合格者の声 Kさん

Kさん (2022年度第1回合格)



・TOEIC900を超えた後、4技能を磨くのに適当な方法を探し、英検1級の世界に出会いました。独学を続けましたが何回も落ちました。あきらめかけて数年の空白期間をおいたものの、海外とのやり取りが多い日々の業務上、4技能向上の必要性を再度痛感し、もう逃げることはできないと再起を期し、本勉強会に参加しました。

 

・単語:学習の土台として、ボキャビルが必須でして、勉強会で用意されるQuizletは便利です。ただ、すぐ忘れてしまうので併せてパス単3世代分・Japan Times単語集等の併用という苦行が必要でした(同じ単語でも本によって説明の仕方が違うので、時間はかかるが記憶に残りやすい)。

 

・読む:勉強会での過去問、NY Times/Economist精読に注力しました。予復習も入れると、平均としては毎日長文の記事を一つ程度読みます。骨が折れましたが、いずれも内容が面白く、また、ボキャビルの進捗と相まって、難文が次第に読み進められる→ボキャビルの効果を実感→またボキャビル→更に読める・・・の好循環となりました。日常的に良質な英文が紹介され、読むのが楽しいと思えると、学習継続のモチベーションとなりました。

 

・書く:24/32点越えが課題で、乗り越えねば合格は無いと早い段階で悟りました。解はこの勉強会の「二次試験スピーチ練習会&暗記会」にありました。人によると思いますが、私の場合は、例文を話して覚えるタイプのようで、植田一三氏の参考書の例文を何十本か暗記し、まず頭の中に「型」を作りました(暗記を続けると、文そのものは忘れても型は頭に残るということのようです)。そのうえで、勉強会では日本語による論点ごとの回答観点抽出コーナーや、ディベート・スピーチの千本ノック等、あらゆる出題に対して柔軟に対応できるような「答えの引き出し数増加」を期したと思われる催しが沢山あり、有効でした。

 

・聞く:4技能向上には、各技能そのもの+ボキャビルがそれぞれ密接に絡み合っているようで、勉強会内で「読む」「書く」「話す」を進めていくにつれ、リスニングも、自然にある程度前に進んだと思います。ただ、ことリスニングPart1.や3.に関しては、明らかに他の単元とはつかわれる言い回しの質が違う感じがする(口語調の句動詞等)こと、および問題中、答えに関わる箇所の出現タイミングに英検独特の波長が存在すると思われ、過去問音源のシャドーイングなど、勉強会外での自主研究が必要でした。私にとって、「型」とは違ってまさに「波」とでも云うべき感覚的なものでして、ここだけは特に独学を続けました。

 

・話す:業務上、日常的に英会話を行うものの、filler wordsや文法・単語選びのミス・粗等の改善が大きな課題でした。また、英語以前の問題として、「まず分かり易い理由を挙げてこれをやや詳述し、最後に対案を短く付け加える」の、二次スピーチに必須のボディ構成・リズム感を本勉強会で習得しました。結局、2次スピーチ=1次英作文、につきます。以上は、勉強会に参加して皆さんにtipsを頂いてこそ気づけた事柄であります。

 

その他:

・勉強会参加前も含め、1次試験合格まで大変な時間を要しました。勉強期間後半から勉強会に参加した1年半の間だけで3回も受験しております。それでやっと受かりました。反省点は「準1級から受験すればよかった」です。もし準1級から受けていれば、実際より1年程、1級の合格が早かったかもしれないとすら思います。勉強会の中で、準1級を終えてから1級に臨まれる方々がいらっしゃいました。こうした方々は、例えば二次スピーチ練習において淀みなく(filler wordsが少ない・文法の間違いが少ない・基本単語の使用ながら明確な意見を発信)、ということは例えば英作文の型もある程度はお持ちなのではないかと想像しました。

 

・幸い二次は一回で合格しました。もっともこれは、一次合格前から二次を勉強した方がいい(エッセイのライティング力向上の為)という皆さんのアドバイスに沿い、功を奏したものです。

 

・一次も二次も辛勝であり、まだまだ改善の余地はあります。しかしながら、流石に足掛け何年もやって、受験に疲れたのが正直なところです。と同時に、何物にも代えがたい、一つ事をやり終えた充実感をかみしめています。これからも、特にスピーチ力維持を期し、折をみて勉強会にはお邪魔します。HONDAさん、皆さん、本当にありがとうございます!