東京大学 大気海洋研究所 微生物グループ

東京大学 農学生命科学研究科 水圏生物科学専攻

塩崎拓平

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私のチームではフィールドワークを中心に研究しています。

対象海域は全球海洋ですが、最近は特に北極、南極研究が中心です。

 

この地球上で物質は巡り、そこで微生物は物質を別の物質に変換する役割を持っています。それは知識として知っていても、どこか遠い世界の話のように聞こえるようなことです。フィールドに出て研究してみると、その微生物の役割をリアルに感じることができます。そして地球上での大きな流れの一部を真に理解できた気になります。また、それだけではなく、思ってもいなかった新しい発見が常にあります。それに立ち会い、理解できたときの興奮と喜びは何物にも代えがたいものです。

 

フィールドには普段の生活ではほとんど見ることのない世界が広がっています。それは飾り気なく、荒々しい自然そのものの姿です。時には退屈に感じたり、体力的につらく感じたりすることがあるかもしれません。でも、それは自然相手なので、ある程度は仕方ないと腹をくくるのがコツです。フィールドワークは行けば行くほど自然を観る眼が養われていきます。そして段々、個々の事象をより包括的に観ることができるようになります。それ独自の発見に繋がっていきます。

 

私のチームでは一緒に世界に飛び出して、地球と微生物の関わりについて研究したい人を募集しています。進学に関する相談はいつでも受け付けていますので、塩崎にまでご連絡ください。 

最近の出来事

2024

6/8-12: 白馬大雪渓、室堂、針ノ木岳に雪氷観測に行ってきました。

5/27: 北極チュクチ海の海氷動態に関する共著論文がElementa, Science of Anthropocene誌から出版されました。

4/24: 酸素非発生型好気性光合成細菌の新種記載論文Antonie van Leeuwenhoek誌から出版されました。

4/2: 白馬大雪渓に雪氷観測に行ってきました。

3/30: 窒素固定生物Crocosphaera watsoniiに関するレビュー論文(共著)がJournal of Phycologyから出版されました。

3/8: 『北極域の研究:その現状と将来構想』という書籍が出版されました。共著です。

2023/11/24-2024/3/21: しらせJARE65航海に参加してきました。

2023

12/22: パタゴニア沖の窒素固定に関する主著論文Journal of Geophysical Research Biogeosciencesから出版されました。

11/16: 硝化のデータベースに関する共著論文Earth System Science Dataから出版されました。

9/18-22: しらせ訓練航海に参加してきました。

9/1: インド洋の窒素固定に関するレビュー論文(共著)がLimnology and Oceanography Lettersから出版されました。

8/15: 窒素固定の新しいデータベースに関する共著論文がEarth System Science Dataから出版されました。

7/22-24:白馬大雪渓と室堂に雪氷観測に行ってきました。

7/17:ピコ植物プランクトンの栄養塩利用に関する共著論文Microbiology Spectrumから出版されました。

7/1:Limnology and Oceanography誌の編集委員になりました。

6/2:窒素固定の太平洋東西分布に関する共著論文がJournal of Geophysical Research Oceansから出版されました。

5/23:北極海の窒素固定に関する共同主著論文がThe ISME Journalから出版されました(プレスリリース)。

5/12-21までアラスカ州バローまで海氷観測に行ってきました。

5/1-12まで新青丸の東北沖航海に参加してきました。

4/7:Limnology and Oceanography誌のOutstanding reviewerに選ばれました。

4/1:特別推進研究「東南極周辺南大洋の環境変化と生物地球化学循環・低次生態系の応答」が始まりました。2023-2027年の間、南極の窒素循環研究を実施します。

3/16:2/27-3/4まで北海道東部で流氷の観測に行ってきました。 

2/13:1/17-2/7まで、海鷹丸南極海航海に参加してきました。