小方孝(著)『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争』(新曜社. 2023) 資料集

『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争』のためのすべての資料の一括公開


2023年9月刊行の『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争―物語生成のポストナラトロジーの一展開』(小方孝著、新曜社)の全17編のすべての資料を公開しました。

下記のように、内容はnoteのマガジン「『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争』(新曜社)資料集」に挙げたものと同じですが、形式はExel化されたものが大部分を占め、一部wordファイルとなっています。

逐次チェックし、ミス等があれば訂正して行きます。

 

なお、資料タイトルとそれぞれの説明を一望できる論文として、以下を公表しましたので、ご参照ください。


小方孝・小野淳平 (2023).『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争』――関連諸資料. 『人工知能学会第二種研究会 ことば工学研究会(第72回)資料』. 41-65.

Twitterないしツイッターは、2023年7月24日時点でXという名称に変更され、またテクストを投稿する事を指す「ツイート」は「ポスト」という名称に変更されたが、ここでは資料作成した当時の名称のままで記載する。

橋下氏ツイッターアカウント: https://twitter.com/hashimoto_lo

橋下徹氏によって書かれた、ロシア・ウクライナ関係のツイートを抽出して集成した資料(2024年2月24日10時34分から7月6日8時58分)を公開する。(なお、Twitterは2023年7月24日時点で"X"という名称に変更され、テクストを投稿することを指す「ツイート」は「ポスト」という名称に変更されたが、ここでは資料作成時点の名称のまま記載する。)
ツイートの抽出には、東京大学の鳥海不二夫教授が2014年12月に公開した『Web Tweet Crawler』を用い(現在、Twitter(現:X)のAPI仕様が変更されたため機能提供終了)、一部訂正した。
私はこの資料の「内容分析」を行って、最初に以下の論文を発表した。

小方孝 (2022). 現在日本の社会的言説の事例に基づく調査・分析・批評―「橋下徹」という現象を素材とする物語生成のポストナラトロジー研究―. 『2022年度日本認知科学会第39回大会発表論文集』. pp.622-631.
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2022/proceedings/pdf/JCSS2022_P2-020.pdf

『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争』では、その内容を拡張して議論を行っている。議論は、基本的に批判的な観点から行っているが、しかし橋下氏の意見には傾聴すべき部分もある。例えば、「非常時や戦時における国民避難・救出のシステム化」に関する議論である。但し、最初の頃の「ウクライナ人は国土を棄てて避難すべき」という意見から横滑りして行っている点は問題だが。
いずれにせよ、現在の日本において大きな影響力を持った人のこの戦争を巡る意見の集成として、多くの人に可読化可能としておいた方が良いと思ったので、ここに公開させていただく。(かなり量が多いです。)

ウクライナの大統領府のウェブページにおける以下の部分から、タイトルをリスト化。本文はURLに移動すると出て来る。

Current events — Official web site of the President of Ukraine (URL: https://www.president.gov.ua/en/news/last)。

英語で公表されている。日本語訳は、Deeplで自動翻訳したものを手作業で修正(不完全)。

ウクライナ大統領府のウェブページから、以下の「ニュース (news)」の記事のタイトル(英語)とその詳細な説明ページのURLをまとめた。

 News of the Presidential Office — Official web site of the President of Ukraine (URL: https://www.president.gov.ua/en/news/administration)

 ゼレンスキー大統領以外の人々の政治的活動のニュース記事となっている。英語はDeeplで自動翻訳し、手作業で修正した(未完成)。

ウクライナ大統領府のウェブページより、以下の部分を整理した。

News of the Presidential Office — Official web site of the President of Ukraine (URL: https://www.president.gov.ua/en/news/wife)

オレーナ・ゼレンスカ(ゼレンスキー大統領夫人)の戦争直前から戦中の仕事のリストとなっている。タイトル(英語)と日本語への翻訳(Deeplで自動翻訳してから手作業で修正・未完成)と、詳細説明へのURLを示す。

ウクライナ政府の偽情報対策センターによるウェブページのうち、報告 (reports)、記事(articles)、警告 warnings)の、タイトル(ウクライナ語)とその日本語訳(Deeplによって自動翻訳。不完全と思われる)のリストを示す。詳細な説明へのリンクURLを付ける。


報告のURLは、https://cpd.gov.ua/category/reports/、記事のURLは、https://cpd.gov.ua/category/articles/、警告のURLは、https://cpd.gov.ua/category/warning/、である。


拙著『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争』(新曜社)における「資料6」に相当する。


なお現在(2023年9月)、Увага!(警告、https://cpd.gov.ua/category/warning/)のURLは、https://cpd.gov.ua/warnin/ へ転送されるようになっており、分類名も「Спростування」(Objection/反論、異議)に変更された。

しかしここでは、資料作成当時のままで扱う。 

標記内容は、ウクライナ・偽情報対策センターの以下にリストされている。
https://cpd.gov.ua/category/events/

 タイトルのみピックアップし、ウクライナ語からDeeplで日本語に自動翻訳し、一部訂正した(不完全)。

所謂「偽情報物語」は単なる「フェイクニュース」ではなく、より綿密に作られた物語である。特にロシア型の偽情報物語は、その集団演劇的伝統、演劇として制作された見世物裁判、作り込まれた陰謀論的ストーリー等々、ソ連時代の秘密警察的伝統と一体化された物語生成の伝統を引いている。本資料は、このような問題意識に依拠する拙著『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争』における「資料7」に対応する。 

なお、これを含む資料は、上掲書執筆のために使用した資料、という意味と同時に、今後その内容を調査・分析して行くための資料、という二つの意味を持っている。特に、偽情報関連については、興味深い部分を選択して今後「深堀り」して行こうと思っている。

「用語 (terms)」のURLは、https://cpd.gov.ua/category/glossary/terms/、「機構 (mechanisms)」は、https://cpd.gov.ua/category/glossary/mechanisms/、「原理 (principles)」は、https://cpd.gov.ua/category/glossary/principles/、である。

 極めて面白そうで有益そうなので載せておく。

但し、タイトル、本文共にウクライナ語しかない。DeepLを使って日本語に訳し一部手作業で直したが、著者はウクライナ語を知らないので、誰か知っている人がいたら是非訳してほしい。

外交で活躍しているドミトル・クレバの偽情報に関する著述(拙著『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争』(新曜社.2023.9.15)で紹介)と言い、さすがウクライナにおける偽情報研究は年期と気合いが入っているが、日本語への紹介はほぼ全く行われていない。

私のような「ド素人」がやるのが気に食わない人がいることは寧ろ歓迎。
ロシア側については、「プーチン著作集」のようなもの(山形訳)も出ているのに、ウクライナ側はあまり出ていない。非対称で良くない。
(ロシア側は何をしても許すのに、ウクライナ側がやるとやたら怒る怖いジイさん連中が多くて日本は困ります。ただ、私も成田某に切腹を勧奨されている「高齢者」に入りましたが。成田某がYouTubeか何かで現代版三島で自分の「切腹&斬首」動画でも挙げてくれたら、考えないでもない。小賢しいだけで、迫力が全くない。「革命ごっこ」やりたいんでしょ? 寧ろスターリンでも勉強したらいい―余談でした。)

専門家がいるんだったら(?)、是非早くきちんと紹介してほしい。

ウクライナ・戦略コミュニケーションセンターの戦前から戦中にかけての調査/分析記事であり、


Research and analytics. Research base. Ukraine news (URL: https://spravdi.gov.ua/en/research-and-analytics/


におけるタイトルのみを抽出。

タイトル、本文とも英語で記述されている。ここでのタイトルは、DeepLで日本語に自動翻訳しただけであり、翻訳はまだ不完全である(投げ出した部分もある)。全文はnote記事に掲載予定である。


なお全般的に言えることとして、地名表記が難しい。


News | Center for Strategic Communications (URL: https://spravdi.gov.ua/en/news/)におけるタイトルのみ抽出。


タイトル、本文とも英語で記述されている。ここでのタイトルは、Deeplで日本語に自動翻訳し、一部手作業で修正したが、翻訳はまだ不完全である。 

(2023.10.9(月)、暫定版掲載)

 

上記のリンク先の資料はエクセルファイルである。旧版シート、新版シート、統合シートがあり、「旧版」のみに基づくリストと「新版」のみに基づくリストのほか、独自に「旧版」と「新版」を融合して作成した資料を掲載する。

 

なお、旧版と新版それぞれのダウンロード日及びURLは、

 

旧版:2022年7月29日(金)19:00(JST):非公開(新版と同一のURLで過去に公開されていた)

新版:2022年12月27日(火):https://cpd.gov.ua/reports/spikery-yaki-prosuvayut-spivzvuchni-rosijskij-propagandi-naratyvy-2/


以下、noteに掲載した各版の説明を転載する。

<note旧版の説明>

ウクライナ政府の偽情報対策センターによるウェブページのうち、https://cpd.gov.ua/reports/spikery-yaki-prosuvayut-spivzvuchni-rosijskij-propagandi-naratyvy-2/、に掲載された情報である。

「旧版」と「新版」があり、上のURLは「新版」である。「旧版」は現在非公開となっている。(共に2022年に公開。)


本資料は、拙著『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争』(新曜社)の資料11である。

資料11には、「旧版」のみに基づくリストと「新版」のみに基づくリストのほか、独自に「旧版」と「新版」を融合して作成した資料を掲載する。


なお、旧版と新版それぞれのダウンロード日は、


旧版:2022年7月29日(金)19:00(JST)

新版:2022年12月27日(火)


である。


なお、鈴木宗男は「旧版」のみに出て来るが (O-36)、【ウクライナの名誉ある降伏は生命を救うために重要である】と要約されている意見は、このリストを見ると特殊なものであることが分かる。つまり他には存在しない。



[O-通し番号] ウクライナ語氏名(英語氏名)

A. 国籍

B. 肩書

C. 新版/旧版の有無

D. 主張


<note新版の説明>

ウクライナ政府の偽情報対策センターによるウェブページのうち、https://cpd.gov.ua/reports/spikery-yaki-prosuvayut-spivzvuchni-rosijskij-propagandi-naratyvy-2/、に掲載された情報である。


ここから写真などを取り除き、再編集し、英語及び日本語に翻訳した資料を掲げる。翻訳は最初DeepLで行い、一部手作業で修正した。


「旧版」と「新版」があり、上のURLは「新版」である。「旧版」は現在非公開となっている。(共に2022年に公開。)


なお、旧版と新版それぞれのダウンロード日は、


旧版:2022年7月29日(金)19:00(JST)

新版:2022年12月27日(火)


である。


「旧版」をダウンロードした資料は、noteの

資料[資料11:その②]―ウクライナ政府による世界の偽情報発信者リスト(新版)

に掲げた。


本資料は、拙著『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争』(新曜社)の資料11である。

資料11には、「旧版」のみに基づくリストと「新版」のみに基づくリストのほか、独自に「旧版」と「新版」を融合して作成した資料を掲載する。


鈴木宗男は「旧版」のみに出て来て(O-36)、新版からは外されている。

(【ウクライナの名誉ある降伏は生命を救うために重要である】と要約されるその意見は、このリストを見ると特殊なものであることが分かる。つまり他には存在しない。また、それは橋下徹がさかんに主張していた意見でもあり、あるいは「(無条件)即時停戦派」もそれに近い意見を持っていることが推測される。

 

 

 

[N-通し番号] ウクライナ語氏名(英語氏名)

A. 国籍

B. 肩書

C. 新版/旧版の有無

D. 主張

<note統合版の説明>

ウクライナ政府の偽情報対策センターによるウェブページのうち、https://cpd.gov.ua/reports/spikery-yaki-prosuvayut-spivzvuchni-rosijskij-propagandi-naratyvy-2/、に掲載されている情報は、「世界の偽情報発信者」のリストとなっているが、現在の版(ここでは「新版」と呼ぶ)の前に古い版(同じく「旧版」と呼ぶ)も公開されていた。


旧版と新版を私がダウンロードした日は下記の通りである:


旧版:2022年7月29日(金)19:00(JST)

新版:2022年12月27日(火)


この資料集では、参考のために旧版も公開する。


元のリストから写真などを取り除き、再編集し、英語及び日本語に翻訳した資料を掲げる。翻訳は最初DeepLで行い、一部手作業で修正した。


旧版と新版はそれぞれnoteの以下で公開している:


資料[資料11:その①]―鈴木宗男の意見の特殊性が際立つ:ウクライナ政府による世界の偽情報発信者リスト(旧版)

資料[資料11:その②]―ウクライナ政府による世界の偽情報発信者リスト(新版)


ここでの「新旧統合版」は、旧版と新版のデータを反映した統合版スピーカーリストであり、紹介者が独自に編集したものであり、元のサイトには存在しない。

(A)新版・旧版共に出現する人、(B)旧版にのみ出現する人、(C)新版にのみ出現する人、の順で並んでいる。(資料内で、(A)(B)(C)と区切りをつけているわけではない。)

(A)は旧版の元記事の並び順、(B)と(C)はそれぞれの元記事の並び順に依存している。


本資料は、拙著『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争』(新曜社)の資料11の一部に相当する。


なお、鈴木宗男は「旧版」のみに出て来て(O-36)、新版からは外されている。

(【ウクライナの名誉ある降伏は生命を救うために重要である】と要約されるその意見は、このリストを見ると特殊なものであることが分かる。つまり他には存在しない。また、それは橋下徹がさかんに主張していた意見でもあり、あるいは「(無条件)即時停戦派」もそれに近い意見を持っていることが推測される。


[M-通し番号](旧版or新版通し番号) ウクライナ語氏名(英語氏名)

A. 国籍

B. 肩書

C. 新版/旧版の有無

D. 主張

E. 主張(新版における主張。[M-1]から[M-24]まで有り)

日本政府の立場の概要は、上記首相官邸ウェブページの「ロシアによるウクライナ侵略を踏まえた対応について」(二〇二二年一二月二六日更新) にまとめられている。

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/ukraine2022/index.html 

参考までにそのタイトルのリストを掲げる。

1.ウクライナおよび周辺国への支援、2.在留邦人の安全確保、3.3.対応状況、4.関連リンク、に分かれている。

資料A列の「直接」とはそれに直接的に関連する書籍で、「間接」は間接的に関連する書籍である。
「直接」は、主に2022年度中の書籍を含むが、一部それ以前のものや2023年度初頭のものも含んでいる。すべてを網羅しているわけではない(敢えて入れなかった本もある)。現在漏れを埋めると共に、2023年度の発刊書籍に範囲を広げているので、後日公表する。
特に「直接」に関しては、発行月日の順にすれば、資料的価値は高まるかも知れないが、今回はそれは行わず、ABC順に並べた。
「間接」の発行年度はまちまちである。これはあくまで「私の立場から関連すると判断された本」である。こちらも、現在範囲拡張を進めている。

2022年内に雑誌、新聞等に掲載された記事や論文の書誌情報を公表する。これもページ数の都合で上記書籍には収録されていない。

日本語の著書のみを含むが(一部翻訳も含まれる)、今後の拡張を考慮し英語論文の慣例に従って、著者名はアルファベット順に並んでいる。

収集したデータを機械的に書誌の記述に変換したため、一部不整合や抜けなどが含まれており、ミスもあると思われる。今後チェック・訂正して行く。また、必ずしも網羅的であることを目的とはしていないので、重要な論文や記事で抜けているものがあるかも知れない。今後補充して行く。

念のため、引用の際には個別に確認されたい。 

ロシア・ウクライナ戦争に関連する書籍一覧と記事一覧(共に主に2022年)(『物語戦としてのロシア・ウクライナ戦争』の資料13及び資料14)のすべての著者を抽出したデータとこれらの著者の職種を分類したデータを、同じく資料15として掲げる。

日本人が多いが、翻訳された記事の著者も含む。

また、2022年に出た本や記事(の著者)が中心であるが、私自身が関連が強いと考えたより古い時期の著作(の著者)も含まれている。

以下にABC順に著者を列挙する。

各項目は「氏名/肩書、所属など」という形式である。

ここで列挙した人物には、編集者や翻訳者も含まれる。

「(団体)」とは個人名でなく組織名が著者として記されていたものである。

言うまでもないが十分に網羅的ではないので、著者の抜けも多いと思われる。

また所属はあくまでその記事を公表した段階におけるものである。間違いもあるかも知れないが、気が付き次第修正して行く。

この作業は継続する。 

オントロジーとは、人工知能の文脈では、用語とその体系を意味する。ここではロシア・ウクライナ戦争オントロジーの小さな雛形である。

記述はプログラミング言語Common Lispに基づき、現段階ではあまり深くはないが、一応階層化されている。

資料17 言説生成プログラム「物語ロボット/世界司令官・ハシモト君」によるパロディー文章の生成結果例

資料17ー1網羅

資料17ー2キーワード量

資料17ー3キーワード指定

資料17ー4連想

資料17ー5文の長さ

資料17ー6深層学習

資料17ー7プロップベースドストーリーグラマー

 橋下徹氏のツイッターから収集されたロシア・ウクライナ戦争関連文章中のキーワードを用いた、単語の組み合わせや深層学習に基づく言説生成システム。「物語ロボット/世界司令官・ハシモト君」と名付ける。

 なぜ「物語ロボット」かというと、最終的にロボットが語るシステムを作っているためである。実際のロボットによる(ひたすらの・単調な)語りは別のところで公開する予定である。

 生成方式の説明は、以下で説明されている――

 小方孝 (2022). 現在日本の社会的言説の事例に基づく調査・分析・批評―「橋下徹」という現象を素材とする物語生成のポストナラトロジー研究―. 『日本認知科学会第39回大会発表論文集』. 622-631.
小方孝 (2022). 戦争と物語生成素人談義 ―“世界司令官・ハシモト君“もいる悲しい日本の、風景の向こうへ―.『人工知能学会第二種研究会 ことば工学研究会(第69回)資料』. 17-142. (2022.9.30(Fri.), 東京)

 なお、あくまで物真似型のパロディーであり、橋下氏の意見を忠実に再現することは目的としていない。