和田 崇之 Takayuki Wada, Ph. D.
CV
出身:京都市伏見区
学位:博士(医学)
現職:大阪公立大学 大学院生活科学研究科 教授
経歴:
1997. 3 京都大学理学部理学科 卒業
1999. 3 京都大学大学院理学研究科 生物物理学科修士課程 修了
1999. 4 - 2012. 12 大阪市立環境科学研究所 研究員
2013. 1 - 2017. 4 長崎大学熱帯医学研究所 助教
2017. 5 - 2020. 3 同 准教授
2020. 4 - 2021. 3 大阪市立大学 大学院生活科学研究科 教授
2021. 4 - 現職
Research
微生物が増え,拡がり,定着していくプロセスに着眼し,それを遺伝子レベルで理解することを目指しています.病原微生物の伝播と宿主適応から発酵微生物の文化的拡散まで,ゲノム解析を基軸として,あらゆるアプローチを模索しています.
病原微生物の拡散伝播を追う
微生物ゲノムを解読・比較すると,病原体の伝播経路を調べることができます.このような手法(分子疫学解析)によって推定された伝播経路を,患者間の接触履歴や人流データと照らし合わせることにより,地域の感染症対策や食中毒予防に寄与する社会的貢献を目指しています.
主な研究対象:結核,抗酸菌症など
微生物の宿主適応を探る
微生物は,異なる動物に適応進化することで,感染できる宿主を拡大していきます.このような現象を理解するために,様々な動物種から細菌を分離し,宿主細胞への接着に関わる遺伝子を探索・比較することで,その一端を明らかにしようとしています.
主な研究対象:大腸菌,腸内細菌科
発酵細菌の多様性と家畜化現象
発酵細菌は食文化の歴史と発展に伴って,幅広く利用されてきました.これもまた,微生物拡散の一面です.その時間経過の中で蓄積された突然変異や遺伝的多様性を調べることも,微生物の拡散伝播現象を理解するための重要な切り口であると考えています.
主な研究対象:乳酸菌群
他にも,ゲノム解析を技術基盤として,様々な共同研究を進めています.
ご一緒できそうなことがありましたら,お声がけください.
twada☆omu.ac.jp (☆を@に置き換えてください)