研究活動の詳細を報告します
大阪・関西万博のイベントで講演会
日付:2025年9月24日
場所:大阪・関西万博 コモンズ-C館
9月24日の「世界ゴリラの日」にあわせて、大阪・関西万博のガボンブースで開催されたイベントに招待され、ゴリラ研究チームで講演会を行いました。日本とガボンの共同によるゴリラ研究やゴリラの保全状況について話しました。小さなイベント会場でしたが、多くの人に聞いてもらうことができました。
第12回哺乳類研究交流会で招待講演
日付:2025年9月11日
場所:京都大学野生動物研究センター
第12回哺乳類研究交流会に招待していただき講演を行いました。演題は『野生ゴリラの森に辿り着くまで』です。学部時代から現在に至るまでの私の進路決定と研究内容について紹介しました。学部1年生からポスドクまで多くの方々にとって、少しでも参考になっていたらうれしいです。
第41回日本霊長類学会大会に参加&口頭発表&高島賞受賞
日付:2025年7月11~13日
場所:早稲田大学
第41回日本霊長類学会大会に参加し口頭発表を行いました。演題は『食痕計測から探る野生ニシローランドゴリラのアフリカショウガ採食技術』です。また、2025年度日本霊長類学会高島賞(第34回学術奨励賞)を受賞し、授与式および受賞者記念講演も行いました。記念講演では、多くの学会員の方々に私のこれまでの研究と今後の展望を聞いていただくことができ、大変貴重な時間となりました。高島賞受賞を励みとして、今後も研究活動に打ち込んでいきたいと思います!
宮城県金華山島と鹿児島屋久島でニホンザル調査
日付:2025年6月1~10日&7月17~22日
場所:金華山島&屋久島
修士1年の調査地訪問の引率のため、宮城県金華山島と鹿児島県屋久島で野生ニホンザルの短期調査を行いました。金華山は5年ぶり、屋久島は10年ぶりの訪問でした。群れが見つからない日もありましたが、修士4名+教員でにぎやかで楽しい滞在となりました。ニホンザル観察中には新たな発見や取り組みたい研究テーマも見つかり、充実した調査でした。
日本生態学会第72回全国大会に参加&口頭発表
日付:2025年3月15~18日
場所:札幌コンベンションセンター
8年ぶりに日本生態学会に参加し、口頭発表を行いました。演題は『野生ニシゴリラにとってのアフリカショウガの重要性を食痕計測から再評価する』です。霊長類以外の研究発表に連日触れることができ、とても刺激的で楽しい4日間でした。また、今大会はシンポジウム部会の中心メンバーとして運営にも少し携わりました。新しく知り合いになれた研究者の方もいて、大変充実した学会となりました。今後も生態学会には積極的に参加したいと思います。
第26回SAGAシンポジウムに参加&ポスター発表
日付:2024年11月9~10日
場所:中部学院大学&東山動植物園
『第26回SAGAシンポジウム』に参加し、ポスター発表を行いました。演題は『野生ニシゴリラの単雄群における未成体の社会関係』です。通常の学術大会とは異なり、ゴリラに興味を持つ一般の方々に研究成果を発信できる、良い機会となりました。また、大型類類人猿の飼育や子育てに関する講演は自身の研究テーマと深く関係するため、非常に勉強になりました。また、霊長類研究を始めて以降、初めて東山動植物園のゴリラを観察しました。
上野動物園で飼育ニシローランドゴリラの調査
日付:2024年10月17日~11月4日
場所:恩賜上野動物園
恩賜上野動物園で飼育されているニシローランドゴリラの群れを対象に利き手に関する調査を実施しました。野生ニシローランドゴリラがシロアリ採食時に見せる行動を新しいフィーダーを作成して再現し、野生と同じく使う手の方向に偏り(≒利き手)が見られるかを調べました。十分なデータが収集でき、さっそくデータ分析と論文執筆に移ります。本研究は上野動物園・飼育員の仲村賢 氏との共同研究で行っています。
ムカラバ国立公園で野生ニシローランドゴリラの調査
日付:2024年8月5日~9月9日
場所:ガボン共和国ムカラバ国立公園
昨年度2~3月の渡航に続いて1ヶ月の短期調査を行いました。今回は調査地21日間の滞在中、19日間で研究対象の群れを追跡することができ、とても効率の良い調査でした!メインテーマのシルバーバックの行動はもちろん、栄養分析用のアフリカショウガ乾燥標本の作成、サバンナ渡りや排泄行動の観察など、様々なデータが収集できました。また、生後半年以内の新生児を初めて観察しました!!!
第40回日本霊長類学会大会でポスター発表
日付:2024年7月12~13日
場所:トークネットホール仙台&東京エレクトロンホール宮城
『第40回日本霊長類学会大会』に参加しポスター発表を行いました。演題は『P20.野生ニシゴリラの単雄群における未成体の社会関係』です。霊長類学会では初めてのポスター発表で、多くの方からコメントを頂き、また議論ができて、充実したコアタイムとなりました。他の方々のポスターを聞けなかったのは残念…また、今大会は実行委員として大会運営にも携わりました。
ムカラバ国立公園で野生ニシローランドゴリラの調査
日付:2024年2月7日~3月15日
場所:ガボン共和国ムカラバ国立公園
初めての1ヶ月の短期海外調査を実施しました。短い調査期間にも関わらず、途中で体調を崩してしまい、体調管理の大切さを改めて痛感・・・しかし、短期ながら、対象群の追跡はもちろんのこと、トラップカメラの設置、植物標本の作製など、収穫もありました。今後は、短期でも収集可能なデータと研究テーマを探していきます。
千葉市動物公園で講演会
日付:2024年1月27日
場所:千葉市動物公園
千葉市動物公園の教育普及活動『アカデミア・アニマリウム』の一環として野生ニシローランドゴリラの社会・生態や私の研究に関する講演を行いました。演題は『知られざる野生ニシゴリラの世界ー20年の長期調査で見えてきたこと』。当日は、約100名の方にご参加頂き、多くの質問やコメントを頂き、大変充実した時間となりました。また、講演後は、千葉市動物公園のゴリラ舎(展示場・バックヤード)の見学もさせて頂きました。
上野動物園で講演会
日付:2023年11月4日
場所:恩賜上野動物園
『ゴリラと働く―飼育係と研究者からのメッセージ』と題して、上野動物園で、野生ニシゴリラの研究活動について講演を行いました。上野動物園のニシゴリラ飼育担当の方の講演とタイアップし、最後に「飼育と野生が繋がる時」というコンセプトのもとディスカッションを行いました。当日は、約80名の方にご参加頂きました。当日は多くの質問を頂きましたが、時間の都合上、ほとんどお答えすることができませんでした。本HP記載のメールアドレスにご連絡頂ければお答えしますので、お気軽にお問い合わせください。
第25回SAGAシンポジウムに参加&ポスター発表
日付:2023年10月21日~22日
場所:秋田県立大学/秋田市大森山動物園
『第25回SAGAシンポジウム』に参加し、ポスター発表を行いました。演題は『野生ニシゴリラは右利き?アフリカショウガ採食行動で現れる手の左右性』です。ヒトと動物の対立に関する5つの講演を聞き、野生動物の保全・管理に関する知識を広げました。2日目の大森山動物園では、チンパンジーの飼育展示施設を見学しました。
第39回日本霊長類学会大会で口頭発表
日付:2023年7月7~9日
場所:兵庫県民会館
『第39回日本霊長類学会大会』に参加し、口頭発表を行いました。演題は『野生ニシローランドゴリラのアフリカショウガ採食行動における左右性』です。コロナ禍と海外調査が続いたこともあり、2018年以来の現地参加でした。3日間を通して、多くの研究者の方々と情報交換ができました。また、9日には企業とのコラボセッションに参加し、ニホンザルの保護管理で活躍する企業の方々と意見交換を行いました。
京都市動物園『野生動物学のすすめ2023』で講演
日付:2023年4月9日
場所:京都市動物園レクチャールーム
京都市動物園で4月8~9日の2日間にわたって開催された『野生動物学のすすめ2023』で講演を行いました。「野生動物の暮らしとヒトの暮らし~森と海での共存の形~ 」というコンセプトのもと、『アフリカの森で暮らすニシローランドゴリラの社会』という演題でお話ししました。老若男女40人近くの方々が来てくださり、たくさんの質問を頂きました。
写真提供:谷口晴香氏
社会性科研年度末総括研究集会 & エクスカーション@嵐山
日付:2023年3月4~5日
場所:京都商工会議所(4日)・嵐山モンキーパークいわたやま(5日)
『科研費基盤S・社会性科研(代表・河合香吏)』の年度末総括研究集会に参加し、2022年8~11月のガボン渡航に関する調査報告を行いました。エクスカーションでは、嵐山のニホンザル餌付け群を人類学者の方々と一緒に観察し、ヒトとサルの調査方法の共通点や相違点について話しました。
社会性科研定例研究会で研究発表
日付:2023年2月11日
場所:東京外国語大学AA研
研究協力者として参加している『科研費基盤S・社会性科研(代表・河合香吏)』の第17回定例研究会で研究発表を行いました。タイトルは『霊長類の取り出し採食と採食技術:野生ニホンザルのクルミ割り行動』です。「技術論」というテーマを軸に、人類学者の杉山祐子教授(弘前大学)とのコラボ発表企画でした。
SAGA24シンポジウム@鹿児島で講演
日付:2022年11月27日
場所:鹿児島県鹿児島市平川動物公園
第24回SAGA (アフリカ・アジアに生きる大型類人猿を支援する集い) シンポジウムで『野生の大型類人猿:ゴリラ研究とエコツアー』というタイトルで講演を行いました。ムカラバ国立公園で行われている野生ニシローランドゴリラの研究とゴリラ観光について紹介しました。動物園関係者の方々とも交流することができました。
ムカラバ国立公園で野生ニシローランドゴリラの調査
日付:2022年8月11日~11月10日
場所:ガボン共和国ムカラバ国立公園
2019年12月以来、約2年半ぶりの海外調査を行いました。コロナ禍の影響で中断していた日本の研究チームによる野生ニシローランドゴリラの調査がようやく再開されます。本調査では、基礎的なモニタリングに加え、博士研究を発展させる新しい研究テーマを進めるべく予備行動観察を行いました。
地獄谷野猿公苑でニホンザルの行動観察
日付:2022年6月18~19日
場所:長野県下高井郡山ノ内町
信州大学理学部進化人類学分野(松本研究室)の調査地の1つ『地獄谷野猿公苑』で、信州大学、北海道大学の学生と共にニホンザルの行動観察を行いました。また、温泉の水質調査にも同行しました。
信州大学理学部生物学コース教室セミナー
日付:2022年6月17日
場所:長野県松本市
母校・信州大学で研究発表を行いました。学部生時代は聴講側で参加していた教室セミナーですが、第302回目は発表者として参加しました。多くの意見をもらうことができ、大変充実したセミナーとなりました。また、進化人類学分野(松本研究室)を中心に、学生との研究交流も行いました。
猿害現場実習
日付:2022年6月12日
場所:兵庫県丹波篠山市
地域を挙げて猿害対策に取り組んでいる丹波篠山市で、猿害群を対象としたテレメ実習、おじろ用心棒電気柵やICT大型捕獲檻の見学、地域住民3名の方との対話などを行いました。前日には、『ニホンザル保護管理概論』と『丹波篠山での取り組み』についての事前講義を受講しました。これまで関りの薄かった猿害やニホンザル保全の現状や対策を実際に体感し、意識を向上させる、大変貴重な機会となりました。