てのひらの演劇 Vol.3
朗読劇「ぶらんこ」/二人芝居「葉桜」
作:岸田國士
演出:仲田恭子
2022年
9月30日(金) ・10月1日(土)
各日18:30開演
会場:清水湊次郎長生家
夫 ながいさやこ
妻 木内琴子
夫の同僚 木内琴子
母 木内琴子
娘 ながいさやこ
制作:ながいさやこ、木内琴子
制作補佐:春日井一平、西村藍
チラシ製作:ながいさやこ
WEB デザイン:西村藍
主催:てのひらの演劇
共催:
NPO 法人地域づくりサポートネット
NPO法人次郎長生家を活かすまちづくりの会
後援:清水みなとを愛する会
協賛:マルジン農園
本日はご来場くださり、まことにありがとうございます。
てのひらの演劇は、小さな劇場やスペースで、ささやかかつ普遍性のある時間を演劇化することを目的とした団体です。
昨年は、静岡市の人宿町やどりぎ座と、 藤枝市の白子/劇場で公演を行いました。
今年は、ありがたいことに清水湊次郎長生家で上演するお話をいただき、演出をアートひかりの仲田恭子さんにお願いし、岸田國士の二人芝居に挑みました。
清水のお客様とお会いできることを楽しみに、 稽古に励んでいた矢先の、今回の台風。
甚大な被害と、 生家の断水のこともあり、上演は難しいのではないかという話も出ました。
しかし、次郎長生家を運営する高木敦子さんと、 清水みなとを愛する会の中沖英敏さんに、 「こんなときだからこそやりましょう。」と、 背中を押して頂き、 上演できる運びとなりました。
清らかな水と、 義理人情の町、 清水。
稽古中、道行く人が、時々生家を覗いていきます。生家の二階からは、 巴川の水面が見えます。
清水湊次郎長生家で上演する、 ささやかな日常を描いたお芝居に、 どうかしばしお付き合いください。
てのひらの演劇主宰 ながいさやこ
本日はご来場、まことにありがとうございます。
台風の被害の甚大さに、気もそぞろになっていました。
被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
災害や災難やらに見舞われるたびに、 何気ない日常のありがたさ、尊さが、心身に沁みてきます。
弛まぬ日常は、常に儚さと隣り合わせで、不連続に連続していく…
現代口語演劇の父と言われる岸田國士の戯曲は、そんな日常の一コマを切り取って、 簡素な日常会話で綴られているような作品が多く、説明的では全く無い会話の中から、 登場人物の背景や心理をどう読み取るか、 それこそ演じ方によって千差万別、絶対的な正解はありません。
それがまた面白くて厄介なところ。 そして結局その厄介な面白さというのは、私たちのリアルな日常に回帰していきます。 とはいえ、 自分の日常を劇として楽しめる余裕は なかなか持てない場合が多いと思うので、今日は存分に、 素敵な俳優お二人が織りなす ささやかな日常の鮮やかさを楽しんでいただけたら幸いです。
次郎長親分に見守っていただきながら、 「ぶらんこ」は音楽を交えた朗読劇として、 「葉桜」は私たちの愛すべき日常が守られていくことに祈りを込めて、お届けします。
演出 仲田恭子
藤枝市出身。2005年にアートひかり発足。公演活動やワークショップのほか、地域における演劇文化の裾野の拡大と活性を志した演劇祭の企画・運営や、郷土史の地域の知的財産に特化した作品創作・公演を行なっている。17年3月から18年12月まで、長野県上田市「犀の角」のレジデントアーティストとして活動後、19年1月より大阪・静岡・長野を中心に活動中。