底が丸かったり、尖っていたり。それぞれ違う時代の土器たちですが、自分で「立てない」ことは共通しています。そのまま置いただけでは転がってしまう土器。わざわざ作られたのは、なんで!?
縄文時代早期以前に広く作られた土器です。立てて置くことはできないので、石で支えるなどなんらかの方法で固定したと考えられています。縄文時代でも後には平底の土器が一般的になるので、同じ縄文時代でもそれぞれの時期に応じて様々な事情があったようです。
「下から火を受けた痕跡があるので、鍋として使っていたことが分かっているよ。」
縄文時代早期の尖底土器たち
いずれも当館の展示室や特別収蔵庫の縄文時代早期のところに展示しています。
古墳時代の後半頃を中心に作られた土器です。日用品というよりは、儀礼・祭祀のような特別な機会に使われたと考えられています。とはいっても容れものなのに、なぜわざわざ不安定な形に作ったのか?どうしても譲れないデザインだったのでしょうか?
「そのままでは安定させられないなら、どうすれば安定して置けるか考えてみるのも面白いかもね…?」