当研究室にある機器一覧です。ここには載せておりませんが、研究所にあるいろんな共通機器も使えます。

マイクロ流体デバイスを作製するための機器です。当研究室内でマイクロ流体デバイスを作製しています。マイクロ流体デバイスの周辺機器(各種ポンプ、伸展装置、シェーカーなど)もあります。


細胞培養に使う機器です。安全キャビネットで細胞培養操作を行います。細胞培養用CO2インキュベーターは8台あり、iPS細胞培養、ウイルス感染実験、臓器チップ実験など様々な実験を行っています。細胞計測にはCountessを使用しています。蛍光フィルターを搭載しているので、GFP陽性細胞も測定できます。


遠心機一覧です。微量高速遠心機はエッペンチューブを遠心するときに使用しています。卓上冷却遠心機は細胞培養のときに使用しています。多本架冷却遠心機は多量の核酸を扱う実験のときに使用しています。フロア型超遠心機Optima XE-100はウイルス・EV精製等に使用しています。スウィングロータSW 41 Tiを使用中で、最大遠心力 288,000 g、最大6本×13.2 mLで遠心できます。


CKX53は細胞培養のときに使う顕微鏡です。カメラも付いています。実体顕微鏡はマイクロ流体デバイス作製のときに使用しています。


蛍光顕微鏡です。BZ-X700はセクショニング機能も付いているので、ある程度の三次元画像も取得できます。対物レンズはほぼ全種類揃えているので、マルチウェルプレートでもガラス上標本でも対応できます。最大*100の対物レンズもあります。


共焦点顕微鏡です。オルガノイドなど分厚い標本でも綺麗に撮影できます。細胞培養するための顕微鏡用培養システムがあるので、タイムラプス動画も撮れます。シリコーン浸対物レンズ(*30、*60)、長作動ドライ対物レンズもあります。


エレクトロポレーター3種です。細胞ごとに使い分けています。当研究室では、プラスミド+iPS細胞や癌細胞株はNEPA21、血液細胞は4D Nucleofector、RNP+iPS細胞や初代培養細胞はATx(遺伝子導入装置ExPERT)を使用しています。4D-Nucleofector システムはコアユニット+Xユニットのみで、Yユニットと96-wellユニットは無しです。


遺伝子組換え実験に使用する機器です。最近はプラスミド合成を外注することが増えているため、これらの機器の使用頻度が減少中です。プラスミド合成はベクタービルダーによくお世話になっています。


DNA自動分離装置 GENE PREP STAR PI-480です。大腸菌等から自動でDNAを回収してくれます。48サンプルまで同時処理可能で3時間で終わります。帰宅前にセットすれば、翌朝にはDNA溶液になっています。機能拡張オプションのチューブ供給ユニットをつければ、48サンプル以上での同時処理可能になります。


微量分光光度計 NanoDrop One Cです。PC要らずなのでスペース節約になります。低濃度の核酸溶液の測定を行うため、キュベットでの測定も可能なものを購入しています。


リアルタイムPCR装置です。RNA-seq解析がだいぶ安価になってきましたが、まだかなりの頻度で活用しています。1996年にリアルタイムPCR装置、1998年にΔΔCT法が開発され、その後急速に普及しました。2007年にStepOne plus、2015年にQuantStudio 3および5が販売開始されています。当研究室の4台のうち、QuantStudio 5のみが384-well plateに対応しています。


プレートリーダー等です。Multiskanは簡素ですが、非常に使いやすい吸光マイクロプレートリーダーです。TriStar 5は、モジュール式の高性能マイクロプレートリーダーです(発光・蛍光:280 nm – 650 nm、吸光度:200 nm – 1000 nm)。超感度シングルチューブルミノメーター Lumat LB9508は、75 mmチューブを用いてシングルおよびデュアルで測定可能なルミノメーターです。


クライオスタットです。パラフィン切片作製はすべて外注していますが、凍結切片作製は研究室内で実施しています。Leica CM1950 OUVVはバキューム装置あり、モータードライブ機能なしです。共通機器は大混雑で予約を取るのが大変ですが、研究室保有なので、いつでも凍結切片を作れます。


全自動ウェスタンシステム Jessです。2日かけてWBしていた私としては衝撃的な機器でした。3時間で24サンプルを処理できます(正確には2時間45分くらい)。JESSは化学発光および蛍光RePlex機能搭載です。バンドの濃さを自動で数値化してくれるのも助かります。全自動ウェスタンシステムで使える抗体についてはデータベースにまとめられています。https://proteinsimple.jp/antibody/antibodies.html


MACSQuant Analyzer 10です。マイクロチューブから96-well plateまで様々なサンプル容器に対応しています。小型なのがよいところです。長い間使っていますが、故障頻度が特に低い気がします。通常の細胞表面分子・細胞内分子の発現解析だけでなく、最近はサイトカイン定量にも頻繁に使用しています。当研究室ではLEGENDplexなどのフローサイトメーター用ビーズアッセイキットを使っています。


Nexera シリーズ 超高速液体クロマトグラフです。培養液中の薬物濃度を測定するときに使っています。


大量のフリーザーがあります。冷蔵庫、-30℃フリーザー、―80℃フリーザーのほかに、-115℃以下でのサンプル保存もできる超低温フリーザーもあります。超低温フリーザーはMDF-1156ATN 128LとMDF-C2156VAN 231Lがあります。一部のフリーザーにはリモートモニタリングシステムを搭載しているため、温度異常時もすぐに発見できます。


オートクレーブです。


上記以外にもオプトジェネティクス用機器、P3実験用機器、動物実験用機器などがあります。これらの機器を用いて解析してみたい方はお気軽にご連絡ください。