各クラスの授業内容
[ 中学生 各クラス ]
6年後の高3、2月の時点で、北大二次試験英語を8割以上解ける英語力を身に付けることができるかどうかは、中学1年生終了時でほぼ決まってしまいます。英語は積み重ねの学習です。中1英語で英語が苦手になってしまった生徒が中2から突然英語が得意になることはほとんどあり得ないからです。コツコツと英単語の書き取りの練習を日頃から習慣化されていない生徒が試験1週間前に、突然頑張ってもなかなか覚えられるものではありません。知らない何かを覚えて身につけるには毎日の訓練が必要になります。スポーツでも楽器の習得でも同じことが言えるのですが、できるようになるまで何十回、何百回となく同じことを繰り返す練習に耐えることができる生徒が英語の学習で同じ訓練ができないのは、英語の書き取りを毎日やらないからです。面倒でも歯磨きだって毎日やっているうちに習慣化され、やるのが当たり前になってきますよね。英語の書き取りも同じです。毎日決まった時間繰り返すうちに英語を書くのが生活の一部になってきます。
当教室では、『英語を書ける』ようにする訓練として、毎回授業前に、日本語を英語に直す英作文のテストを6題課しています。その日の授業内容に合わせた文法事項を含む英文を次の授業を受ける前に覚えておくと、理解がとてもスムーズにいきます。6題中2題合っていたらスタンプを1個押していき、20個貯まったら図書カード がもらえます。( ¥ 500分 ) 又、1年に2回、それまでやってきた小テストのまとめのテストとして英作文テスト ( 25題 ) も実施しています。
現在英語のプロとして第一線で活躍している卒業生に大学在学中に会って話したときに、『中学時代、徹底的に日本語を英語に直すトレーニングを課せられたことが後の英語力を伸ばす上で、本当にためになった!』 と言ってくれました。中学英語に限りませんが、英語学習の基本は、はどれだけ多くの意味のある英文を覚えられるかにかかっています。これが英語の基礎力なのです。単語をバラバラにに覚えるだけでなく、その単語を使って英文を作れるようになることこそ、やがては英語を話せる力になるのです。
中学生クラスの全ての学年で使うメインの教材は中学校で使う教科書です。当教室では、" One World " と "New Horizon " の2冊の教科書を使い、たくさんの英文に触れる機会を増やしています。
中3の12月で教科書を終えた後は、東京都の公立高校入試問題を通じて、高1に上がる前に大都市の中学生のレベルを実感してもらいます。( 北海道の公立高校入試問題よりも少しだけ難しい程度です ) やる気のある生徒には大きな刺激ともなっています。
[ 高 1 クラス ]
大学入試の一次試験である 『共通テスト』の配点がリーディング 200点、リスニング 50点、から2023年度入試より、リーディングもリスニングも100点に変更され、英語の得意な生徒と苦手な生徒の完全2極化を生むことになりました。その是非はともかく、今後は英語が得意な生徒は大学入試において圧倒的に有利な立場になることはまちがいありません。
誤った英語学習をしている人は、『英語なんて単語を覚えれば文章全体の意味はわかる。所詮暗記科目だ』などと安易に考えがちですが、その単語を使って英文を作るためには英文を作るルールを知らなければどうしようもありません。
例えば、日本語にもなっている " convenient " ( 『便利な・都合の良い』という意味の形容詞。日本語では「コンビニ」) という単語がありますが、この単語を使って、「あなたはいつご都合がいいですか?」という日本語を英語に直すとき、文法・語法を正しく学んでいない生徒は " When are you convenient ? " というでたらめな英語を書いてしまい模擬試験の結果コメントに、基礎力の不足を指摘されてしまうのです。そして指摘されても 『自分の基礎力の不足』とは何かも理解できないのです。
英文法は 『生きた英語には必要ない』 などという風潮がありますが、大きな間違いです。ルールを知らないで、スポーツをする人がいるでしょうか? 留学すると、クラス分けに使われる試験は文法・語法の基礎知識を問う問題が課せられます。
英語は私達にとっては外国語なのですから、日本語から英語の形を推し量ることはできません。英語には英語のルールがあります。そのルールを知らなければ英文を正確に読むことも聞くこともできる筈がありません。
高1時代に、この英語のルールを身につけていない生徒は、英文を読んだり、聞いたりするときに、次にどんな言葉がつづくのか予測することができません。だから読むのが遅くなるし、聞いているときの集中力が次のフレーズに向かおうとしないのです。最近では、文科省の指導なのかどうかわかりませんが、『英文法』という言葉自体が古臭く、役に立たない知識であるかのような錯覚を与えていますが、日本を除く世界中の学校では、未だに " Grammar " ( 『 文法』 ) という単語は当たり前のように使われています。
コミュニケーション英語を標榜する高校の教科書ですが、地方に暮らすほとんどの日本人高校生が、今すぐ英語で自分の意見を主張したり、相手とディスカッションするような場面を経験することはあるでしょうか? 外国人観光客に道案内をする程度の英会話力は中学英語で十分です。高度な英会話力などは必要に迫られたとき ( 海外赴任や、仕事で相手先と英語で渡り合う様なとき ) 、英会話教室で集中的に会話力を身につければ良いのです。
高校の授業がコミュニケーション英語を生徒に期待したとしても、大学が受験生に求めるのは、いまだに評論問題を中心とした読解力です。英会話力ではありません。
北大以上の難関大学合格への鍵を握るのは、高1時代に身につけるべき『英文法力』 です。英語の偏差値70の壁を超えた生徒たちが振り返って一様に口にすることは、『英語クラブの高1クラスで学んだ英文法で、英語とは何かが理解できた。一番ためになった』と絶賛してくれています。
英語の基礎力は高1で決まります。あなたも、このクラスで英語の基礎力を身につけてみませんか? あなたの一生の英語力は高校1年生で身につける英語力にかかっています。
大学入試一次試験 ( 共通テスト ) 対策として最も重要なトレーニングは何といっても基礎語彙力 ( 3,000御レベル ) の習得です。
共通テストの問題では、1分間に130語以上のスピードで読み取らなければなりません。これはセンター試験時代から比べて4割も増えたことになります。
では、どのような対策が必要になるでしょう? 鍵となるのは、頭の中で英語を音声化しないことです。
中学時代は英語を正しい発音で美しく読むことに力点が置かれていましたが、速読するためには英文を 「読む」 のではなく、「目に映す」トレーニングをするのです。
例えば、新聞を読んだり、映画の字幕を見たりするとき、頭の中で音声化はしていない筈です。この動作を英語では " reading " とは言わずに、
" scanning " と言います。
この " scanning " ができるようになるためには何といっても、基礎語彙力を身につけるしかありません。
1行に意味を知らない単語が1つ出てきただけで、目がそこで止まってしまいます。共通テストレベルで知らない単語は一つでもあってはならないのです。
センター試験でも、共通テストでも出題される単語の語彙範囲は 3,000語を超えることはありません。たとえあったとしてもごく僅かで、問題を解くことに支障はありません。
当教室の高2クラスでは、この基礎語彙力を身につけるために、希望者を対象にテストを行っています。( 学生という人種はテストをしなければ勉強しません )
センター試験、1990年度 ~ 1995年度までの問題に出題された単語を1年間で23回に分けて実施しています。この語彙力養成テストを修了した生徒は、1996年以降の問題を辞書無しで読めるようになりますし、ハリーポッターも原書で読めるようになります。
又、高2クラスでは、高1で学んだ英文法力を英作文の教材を使って、実戦的に学んでいきます。高校ではなかなか指導しきれない英作文力を高2の段階で基礎固めしておくことは、高3からの自由英作文問題に対処する重要な鍵となります。難関大学の二次試験問題では、英作文問題が全体の四分の一を占めます。十分勉強していない生徒は白紙、又はほぼ白紙状態で答案を提出することになりますが、それで合格できるわけがありません。
又、英作文力を身につけることは、英会話力の基礎を身につけることと同じです。自分の思っていることを英語で表現できるようになることは将来の英語力の礎になるのです。最後は、英作文力が二次試験8割を突破する力になります。私も 『代々木ゼミナール札幌校』の 採用試験前に、英作文ばかり練習したのを覚えています。全く同じ問題がでるわけではありませんが、トレーニングを積めば、英語の表現力が自然と身につき、どんな問題にも対処できるようになるのです。
高2クラスの授業では、英作文と、センター試験の過去問の2本立てで授業を進めてまいります。( 共通テストの問題は読解問題形式だけで、飽きがきてしまうため、高3クラスで取り上げます )