心理実験に有用な刺激呈示ソフトウェア、Presentationを勝手に紹介してみる試み。(※非公式です)
我流のためわからないことも多々ありますが、使い方を覚えているうちに少しずつ書き足していきたいと思います。
Neurobehavioral Systems社 (http://www.neurobs.com/) が開発しているニューロサイエンス向けの刺激提示用ソフトウェア。通常の行動実験の遂行はもとより、MRI・MEG・EEGなど外部機器との同期やトリガの扱いにも威力を発揮します。
Windows Vista/7/8/8.1/10の32または64bit版で動作します。
最新バージョンは21.1 Build 09.05.19。(2020年1月12日現在)
ダウンロードサイトからは旧バージョンも入手可能。そして新旧バージョンの共存も可能。
画像や音声を同時・独立に提示でき、その間に外部機器からの入力を高い精度で受け付けることができます。
画面のリフレッシュと同期させることでちらつきのない画像提示が可能です。プログラム内部で生成する矩形・文字・3Dオブジェクトに加え、画像ファイル(BMP, JPEG, PCX, GIF, ICO, JPC, PNG, RAS, TGA, WBMP, TIF)や、DirectShow対応のコーデックがPCにインストールされていれば動画も提示できます。
WAV形式のファイルを読み込むことができます。チャンネルごとに音量調節が可能。
マウス・キーボード・ジョイスティック・シリアルポートからの入力(fMRI用の光ファイバを利用したレスポンスボックスなど)・パラレルポートからの入力を受け付けることができます。また、DirectInputで制御可能なデバイス(USBジョイパッドなど)を使用したり、マイク入力が閾値を超えたら入力ありと見做すボイスキーのような使い方もできます。
シリアルポートやパラレルポートを通じて信号の送受信ができます。他にもTCP/IPやDigital I/Oポートも利用できます。刺激の提示タイミングと同期する信号を外部機器に送り、EEGやMEGでよく用いられる刺激呈示と同期したトリガ出力や、TMSを駆動させる信号として使用できます。
fMRIモードに設定することで、煩雑な設定無しにMRIスキャナから送られてくるトリガ信号を受け取ることができます。また、エミュレーションモードを使うとMRIの実機がなくても内部的に信号を生成してテストを行うことができます。
iPadにPresentation Moblie Appをインストールし、web経由で実験プログラムを転送して実行できます。(https://www.neurobs.com/menu_presentation/menu_features/mobile)