富栄養なため池には頻繁にアオコが発生し、悪臭や景観の劣化だけでなく、水生生物にも影響を及ぼしています。
ヨシなどの水草には、アレロパシー効果(他感作用)によって植物プランクトン、とくにアオコの原因となるラン藻を抑える効果が示されています。さらに近年では、水草の表面に発達するバイオフィルムの中にいる細菌が、藻類の増殖を抑制したり、殺藻したりする例が見つかっています。湖沼でよく目にするヨシもアレロパシーと細菌によってアオコを抑えると考えられていますが、その詳しいメカニズムは不明です。後者については、どのようなため池環境のバイオフィルムでどのような細菌群集が形成されているのか、最もアオコ抑制効果があるのはどのような細菌群集か、旭硝子財団の助成金により秋田県立大学と共同研究が進行中です。
これらに加えて、京都大学、ウシオ電機株式会社と共同で、222 nm のUV照射を用いたアオコ除去に関する技術開発研究が進行中です。