ここで紹介するのは縄文時代に使われていた4種類の石器。
それぞれ同じような形をしているにもかかわらず、大きいものと小さいものとの差は最大長の比較で約10倍にもなるものがあります。
なんでこんなに大きさが違うものがあるのか、一緒に考えてみましょう。
石器の使い道
そもそもこれらの石器はどのように使われていたのでしょうか?現在は以下のように考えられています。
石鏃
矢じり(矢の先端部)
石匙
ナイフ・動物の皮の加工具
打製石斧
土掘り具≒スコップ
磨製石斧
木の伐採、加工具
「大きすぎても、小さすぎても使いにくそうなのに……なんで!?」
「実ははっきりとした答えは出てないけど、考えるためのヒントはありそうだよ。」
使い方の違い
例えば磨製石斧は木材加工のための道具と言われていますが、大きいものは木の伐採のための斧、小さいものは細かな木材加工を行う鑿と、形は似ていても、そもそも別の道具だった可能性があります。
石器の貴重さ
石匙と石鏃で黒曜石が用いられているのは、小さいものに限ります。
貴重な遠隔地石材である黒曜石を節約して使わざるを得なかった結果かもしれません。
「と、このようにいろいろと考えることもできるけど、全部は説明しきれない。」
「やっぱり、なんで!?」