土器にも大・小があります。まずご覧いただくのはとても小さい、いわばミニチュア土器。こんな小さいものを作ったのはなんで!?
「何かを入れるには小さすぎるよね。今の時代ならおもちゃかな。」
「みんなの身の回りには、どんな小さいものがあるかな?」
ここでは小さいものを紹介しますが、縄文時代のものは大きさ、文様、形も様々。手乗りサイズに指先サイズ、作りが雑なものに丁寧なもの、一般的な土器を小さくしたような形に小さいものに特有の形…、それぞれの持っている意味・用途が違うのかもしれません。
大きいサイズにもある形
「こんな小さい土器にも、きちんと文様がつけられているよ。テキトーに作られたわけじゃないようだね。」
小さいものに特有の形(※多摩ニュータウン遺跡群内に限る)
「通常の土器には見られない不思議な形だね。なにがモデルになっているんだろう?」
古墳時代にも小さい土器があります。形は様々ですが、縄文時代のように小さいものに特有の形や雑なものはほとんどありません。一般的な土器をそのまま小さくしたものばかりで、まさに「ミニチュア」です。時代によっても意味・用途が変わるのかもしれません。
この縄文土器は、多摩ニュータウン遺跡の中でも最大クラスの大形深鉢。たいていの深鉢にみられる、調理のため火にかけた痕跡が見当らないのも特徴です。この土器の使い道は「なに?」
「真ん中のよくあるサイズの土器が上下で色が違うのは、火にかけた痕跡のひとつだよ。大きい土器にはそういった痕跡がないんだ。」