宮本研究室
電気通信大学大学院情報理工学研究科情報学専攻/情報理工学域I類 経営・社会情報学プログラム
The University of Electro-Communications
研究室概要
宮本は,2022年4月に電気通信大学に着任しました.現在は,内海・宮本研究室として,内海彰先生と共同で研究室を運営しています.このHPは,宮本個人や学生さんの成果,学生募集について,宮本研としてまとめているものです.
研究キーワード:ヒューマンエージェントインタラクション(HAI),ヒューマンインタフェース,対話システム
これまでの研究テーマの例:
対話システムが冗談や褒めなどリスクのある発話戦略を使ってユーザとの心理的距離を縮めて関係性を深める研究
自動車の運転を支援する対話ロボットがユーザに指示を出す際の発話の設計
対話システムが用いる対話戦略の受容性に関する異文化比較調査
これまでは対話・会話に関する研究を中心に行ってきましたが,今後,対話・会話研究はもちろんのこと,人が機械に対して感じる「心」の研究や,広く「人と機械のコミュニケーション,インタラクション」に関する研究を学生さんと一緒に推進していきたいと考えています!
宮本研への卒研配属に興味がある方は,学生募集のページをご覧ください(学内生向け).他大学からの大学院進学希望者の方も参考にしてください.
なお,現在は研究生の受け入れについては難しく,問い合わせにもお返事できないこともありますのでご了承ください.
近況報告
2024.3.25,電通大の学位授与式でした.内海・宮本研全体から,M2 1名,B4 4名が修了・卒業しました.皆さんおめでとうございます.宮本が主指導のB4 渡邉英一郎さんが目黒会賞を受賞しました.
2024.3.5-6,内海・宮本研B4の天野大地さん,渡邉英一郎さんがHAIシンポジウム2024においてポスター発表を行いました.いずれも卒研の成果です.宮本は全部で8件の共著発表がありました.皆さんお疲れさまでした.
2024.2,国際会議HCII2024に単著のポスター論文がアクセプトされました.HCII2023での発表の続編です.スマートスピーカを信頼できると思うことと利用したいと思うことは別の評価軸であることを示唆する結果や,スマートスピーカによる言語的配慮の効果はユーザのスマートスピーカに対する知識に依存しない可能性を示唆する結果について報告します.
Tomoki Miyamoto: What Linguistic Considerations Should Smart Speakers Adopt in Error Notification? - Part 2, HCII 2024
2023.11.19,オープンアクセスジャーナルApplied Sciences (IF = 2.7)に共著論文が採録・掲載されました.
Keita Mamada, Tomoki Miyamoto, Daisuke Katagami: Proposal and Evaluation of a Robot to Improve the Cognitive Abilities of Novice Baseball Spectators Using a Method for Selecting Utterances Based on the Game Situation, Applied Sciences (IF = 2.7), Vol. 13, No. 23, 2023 [pdf]
2023.10,知能と情報にショートノートが2本採録されました.
宮本友樹,山下智矢,片上大輔:自動運転の段階解除通知における運転支援ロボットの言語的配慮戦略が信頼性・煩わしさに及ぼす影響の一考察,知能と情報,ショートノート(採録決定)
佐藤唯人,宮本友樹,片上大輔,田中貴紘:運転支援エージェントの褒め指導による安全確認行動の改善可能性,知能と情報, Vol. 36, No. 1, pp. 550-554, ショートノート [pdf]
2023.9.7, 内海・宮本研M1の中井紫音さんが第39回 ファジィ システム シンポジウム(FSS2023)の企画セッション:言語解析において口頭発表を行い,FSS優秀発表賞を受賞しました!おめでとうございます!日本語ツイートからの皮肉検出において十分な学習データを得ることが難しいという問題に対して,2種類の半教師あり学習を適用することで高精度な皮肉検出を可能とする手法を提案し,その有効性について報告しました.
FSS優秀発表賞:中井紫音,宮本友樹,内海彰:PU学習とNU学習を用いたTwitterにおける日本語の皮肉検出,FSS2023 [web]
2023.7.11,内海・宮本研B4の渡邉英一郎さんが,第35回人間共生システム研究会で口頭発表を行いました.お疲れさまでした.
渡邉英一郎,宮本友樹,内海彰:Agent adopterの存在を考慮したインタラクションモデルの提案,第35回人間共生システム研究会(2023.7)
2023.4.17,ヒューマンインタフェース学会論文誌に原著論文が採録されました.
宮本友樹,佐藤健太郎,片上大輔,田中貴紘,金森等,吉原佑器,藤掛和広:完全自動運転車における運転状況通知エージェントの発話・ジェスチャ設計と受容性の検討,ヒューマンインタフェース学会論文誌,Vol.25 No.3,2023
2023.3.24,知能と情報(日本知能情報ファジィ学会論文誌)にショートノートが採録されました.
宮本友樹,山本隆太郎,片上大輔:対話型擬人化エージェントの受容性に関する日米比較調査,知能と情報,2023,ショートノート
2023.3.18,高橋太郎さん(内海・宮本研 B4)が,日本知能情報ファジィ学会人間共生システム研究部会主催の第7回人間共生システムデザインコンテストでポスター発表を行い,優秀賞を受賞しました!おめでとうございます!ユーザが執筆中の小説を基に拡散モデルにプロンプトを付与することで,描写力を補助するような画像を生成するwebアプリケーションの開発・評価を行った結果について報告しました.
HSSデザインコンテスト優秀賞:高橋太郎,宮本友樹,内海彰:画像生成により描写力を補助する小説執筆支援システム,第7回人間共生システムデザインコンテスト(HSS-DC),G2-2(HSS34-7) (2023.3)
2023.3.17,横山太暉さん(内海・宮本研 B4)が,日本知能情報ファジィ学会人間共生システム研究部会主催の第7回人間共生システムデザインコンテストでポスター発表を行いました.アニメ特有の周辺情報を活用することでレビューの少ないアニメ作品に対しても高精度に感性推定できるような手法の提案・評価を行った結果について報告しました.
横山太暉,宮本友樹,内海彰:レビュー及びアニメ特有の周辺情報を用いたアニメ作品の感性推定,第7回人間共生システムデザインコンテスト(HSS-DC),G1-2(HSS-34-2)
2023.3.14,2023年度精密工学会春季大会学術講演会,OS:サステナブル生産のためのヒューマンモニタリングとスキル分析において招待講演(キーノートスピーチ)を行いました.
宮本友樹:ユーザの作業を支援する対話システムにおける言語的配慮の重要性(2023.3.14)
2023.3.7,人工知能学会論文誌に共著論文がアクセプトされました!対話エージェントが雑談の中でユーザを褒める対話戦略について,コンプリメント(褒め)の構造に着目した発話設計と評価を行いました.実験方法にも工夫があり,スライダーによるリアルタイム主観評価を実現しています.
磐下大樹,宮本友樹,片上大輔:肯定的評価語と根拠に基づいた対話エージェントによるコンプリメント表現の効果,人工知能学会論文誌,Vol. 38,No.3,2023(採録決定)
2023.2.24,HCII2023にポスター論文がアクセプトされました.スマートスピーカがユーザの発話を聞き取れなかった際のエラー表現において言語的配慮を適用することの効果について,印象評価実験によって予備的な検討を行いました.初の単著です.会議は2023年7月23-28日にコペンハーゲンとオンラインのハイブリッドで開催されるようです.
Tomoki Miyamoto: What Linguistic Considerations Should Smart Speakers Adopt in Error Notification?
2022.12.20,非常勤で授業をしている東京工芸大学で,2022年度前期授業アンケート表彰を頂きました.ありがとうございます.今後も頑張ります.
2022.12.14,第13回対話システムシンポジウムで,久松拓夢さん(内海・宮本研 B4)が筆頭著者の以下のポスター発表を行いました.テキスト情報のみから文章の雰囲気を推定するニューラルネットワークモデルを構築し,雑談対話システムに応用しました.対話システムライブコンペティション5の予選に出場して一般ユーザから得た評価結果について報告しました.
久松拓夢, 武井大地, 中井紫音, 宮本友樹, 内海彰:テキスト情報に基づく雰囲気推定を行う雑談対話システムの提案,人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会 第 96 回(第13回対話システムシンポジウム),46 (2022.12)
2022.11.20,オープンキャンパスで研究室公開中です.当研究室は事前申し込み不要です.詳細はこちらから.
2022.9.22,FSS2022において共著で発表した論文がFSS優秀発表賞を受賞しました!
松尾篤,宮本友樹,片上大輔,宇佐美まゆみ「対話型擬人化エージェントの言語的配慮に対する受容性の6か国異文化比較に関する研究 -クラウドソーシングによる大規模印象調査 2-」
2022.9.10,ヒューマンエージェントインタラクションに関する国際会議HAI2022に共著論文(ポスター)が採択されました!
Daiki Fujishima, Tomoki Miyamoto, Daisuke Katagami: Would You Be Stressed If Anthropomorphic Agents Were Handing Out POCKET TISSUES Around Town? : Evaluation by VR Study, The 10th International Conference on Human-Agent Interaction (HAI 2022)
2022.7.20,大分工業高等専門学校の1年生の方向けに『自分の心と対話しよう』というタイトルでオンライン講演させて頂きました.
2022.7.15,オープンキャンパスで研究室公開中です.当研究室は事前申し込み不要です.詳細はこちらから.
2022.5.21,大学院オープンラボで研究室公開します.当研究室は事前申し込み不要です.詳細はこちらから.
2022.4.1,電気通信大学大学院情報理工学研究科情報学専攻に助教として着任しました.
【電通大着任以前】
2022.3.23,東京工芸大学大学院工学研究科電子情報工学専攻を修了し,博士(工学)の学位を取得しました.
2021.11.11,Human-Agent Interactionに関する国際会議HAI2021で口頭発表を行い,Outstanding Research Awardを受賞しました.
The Ninth International Conference on Human-Agent Interaction (HAI 2021) Outstanding Research Award ( Top <5%): Tomoki Miyamoto, Daisuke Katagami, Takahiro Tanaka, Hitoshi Kanamori, Yuki Yoshihara, Kazuhiro Fujikake, Should a driving support agent provide explicit instructions to the user? Video-based study focused on politeness strategies
2021.9.1,人工知能学会論文誌特集「エージェント技術とその応用2021」に以下の論文が掲載されました.
宮本友樹,磐下大樹,遠藤水紀,永井望,片上大輔:雑談対話システムにおける心理的近接発話の戦略が対話の評価に及ぼす影響,人工知能学会論文誌,Vol. 35, No. 6, p. AG21-I_1-14, 2021[pdf]
2021.8.22,International Conference on Human-Agent Interaction(HAI2021)に投稿していた論文が採択されました.
2021.8.20,JSAI2020国際セッションでセレクトされた論文がAdvances in Intelligent Systems and Computingに掲載されました.
Tomoki Miyamoto, Daisuke Katagami, Mayumi Usami: A politeness control method for conversational agents considering social relationships with users, Advances in Intelligent Systems and Computing, Advances in Artificial Intelligence-Selected Papers from the Annual Conference of Japanese Society of Artificial Intelligence (JSAI 2020)-, pp. 224-231, 2021 [pdf]
2021.6.11,JSAI2021(人工知能学会全国大会(第35回))で以下の口頭発表を行いました.
宮本友樹,片上大輔,田中貴紘,金森等,吉原佑器,藤掛和広:運転支援エージェントは明示的に指示を出すべきか?-ポライトネス戦略に着目した受容性のビデオベース評価-,4E3-OS-11c-04,2021.
2021.3.11,HAIシンポジウム2021で以下のショート発表(共著)を行い,Impressive Short-paper Awardを受賞しました(60件のショート発表のうち2件が選出).
2021.1.19,以下の論文がFrontiers in Psychology (IF=2.990 (2020))に採択されました.
Tomoki Miyamoto, Daisuke Katagami, Yuka Shigemitsu, Mayumi Usami, Takahiro Tanaka, Hitoshi Kanamori, Yuki Yoshihara and Kazuhiro Fujikake: Influence of Social Distance Expressed by Driving Support Agent’s Utterance on Psychological Acceptability, Frontiers in Psychology, section Human-Media Interaction [pdf]
2020.11.30,第11回 対話システムシンポジウム(第90回人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会(SIG-SLUD))で以下のポスター発表を行いました.対話システムライブコンペティション3(シチュエーショントラック)予選に出場したシステムについて発表しました.
宮本友樹,永井望,満田雄斗,磐下大樹,遠藤水紀,鈴木章弘,片上大輔:発話のリスク及び意図性を考慮する用例ベース雑談対話システムRisky Politeness Bot version2
2020.9.25,2021年度 日本学術振興会特別研究員(DC2)の採用内定を頂きました.研究課題名は「対話システムにおけるリスクテイクに着目したポライトネス制御モデルの研究 」です.
2020.7.28,JSAI2020で発表した以下の論文がPost Proceedingsに選抜されました(34/85, 採択率40%).
2020.3.24,第34回人工知能学会全国大会(JSAI2020)の国際セッションにて,6月10日 に以下の研究を発表予定です.新型コロナウイルスの影響により,オンラインで発表します.
Tomoki Miyamoto, Daisuke Katagami, Mayumi Usami: A politeness control method for conversational agents considering social relationships with users
2019.12.3,第10回対話システムシンポジウム@早稲田大学西早稲田キャンパスに参加しました.対話システムライブコンペティション2に投稿したシステムについてデモ発表を行いました.
2019.10.23,私が第2著者で投稿していた以下の論文(ショートノート)が日本知能情報ファジィ学会誌(知能と情報)に採択されました.
永井望,宮本友樹,片上大輔:Seq2seqモデルを用いた文末表現の異なる対話システムの評価
2019.10.17,対話システムライブコンペティション2の予選結果が出ました.私たちがシチュエーショントラックに投稿したRisky Politeness Botは,7チーム中4位でした.決勝進出するのは上位3チームのため惜しくも敗退となりましたが,開発したBotについては対話システムシンポジウムで発表予定です.
2019.8.29-31,第35回ファジィシステムシンポジウムに参加しました.研究室メンバーであり共著の永井君が研究発表を行いました.お疲れさまでした.
2019.8.30,IEEE Computational Intelligence Society Japan Young Researcher Awardを受賞しました.関係者の皆様に感謝いたします.
2019.7.28-8.1,フロリダ州オーランドで開催された国際会議HCII2019に参加しました.運転支援エージェントの研究について口頭発表を行いました.論文はこちらから.
2019.6.29,国立国語研究所で開催された第1回 語用論コーパス科研成果発表会 「『語用論的分析のための1000人自然会話コーパス』構築の趣旨と活用法」に登壇させて頂き,成果報告を行いました.パネルセッションにおいても,会場の皆様と議論させて頂きました.
2019.6.15,日本知能情報ファジィ学会誌(知能と情報)に論文が掲載されました.こちらから閲覧できます.
2019.4.3,東京工芸大学大学院工学研究科電子情報工学専攻博士後期課程に入学しました.
2019.3.19,東京工芸大学大学院工学研究科電子情報工学専攻博士前期課程を修了しました.修了時,杉浦六右衛門賞を受賞しました.
2019.3.8-9,専修大学生田キャンパスで開催されたHAIシンポジウム2018に参加し,ポスター発表を行いました.ちなみに,2019年開催ですが,HAIシンポジウム2018で間違いありません.
2019.01.25,日本知能情報ファジィ学会誌(知能と情報)に投稿していた論文(ショートノート)が採録となりました.
2018.12.15-18,イギリスのサウサンプトン大学で開催された国際会議HAI2018に参加してきました.私は15日に開催されたワークショップNGHAI2018で口頭発表を行いました.
2018.12.12,研究室メンバーであり共同著者の松川隼也君がヒューマンコミュニケーションに関する会議HCGシンポジウム2018で口頭発表とポスター発表を行いました.お疲れさまでした.
2018.12.04,来年7月にフロリダで開催される国際会議HCII2019にアクセプトされました.
2018.11.19,今年12月にイギリスのサウサンプトンで開催される国際会議HAI2018のワークショップNGHAI2018にアクセプトされました.
2018.10.15,日本知能情報ファジィ学会誌(知能と情報)に論文が掲載されました.こちらから閲覧できます.
2018.09.04,ファジィシステムシンポジウム2018のOS「人間共生システム」で口頭発表を行いました.
2018.09.03,ファジィシステムシンポジウム2018のポスターセッションで発表を行いました.また,ポスター・デモセッション最優秀発表賞を受賞しました.関係者の皆様に感謝いたします.
2018.08.21,芝浦工業大学で開催された合同ゼミに参加し,発表を行いました.
2018.07.06,日本知能情報ファジィ学会誌(知能と情報)に投稿した原著論文が採録となりました.
2018.03.11,東洋大学で開催された第41回社会言語科学会研究大会で発表しました.
2018.02.24,東京工芸大学で開催された第2回教育・コミュニケーションロボット研究開発シンポジウムで発表しました.
2017.12.28,名古屋大学にて参加しているプロジェクトの進捗報告を行いました.
2017.12.16-17,京都工芸繊維大学で開催された日本語用論学会研究大会に参加してきました.理系学会とはまた違う雰囲気を楽しむことができました.
2017.12.11-12,金沢歌劇座で開催されたHAIシンポジウム2017に参加し,口頭発表を行いました.学生奨励賞を頂きました.関係者の方々,ありがとうございました.
2017.12.08,社会言語科学会研究大会にアクセプトされました.来年3月11日に東洋大学で発表します.文系学会での発表は初めてなので楽しみです.
2017.10.16-21,ドイツのビーレフェルト大学で開催された国際会議HAI2017に参加し,ポスター発表を行いました.
2017.08.15,人間とエージェントのインタラクションに関する国際会議HAI2017にアクセプトされました.
2017.08.10,名古屋大学にて参加しているプロジェクトの進捗報告を行いました.
2017.04.03,東京工芸大学 大学院工学研究科 電子情報工学専攻 博士前期課程に入学しました.
2017.03.22,東京工芸大学 工学部 コンピュータ応用学科を卒業しました.学位授与式では,総代代理を担当させていただきました.