学生や一般のみなさまへ
大学の研究室でどのような実験を行っているかを簡単に紹介します。
現在作成中です。これから更新していきます。
半導体デバイスの研究は基本的に時間がかかります。はじめて実験したときは、作製したデバイスがしっかり動作するとは限りません。半導体デバイスの試作には、どんなに簡単な構造でも最低1週間かかり、平均2週間程度です。10個サンプルを作製した場合でも良いデータは1~2個程度というのがほとんどです。材料の問題なのか、、、プロセスの問題なのか、、、あらゆる方面から原因を一つ一つ調べていきます。大学の研究室なので、頭が良い(勉強ができる)人ほど実験がうまいと思われるかもしれませんが、実はそんなことはありません。意外と体力と根気が必要になり、どれだけ手を動かせるかが大事です。試作した半導体デバイスが思うように動かないと面白くないですが、良いデータが得らえたときの喜びは何物にも代えがたいものです。
研究室で半導体デバイスを作製するためには、クリーンルーム、実験装置などの大型の設備が必要で、5種類以上の実験装置を使いこなす必要があります。また、ときには危険な薬品なども使用しますので、安全を意識して実験する必要もあります。そのため、半導体やデバイスに関する知識、実験装置や薬品なので知識、安全面の知識など幅広く学んでいます。
最近はAIやインフォマティクスなどで材料開発や半導体デバイスの実験が効率化しています。しかし、自分を手を動かして試行錯誤した経験や成功・失敗体験は貴重な財産になります。実際の半導体工場では自動化が進んでいますので人が実験する機会は非常に少ないですが、半導体デバイスを一から作った経験と知識が絶対に役に立つはずです。
以下は研究室で半導体デバイスを行うイメージ図です。実験でしっかり手を動かすこと、自分の頭でしっかり考えることのバランスをうまく保つことが重要であると考えられます。