。私の救急集中治療医としてのサブスペシャルティは外科だけではなく、広範囲熱傷、中毒、高気圧酸素治療、透析医療、急性血液浄化、災害医療、ドクターヘリによる病院前診療など様々です。特に前任地では、広範囲熱傷に対する手術や集中治療をメインにやっておりました。救急医としての守備範囲は広い方だと自負しております。その守備範囲の広さが私の救急医としての特徴であると言えます。このホームページは少なからず、医学生や初期研修医の皆さんに見ていただいていると思います。皆さんはどのような医師を志しておられるのでしょうか?私自身も「なぜ救急医になったのか?」とよく聞かれます。その答えは単純明快です。「命を助けることのできる医師になりたい」と思ったからです。それが「医師としての本能だ」と感じています。「救急医療とは医の原点」とよく言われます。命を救いたい、、、「救命」という思いは、すべての医療従事者の共通言語ではないでしょうか。その思いから、私は救急医療というのは「医療の本能と言える存在」と確信していますので、とてもやりがいを感じています。それが、私が救急医を志した理由となります。皆さんの思いはどうでしょうか。柔道、剣道など様々な武道には「道」という言葉がついております。「道」には、終わりなき道を歩み、高みを目指すという意味があります。言い換えれば、生き方そのものと言えるかもしれません。私自身も「救急医療」の高みを目指すという考えから、「救命道」を歩き続けることが人生なのかもしれません。あまり精神論を語るつもりもありませんが、もちろん「道」を究めるのは容易いことでは無いと肌で感じています。しかし、救命道は一人で歩むものではないとも感じています。救急医療はチーム医療ですので、仲間とともに歩んでいきたいと思います。救急医として、「救命道」をともに歩んでいただける仲間を募っています。我々と一緒に救命を目指しませんか。待ってます。