合格者の声 Dさん

Dさん (2021年度第1回合格)


2020年第1回(7月)の1次試験に合格し2021年第1回(7月)で漸く2次試験に合格できました。1級合格に約1年(4回受験)もかかりましたので、この間の私の取り組みを中心に紹介しその反省を皆さんの英検1級合格に少しでも役に立ててもらえればと思います。

 

まず1次試験対策としてパート別に私が行ったことを簡単に紹介します。


語彙:「出る順パス単」を、2周半位目を通しました。本番で自信があった語彙問題は10問位で残りは「感」頼みでした。結果18~19問は正解だった気がします。

長文:兎に角過去問に集中して練習を行いました。これでレベル感や時間配分の感覚が分かります。どの英文も難解ではありますが諦めず内容を楽しむことが大事だと思います。

英作文:2次試験対策を含めて「英検1級面接大特訓」を2回から3回読んで理解を深めました。他には英国人の友人に時々添削をお願いしました。英作文の配点が大きいのでここには一番時間をかけました。

リスニング:BBC Learning Englishサイトの「Towards advanced」コースを最後まで1.5周位聞きました。これでリスニングの力がついた気がします。他に隙間時間でGlobal News等のPodcastを聞きました。

 

さて次に2次試験対策です。4回受けましたが3回目迄と一次免除資格が最後となる4回目は対策が大きく異なりました。


まず3回目迄、前述したように試験対策は「英検1級面接大特訓」を読み返すことと過去問を解いて自分なりの回答を作ってそれを暗記しました。加えて「英検1級勉強会」の2次試験対策の部分に参加させてもらい実践形式での練習を積みました。

ここでの反省点は、暗記に頼ってしまったことと出題分野での知識不足でした。

「英検1級面接大特訓」も過去問も回答の模範英文は難しい表現が多いにも拘らずそれを安易に丸暗記しようとしました。一旦身に付いたと思っても独りよがりな勉強のため、いざ本番の面接になると言いたいことが直ぐに出てこないことに気づきました。

次に自分で勝手に得意分野と決め込んでいた(政治、経済、テクノロジー、環境)での知識が実は全然足りていなくて本番で得点が取れていませんでした。

 

4回目は流石に1次免除最終回ですのでお尻に火が付きかなり色々努力をしました。

(自分では気づいていませんでしたが、私のパートナーからも4回目はそれまでとは明らかに目の色、姿勢が違っていたと言われました。)

まず回答文の丸暗記は止めました。代わって自分の分かりやすい表現に変換してそれを音読することで自然と頭に入れるように努めました。具体的には「英検1級過去6回全問題集CD」の小冊子にある2次試験の回答集を使い、難しい表現は別の易しいものに変え隙間時間に音読をしました。全部で60問分ですがこれは結構よかったです。英文の音読だけでは頭に残らない場合はポイントを纏めたサマリーを別に作成しました。

次に分野別の知識を補うため日経新聞の関連記事の切り抜きを行いました。約3ケ月実施しましたが最新で十分な量の情報が集まりました。

また、オンライン英会話もやりました。1人でやるよりも相手がいると疲れて眠い時でも英会話に集中できます。英検1級2次試験に精通した先生からスピーチの良いアドバイスももらえました。こんなに便利なサービスだったらもっと早く開始していればよかったと思った位「スピーチ」、「Q&A」には効果がありました。英検2次向けは勿論、日常英会話レベルの向上にも役立つサービスだと思います。サービスを選べば料金もかなりリーズナブルです。

 

「英検1級勉強会」には英検1級合格を目指すモチベーションの高い人たちが集まっていて良い刺激を受けました。また、参加者から取り組み方法や合格のノウハウを共有してもらいそれが私の合格につながっていますので感謝の気持ちで一杯です。

 

英検1級2次試験の勉強を行った副次効果としてこれまで関心の低かった世界の環境や人権問題に目が行くようになりました。最近発表されたIPCCレポートも私の興味を引きました。” Global Warming” は本当に人類の脅威です。

英語が分かる人は世界の動きがより早く分かるので英検1級を目指すメリットは大きいと思います。

 

最後に、英検1級は努力を継続していれば必ず合格できる資格ですので大事なことは諦めないことです。

また、合格しても勉強を継続しないと使えない資格になってしまうのでモチベーションをいかに維持するかが大事です。

「英検1級勉強会」には英語に対する向上心を持つメンバーが集まっていますので興味のある方にはぜひ参加をお勧めします。

一緒に頑張りましょう!