ここでは参考になりそうな情報を紹介します。ひと言コメントは個人の意見です。リンクが無効になっていたらすみません。

 

目次

1.大学と研究所について

2.研究開始時に使えると便利なもの(※私の分野に限ります)

3.実験時に使えると便利なもの(※私の分野に限ります)

4.研究費関係

 

1.大学と研究所について

 

京都大学 https://www.kyoto-u.ac.jp/ja

ひと言コメント:2022年京都大学は創立125周年です。京都大学には大きく分けて吉田キャンパス、宇治キャンパス、桂キャンパスの3つのキャンパスがあります。iPS細胞研究所は京都大学の吉田キャンパス医学部・病院・薬学部構内にあります。工学研究科は桂キャンパス内にあります。当研究室はiPS細胞研究所本館(4階と5階)、南部総合研究1号館・医生研1号館(3階)、分子生物実験研究棟(地下1階)に出入りしています。実験室が飛び飛びです。置き傘があると便利です。外出用スリッパ・部屋用スリッパの両方があると便利です。

 

京都大学大学院医学研究科・医学部 https://www.med.kyoto-u.ac.jp/grad_school/

ひと言コメント:iPS細胞研究所に大学院生(修士課程・博士課程)として入るためには、医学研究科(医学専攻、医科学専攻など)の大学院入試を受ける必要があります。留学生は京都大学AAOへのコンタクトも必要です。例年、修士課程は8月に試験があり、博士課程は1月(医科学専攻の場合の時期)に試験があります。最近大学院への入学希望者が多いため、入試の倍率が上がっています。入学を希望される方は早めに(5月頃)私までご連絡(メール)頂けると余裕を持った対応ができます。博士課程進学希望の方で、DC1やDC2に応募したい方は3月頃までにご連絡頂けると幸いです。入試に関する正確な情報は、医学研究科のHPにてご確認ください。京都大学内部だけでなく、外部からの学生もお待ちしております。ちなみに、当ラボは京都大学外からの学生の方が多いです。

 

iPS細胞研究所 https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/ 

ひと言コメント: 2010年4月1日に出来た研究所です。「iPS細胞およびiPS細胞技術の医療応用」をミッションとしています。CiRAのHPやTwitter(X)、Facebookからも新着情報が得られます。神宮丸太町駅5番出口から出るとすぐです。神宮丸太町駅に特急が停まることを期待しています。三条駅あるいは出町柳駅から歩くとやや遠いです。また、CiRAから京都大学本部もやや遠いです。食堂はありませんが、セブンイレブンが近いです(営業時間は6-23時)。1期棟(本館)、2期棟、3期棟の3つの建物があります。それぞれ渡り廊下で繋がっていますが、慣れないとどこにいるか分からなくなります。

 

iPS細胞研究所「2030年までの目標」 https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/about/mission.html

ひと言コメント: 以下の4点を2030年までの目標としています。当研究室では、2に特に力を入れています。iPS細胞、オルガノイド、臓器チップを用いた創薬研究を行っています。感染症や線維化、炎症に対する新たな創薬研究を行いたいと考えています。

1. iPS細胞ストックを柱とした再生医療の普及

2. iPS細胞による個別化医薬の実現と難病の創薬

3. iPS細胞を利用した新たな生命科学と医療の開拓

4. 日本最高レベルの研究支援体制と研究環境の整備

 

京都大学南西地区共通事務部 http://www.nansei.kyoto-u.ac.jp/adm/ (学内のみ)

ひと言コメント:CiRAは南西地区にあります。CiRAでの各種事務的なサポートは所内だけでなく、南西地区共通事務部の皆さんにもとてもお世話になっています。私は、研究を円滑に行うための第一ステップが事務手続きだと思っております。

 

京都大学産学連携本部 https://www.saci.kyoto-u.ac.jp/ 

ひと言コメント:共同研究、受託研究、学術指導、知財に関する情報は本サイトから得られます。企業等との共同研究では、直接経費・研究料・産官学連携推進経費が必要となります。取扱規程・申請書等は上記URLより入手できます。学術指導は、「共同研究契約等では実施困難であった研究にはあたらない技術指導やコンサルティング等」のことで、指導料時間単価は10,000円~です。企業等の方で共同研究を検討されている場合は、まずは高山までご連絡頂けますと幸いです。共同研究に至れるかどうか不明な場合でも気軽にご連絡頂ければと思います。

 

京都大学生活協同組合 https://www.s-coop.net/ 

ひと言コメント:書籍、PC、PC周辺機器、各種ソフトはショップルネによくお世話になっています。ショップルネには書籍コーナー、パソコンコーナーがあります。店舗にない商品でも取り寄せて頂けます。

 

京都大学情報環境機構 https://www.iimc.kyoto-u.ac.jp/ja/services/kuins/ 

ひと言コメント:京都大学所属の方は学内無線LANはKUINS-Airが便利です。学内の建物の中ならほぼ繋がります。駐車場でも場所によっては繋がります。通信速度は十分速いです。WEBミーティングで速度不足で困ることはほぼありません。京都大学以外の大学の方はEduroam(高等教育機関や研究機関等において、国際的に相互利用が可能なローミングサービス)の使用をおすすめします。モバイルWiFiを持っていない方はEduroamを使えるようにしておいた方がよいと思います。また、ECS-ID/SPS-IDがあれば京都大学図書館機構から論文が読めます(一部読めない論文もあります)。

 

2.研究開始時に使えると便利なもの(※私の分野に限ります)

 

Microsoft Office

ひと言コメント:必須アイテムです。大学や研究所で包括契約している場合が多いです。京大ではOffice 365が使えます。Word、Excel、Powerpointは使えこなせた方が望ましいです。OneDriveにデータを置いておけば、どこからでもデータを確認できて便利です。大学のOneDriveアカウントの場合、5TBまで使えるので、とても便利です。バックアップ場所として活用するのもありです。

 

Endnote https://www.usaco.co.jp/endnote/ 

ひと言コメント:論文の文献一覧を作るときに便利です。但し有料です。私はEndnote派です。ソフトウェアの開発は Clarivate Analyticsが行っている。日本国内の代理店はユサコ株式会社。便利ですが、安くはないような気がします(個人的感想です)。私の場合は、Google Scholarの引用ボタンから論文を取ってくるため、Endnote、BibTex、RefMan、RefWorksが便利だと思っています。Pubmedから引用ファイルをダウンロードすることも出来ますが、生物・医学系論文以外やプレプリントはGoogle Scholarの方が見つけやすいことが多いです。

 

Mendeley https://www.mendeley.com/ 

ひと言コメント:論文の文献一覧を作るときに便利です。無料なので、学生にはこちらを勧めています。メンデレー以外にも多様な文献管理ツールがあるので、どれを選んでもよいと思います。

 

Adobe Illustrator https://www.adobe.com/jp/products/illustrator.html 

ひと言コメント:Figureを作るときに便利です。あると便利ですが、年間使用料が発生するので、なくても大丈夫です。私はイラストレーターだけでFigureを作ることに憧れていますが、Powerpoint依存度高いままです。

 

Dropbox https://www.dropbox.com/ 

ひと言コメント:2008年に登場したオンラインストレージサービス。当ラボではラボメンバー間でファイルを共有したりするときによく使っています。所属する機関次第で、メールサイズの上限(CiRAだと10MG)があるので、ファイル共有等にはドロップボックスを使うことが多いです。無料版でも十分役に立ちます。デスクトップアプリも使用した方が便利だと思います。

 

Slack https://slack.com/intl/ja-jp/ 

ひと言コメント:チームコミュニケーションツールとして、当研究室ではよく使っています。無料版だと保存できる情報量に制限はありますが、無料版でも十分便利です。有料プランとして「プロ」と「ビジネスプラス」があります。WindowsやmacOSの他にもAndroidやiOSなどのOSにも対応しているため、いろんなデバイスから確認できます。Slack以外にもチームコミュニケーションツールは色々ありますが、複数のツールを使いこなすのは厄介だと感じています。ただし、オフィシャルな依頼などはメールの方が良い場合があります。

 

Zoom https://explore.zoom.us/ja/products/meetings/ 

ひと言コメント:コロナ禍では必須のビデオミーティングシステム。当研究室ではWebExやMicrosoft Teamsもよく使っています。チームコミュニケーションツールと同様、多様なビデオミーティングシステムが登場したことで、各社のサービスの違いを把握することも大事です。オンライン会議に慣れていないときは、(1)マイクとスピーカーのテスト、(2)背景画面設定、(3)表示名、には特に気を付けるとよいです。

 

PubMed https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/ 

ひと言コメント:医学系生物系論文を探すときに使います。私はOutlookのフィード機能を使って、特定のキーワードあるいは気になる研究者の論文が自動的に通知されるように設定しています。日々膨大な数の論文が公表されているので、検索法には工夫が必要です。自分の研究分野の論文をタイムリーに知るための工夫が重要です。

 

Google Scholar https://scholar.google.co.jp/ 

ひと言コメント:論文を探すときに使います。本文も含めて検索してくれるので、PubMedで見つからないときに意外とすぐに見つかります。論文の引用数も確認できます(Web of Scienceの引用数よりも若干多めに出ます)。研究者ごとの総引用数やh-index、i10 -indexも知ることができます。自分の論文を誰が引用してくれたかを調べることも出来ます。「おすすめの論文」として関連しそうな論文を通知してくれる機能もあります。

 

Google https://www.google.co.jp/ 

ひと言コメント:誰もが知っている検索エンジンだと思いますが、検索期間や画像検索を駆使すれば、研究で必要な情報を素早く見つけることができます。Googleでなくてもよいですが、検索エンジンを的確に使いこなせるようになれば、必要な研究情報を素早く入手できるようになってきます。検索ワードの入れ方次第で、必要な情報が見つかる速度が違ってきます。意外と検索エンジンを使いこなす能力は大事です。

 

Google翻訳 https://translate.google.co.jp/ 

ひと言コメント:最近は精度がとても上がり、論文を読むときも書くときもあると便利です。DeepL翻訳もとても便利です。翻訳ソフトが訳しやすいような日本語を書ければ、英語の文章を作る速度も上がります。ただし、翻訳ソフトがあれば英語の論文が書けるようになるというわけではなく、翻訳ソフトが出してくれた英語が正しいかどうか判断できる知識を習得しておくことが必須です。また、専門単語の使い方などは論文を読むことでしか身に付かないと思っています。

 

Grammarly https://app.grammarly.com/ 

ひと言コメント:自分が書いた英語文章の文法チェックに役立ちます。ケアレスミスが意外と見つかります。英語が苦手な人も翻訳ソフト+Grammarlyの補助があれば、上達が速くなると思います。ちなみに、日本語の文法チェックソフトなどもあるため、これを使うことで意外と自分の日本語文章の作成能力チェックが出来ます。

 

ChatGTP  https://chat.openai.com/

ひと言コメント:OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボット。研究分野においても非常に強力なツールです。機密情報の取り扱いには気を付ける必要があります。また、出てくる情報の正誤判定はユーザーに委ねられています。使い方さえ間違えなければ、とても便利です。個人的には、英語のnetive checkや誤字脱字チェックにはとても有効だと感じています。また、文字数を増やす作業はやや苦手であるものの、長い文章を要約する、などは精度よく実施できる印象があります。日々アップデートされているため、最適な使用法は今後も変わり続けると思います。

 

ライフサイエンス辞書 https://lsd-project.jp/cgi-bin/lsdproj/ejlookup04.pl 

ひと言コメント:辞書としての機能だけでなく、専門単語の発音チェックにも役立ちます。私は国際学会に行く前にはよく使う単語の発音チェックをしたりしています。マニアックな専門用語については一般的な辞書に載っていないことが多いため、ライフサイエンス辞書が役立ちます。アドオン機能を使って、マウスオーバー辞書としても使えます。

 

BioRender https://biorender.com/ 

ひと言コメント:PPTでの作図に限界を感じるものの、イラストレーターは使いこなせないな…というときに便利です。年間使用料はかかるものの、論文や予算申請書等でも使える素材がたくさん入手できます。素材も頻繁に更新されるため、最新の研究分野でも役立ちます。いろんな素材やテンプレートがあるため、使いこなせれば、短時間でそれっぽい図を作成することができます。BioRenderユーザー間でのファイル共有もできるため、二人で一つの図を作ることも簡単にできます。有料ユーザーは「Created with BioRender.com」と書けば発表や論文でも使えたりします。

 

3.実験時に使えると便利なもの(※私の分野に限ります)

 

NCBI Gene https://www.ncbi.nlm.nih.gov/gene 

ひと言コメント:調べたい遺伝子の配列情報などを確認するときに役立ちます。特定の遺伝子の分子生物学的解析を行うときは必須のツールです。着目している遺伝子のゲノム配列、mRNA配列、cDNA配列、染色体上の位置、バリアント、臓器別発現プロファイル、生物学的機能、関与が推定される生命現象などを知ることが出来ます。研究対象の遺伝子について、愛着を持って進めるためにも、自分が取り組む遺伝子が決まったときはまずは、このサイトで詳細情報を収集してから研究をスタートします。

 

A plasmid Editor(ApE) https://jorgensen.biology.utah.edu/wayned/ape/ 

ひと言コメント:plasmid配列を確認・編集するときに役立ちます。遺伝子組換え実験にはこのようなソフトが必須です。制限酵素サイトの確認、シークエンス解析で得た配列とのアライメントなどで重宝します。使い方はYouTubeなどに載っています。私はこれを使用しています。アノテーション機能を駆使すればとても便利です。Primerを設計した位置などはApEファイルに書き込むと忘れずにすみます。

 

SnapGene https://www.snapgene.com/ 

ひと言コメント:ApEと同じくplasmid配列を確認・編集するときに役立ちます。ただし、無料版で出来ることは限られています。SnapGene ViewerとSnapGene製品版があります。SnapGene製品版はゲートウェイクローニング、ギブソン・アセンブリ―、インフュージョンクローニング、TAクローニングのシミュレートなども出来ます。海外はSnapGeneユーザーがとても多い気がします。

 

Primer3 https://bioinfo.ut.ee/primer3-0.4.0/ 

ひと言コメント:プライマーを設計するときに使っています。シンプルですが便利です。

 

PrimerBank  https://pga.mgh.harvard.edu/primerbank/ 

ひと言コメント:遺伝子名を打ち込むだけでprimerを出してくれます。ヒトとマウスしか対応していませんが、欲しいprimer配列がすぐに入手できます。SYBRでのqPCR解析ではかなりの成功率なので重宝しています。たまに対応していない遺伝子もあるので、そのときは別の方法でprimer配列を決定します。個人的には論文から配列を取ってくるよりも、このサイトのprimer配列の方が好みです。

 

Oligo Calculator http://www.ngrl.co.jp/tools/0217oligocalc.htm 

ひと言コメント:オリゴのμgやnMを計算するときに役立ちます。遺伝子組換え実験でライゲーションするときなどに、このサイトを使えばmol比などをすぐに決定できます。

 

モル濃度計算器 https://www.selleck.co.jp/molaritycalculator.jsp 

ひと言コメント:Selleck以外もありますが、私はこれをよく使っています。この化合物をどれくらいの液量で溶かそうかな?と確認するときに役立ちます。自力で計算してもよいのですが、このサイトを使うとすぐに溶かす液量が決定できます。化合物を溶かすときは、溶媒と溶解度のチェックも必須です。DW、DMSO、DMFのどれにするか必ず確認します。細胞に作用させる実験では溶媒の混入率は0.1%にしたいので、なるべく濃いストック溶液を調製することが大事です。例えば、DMSOが0.5%以上になると細胞種によっては細胞毒性が生じたりします。試薬調製するときは、溶媒、濃度、液量、保管温度を適切に選択する必要があります。

 

The Human Protein Atlas http://www.proteinatlas.org/ 

ひと言コメント:特定の遺伝子の発現・蛋白質の発現を確認するときに便利です。臓器別、細胞株での発現プロファイルも確認できます。私は、特定の遺伝子の分子生物学的解析を行うときはNCBI GeneとThe Human Protein Atlasを必ず見てからスタートするようにしています。注目している遺伝子が標的としている細胞や組織で意外と発現していない…ということもあったりします。

 

Addgene https://www.addgene.org/

ひと言コメント:2004年に設立された非営利のプラスミド管理・分譲組織です。昔はプラスミドが欲しいときは、作製した研究者に個別に問い合わせる必要がありましたが、いまはaddgeneにデポジットされているplasmidは、addgene経由ですぐに購入することができます。ただし、MTAが必要です。Addgeneは非営利組織ということもあり、とても安価です。CRISPR/Cas9、TALEN、Zinc Finger、蛍光蛋白質、ウイルスベクターなどあらゆるものが入手できます。また、プラスミドの配列情報もアノテーション付きで公開されているため、配列情報を入手する際も役立ちます。例えば、プロモーターの配列を知りたいときに使うことも出来ます。

 

JCRB細胞バンク https://cellbank.nibiohn.go.jp/cellsearch/ 

ひと言コメント:国内で欲しい細胞株を探すときに便利です。同意書へのサインが必要です。細胞の培養条件を確認したいときにも便利です。細胞ごとに使用条件が異なっているので、条件を正確に把握する必要があります。

 

理研セルバンク https://cell.brc.riken.jp/ja/ 

ひと言コメント:国内で欲しい細胞株を探すときに便利です。同意書へのサインが必要です。細胞の培養条件を確認したいときにも便利です。細胞ごとに使用条件が異なっているので、条件を正確に把握する必要があります。2007年のiPS樹立論文で作製された201B7や253G1は理研セルバンクに分譲依頼できます。PBMCからエピゾーマルベクターで樹立された1383D2、1383D6、1231A3も理研セルバンクに分譲依頼できます。

 

Cell Products | ATCC https://www.atcc.org/ 

ひと言コメント:海外も含めて欲しい細胞株を探すときに便利です。国内に比べると届くまでに時間がかかります。培地もATCCブランドのものを使用することが推奨されています。ホームページ記載の指定された条件で培養していないと、細胞が起きなかったときに対応してもらえないことがあります。細胞が起きない!ということもあるので、指定された条件を守る、培養条件の記録を残す、細胞の写真を撮る、のが大事です。

 

ゲノム編集 

CRISPRが登場したことでゲノム編集が圧倒的に簡単になりました。当初はAddgeneの

pX330やpX459をメインに使っていましたが、最近はもっぱらRNPを使っています。当ラボはIDT社(https://sg.idtdna.com/jp/site/alt-r.html)に特にお世話になっております。プラスミド作製無しでいきなりエレポから開始して、培養細胞のゲノム編集ができるのはとても楽です。

 

CHOPCHOP https://chopchop.cbu.uib.no/ 

ひと言コメント:CRISPR実験で標的配列を探すときに便利です。

 

Cas-OFFinder http://www.rgenome.net/cas-offinder/ 

ひと言コメント:CRISPR実験でoff target siteを探すときに便利です。

 

TIDE: Tracking of Indels by DEcomposition - Data Curators https://tide.nki.nl/ 

ひと言コメント:CRISPR実験でIndelが入ったかどうか調べるときに便利です。

 

ICE CRISPR Analysis Tool  https://ice.synthego.com/#/ 

ひと言コメント:CRISPR実験でIndelが入ったかどうか調べるときに便利です。最近は当研究室はICEをメインで使用しています。何塩基の挿入あるいは欠損しているか分かりやすく表示してくれています。複数のsgRNAsを同時使用したときのゲノム編集実験にも対応しています。

 

4.研究費関係

 

グラント申請するときに心がけていること

l   応募資格のチェック:これが最重要です。そもそも応募資格なかった!ということは意外とよくあります。過去採択者の分析も非常に重要です。特定の集団が採択されやすい予算というのもあります。また、自分の業績・職位でトライしても大丈夫そうかチェックすることも重要です。申請書準備はそこそこ労力がかかるので、申請するか否かの判断がとても大事になります。

l   シンプルな構成:書き始める前に第三者からみて分かりやすい構成をじっくりと考える必要があります。書き始めると文章に愛着が出てきてしまい、大幅な方針転換できなくなることがよくあります。私の場合は、大きめの白紙にアイデアを鉛筆で箇条書きして、構成を何度も何度も練るところから始めます。PC作業を始めたら、1-2日で仕上げることが多いです。短時間で仕上げた方が一貫性のある文章を書けることが多い気がします。

l   時間をかけすぎない:グラント申請に時間を取られすぎて研究時間が減らないように心がけています。グラント申請に時間を使いすぎる→研究時間が減る→論文が減る→グラント申請しても当たらない、という負のスパイラルだけは避ける必要があります。申請書のクオリティを高めることも大事ですが、そのときの流れや運で採択の可否が決まることも多いです。どんなに良い申請書が準備できても外れるときは外れるので、不採択になったとしても大ダメージにならない範囲の労力で、申請しようと心がけています。

 

科学研究費助成事業(科研費) - 日本学術振興会 https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/ 

ひと言コメント:科研費のページです。昔は多くの予算は4月1日に結果が出ていましたが、2022年以降は2月末に結果が出るようになりました(予算種目にもよります)。研究活動スタート支援、若手研究、基盤C、基盤B、基盤A、基盤S、特別推進の順にステップアップしていきます。重複制限を含むルールは年々更新されていくため、毎年ルールを確認する必要があります。どの予算も当たると嬉しいですが、科研費は分野を問わずどの研究者も知っている制度なので、当たったときの達成感が特に大きいです。

 

特別研究員 - 日本学術振興会 https://www.jsps.go.jp/j-pd/ 

ひと言コメント:特別研究員は昭和60年度に出来た歴史のある制度です。DC1、DC2、PD、SPDに応募予定の方は要チェックです。研究奨励費と研究費があります。博士後期課程に進学する学生にとって、非常に重要な制度です。JSPSの締切とは別に各大学の締切があるので、早めの準備が必要です。多くの大学ではGW前後が締切です。個人差もあると思いますが、3月くらいから準備した方がいいかなと思っています。採択は9月か10月です。採択通知日は予告なしなので、秋になるといつ結果が通知されるのか分からないためハラハラします。ツイッター(X)を見ると似た境遇の方がたくさんいるので、少し安心できます。

 

AMED: 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 https://www.amed.go.jp/ 

ひと言コメント:2015年発足。医療分野における基礎から実用化までの一貫した研究開発の推進と成果の実用化に向けた取組の管理・予算支援などを行う組織。エーメドと呼んだり、エーメッドと呼んだりしますが、私はどちらが正解かいまだに分かっていません。ホームページには公募情報や採択情報だけでなく、研究に関するプレスリリースもあるので、RSS購読すると便利です。本部は大手町の読売新聞ビルにあります。私はヒアリングのときは1階のカフェで時間を調整することが多いです。コロナ禍以降は、WEBヒアリングがメインになったため、ご訪問する機会が激減しております。

 

革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST, PRIME)https://www.amed.go.jp/program/list/16/02/001.html 

ひと言コメント:JSTさきがけ・CRESTの医療分野での親戚事業です。私は感染症創薬CREST(FY2021-FY2026)でお世話になっています。申請書は英語で、倍率も高く、ハードな応募ですが、チャレンジすることが重要だと考えています。CRESTといえば大御所シニア枠…というイメージもあるかもしれませんが、若手の挑戦も歓迎されていることが多いので、やはりチャレンジあるのみだと思います。また、学内のURAに皆様にご支援頂くことで、よりよい申請書が仕上がります。京大のURAの皆様によるサポートはとても強力で、ご支援がなければ通らなかったと思います。倍率が高い領域では読みやすい申請書を作り、1回聞けば理解してもらえるプレゼンをすることが、特に重要だと思っております。

 

国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST) https://www.jst.go.jp/ 

ひと言コメント:1957年設立。医療研究はAMEDに移管されたものの、多様な研究領域の管理・予算支援などを行っている組織です。どの分野でも関与する事業として、戦略的創造研究推進事業(CREST、さきがけ、ACT-Xなど)や創発的研究支援事業、次世代研究者挑戦的研究プログラムなどがあります。大学院生、ポスドク、教員のそれぞれのステップに合わせた事業が展開されているため、積極的に応募して、自らの研究を強力に推進する予算と支援を獲得することが大事だと思っています。当研究室では教員・ポスドクはもちろんですが、大学院生もACT-X等に積極的に挑戦することを推奨しています。希望する場合は最大限支援しております。

 

さきがけ - 国立研究開発法人 科学技術振興機構 https://www.jst.go.jp/kisoken/presto/ 

ひと言コメント:JST事業のうち、さきがけが特に思い出深かったので、さきがけについて少し書くことにしました。私は光操作領域(FY2016-2020)でお世話になりました。倍率は高く、面接はハードでしたが、半年に一度開催される領域会議はとても楽しむことが出来ました。コロナ前だったため、対面で実施できる領域会議と毎回実施される飲み会はとても楽しかったです。予算規模という点でも非常に大きいですが、同世代の研究者との緊密なネットワークができることが最も大きなメリットだと思いました。さきがけが終わってからも、共同研究が続いたり、別の予算に一緒にチャレンジさせて頂いたりしております。CRESTと同様、自分自身での準備に加えて、URAの皆様のサポートも非常に重要だと思います。審査員の方々は、大量かつ分野外の申請書を採点する必要があるため、いかに審査員の方々が理解しやすいものを作るかが大事だと思います。

 

KAKEN — 研究課題をさがす https://kaken.nii.ac.jp/ja/ 

ひと言コメント:採択課題を探すときに役立ちます。採択後一か月程度でこのサイトに反映されています。科研費はどの区分に出すか、というのも重要なファクターなので、このサイトをじっくり眺めて次の申請の戦略を考えることも大事だと思います。

 

日本の研究.com https://research-er.jp/ 

ひと言コメント:研究費が多岐にわたっていて、研究者ごとの獲得予算が分からないときに、これを見てみると便利です。完全にあっているわけではないですが、ある程度は参考になります。