東妙寺は元寇の折、敵国退散の祈祷寺として後宇多天皇の勅願を受け1278年に建立された勅願寺です。
真言律宗とは: 総本山西大寺(奈良県奈良市) 弘法大師空海が開いた真言密教と奈良仏教の戒律を重んじる律宗が合わさる宗派(真言宗各派総大本山会と南都六宗に入る)
◆吉野ヶ里町「ふるさと歴史講座」(12月12日(日)13:00~15:00)吉野ヶ里町中央公民館 講堂にて Facebook 「文化財の修理について」という題材で東妙寺幷妙法寺境内絵図を事例として、修理工房宰匠株式会社代表取締役の藤井良昭氏がお話しされます。宰匠は中国・四国・九州の紙布製の文化財の修理を担っており、九州国立博物館内にて作業されています。当時の繊維を再現する技術、当時と同じ糊などを作り使用しています。 3年前より東妙寺は文化財の修理を行っており、まだあと数年続く予定です。文化財を守り保つこととはどういうことなのか。修理をされている方々の考えや思いを聞く良い機会ですので是非足をお運びください。
新型コロナウィルス感染症対策の為、事前予約制となっております。詳しくは吉野ヶ里町教育委員会社会教育課、又は東妙寺までお問い合わせください。東妙寺 | Facebook
吉野ヶ里町教育委員会社会教育課 TEL:0952-37-0340
◆紡ぐプロジェクト
2022年度の修理助成、四天王寺の国宝など6件を選定~紡ぐプロジェクト | 紡ぐプロジェクト (yomiuri.co.jp) 文化庁・宮内庁・読売新聞による文化財保存事業に対する助成事業です。これに来年度より3ヶ年計画をしている「東妙寺文書」が選ばれました。後醍醐天皇をはじめとする32通の文書巻物3巻です。境内絵図と共に平成2年に重要文化財指定されたものです。この事業申請を進め来年どより保存修理に努めます。
◆除夜の鐘 12月31日午後11時半より
通年通り除夜の鐘を執り行います。参詣の皆様おひとり一打ずつ梵鐘を撞いて頂きます。
11時半より 本堂にてお参り
後に 梵鐘を撞きます
後に 本堂にて新年のお参り 終了
参詣の皆様全員、梵鐘を撞いて頂けますので安心してご参詣下さい。
※檀家並びに本堂のお参りに参加された方を先に撞いて頂きますのでご了承ください。
※新型コロナウィルス感染症防止対策としてお接待はございません。
文永の役〈文永4年(1274)〉の後
元からの攻撃を退けた鎌倉幕府は各地の御家人に次の戦いの備えをさせると共に、敵国退散祈祷寺院の建立や指定を行った。後宇多天皇は西大寺に祈祷寺院の建立の命を下し、天皇領(現吉野ヶ里町田手)を与える。西大寺は唯円上人を西下させこの地に東妙寺を建立する。
弘安の役〈弘安4年(1281)〉
西大寺と共に敵国退散の祈祷を行い神風を起こす。この祈祷は元軍を討伐するのではなく、神風によって自国へ送り返す願いでしたが、実際は多くの兵が亡くなったため、僧侶たちは強すぎる加持力に驚愕し、多くの人々が無くなったことに深く悲しんだ。
弘安の役が終わり、幕府は戦に参加した御家人に対する恩賞として天皇領などの土地を与える。東妙寺はその御家人から近辺の恩賞地寄進を受け、寺領3300町歩となる。
南北朝~室町
南北朝の争乱が始まり、一時九州に敗走した足利尊氏は東妙寺に立ち寄り自分の像を東妙寺に安置して戦勝祈願をし寺領を安堵する。南朝方後醍醐天皇の御子息懐良親王は征西将軍に任じられ九州における南朝方の全盛期を築いた。1377年親王が母霊照院禅尼の菩提をとむらうため東妙寺に梵網経を納められた。天皇幕府共に東妙寺を加護し、この時期の争乱の中で東妙寺は天皇や幕府へ東妙寺及び付近の地域での争いを禁ずる働きを行った。
戦国~
戦国時代に入ると、豪族(地域勢力)による 寺領横領や大友氏・竜造寺の戦渦に巻き込まれ、東妙寺・妙法寺共に伽藍を焼失する。江戸時代になり鍋島藩の加護を受け存続する。石塔院(東妙寺の奥ノ院)には鍋島藩主と伝えられる五輪塔(4基)が残る。明治に入り廃藩置県・廃仏毀釈思想により衰退する。更に第二次世界大戦後は農地解放により困窮する。昭和40年代に第46世真如上人は蓮華院誕生寺の協力を得て現在の本堂等を建立する。
御縁日法要・・・毎月21日午前10時より(1月は11日、8月は15日に行います)
ついたち参り・・・毎月1日午前10時より(1月は午前11時より)
〇「星まつり」・・・2月4日午前10時より(厄払い・豆まき)
〇「東妙寺大祭」・・・5月21日午前10時より〔東妙寺開創法要〕(10年祭は日曜日)
〇「盂蘭盆供養送り火法要」・・・8月15日午後2時より(先祖供養・水子供養等)
〇「除夜の鐘」・・・12月31日午後11時半より(参詣者各々一打ずつ梵鐘を撞いて頂きます)
春彼岸巡り・・・3月19日午前8時出発(新神埼四国八十八ヶ所の札所を巡ります)
秋彼岸巡り・・・9月19日午前8時出発(新神埼四国八十八ヶ所の札所を巡ります)
※年3回、行事案内を送付しています。ご希望の方はご連絡ください。
◆祈願祈祷・・・各種祈願、各種お祓い、など ◆祭事・・・地鎮祭・上棟式など ◆供養・・・年忌供養、水子供養など