2025年度から「データ分析を用いた政治・経済・社会の研究」というテーマで卒論ゼミを担当します。タイトル通り、政治学・行政学に限らず、広く社会科学的なデータ分析を用いた研究を取り扱います。学生のテーマは大きく、政治・行政、スポーツ、ゲーム、ジェンダーなどに分かれる予定です。
ここでは、各学期のテーマ・教材を紹介します。
松本健太郎. 2022. 『データ分析力を育てる教室』. マイナビ出版.
成田悠輔. 2021. 「民主主義の未来 (上) 優位性後退、崩壊の瀬戸際に」. 『日経新聞』. 2021年8月18日.
安中進. 2021. 「民主主義は権威主義に劣るのか?コロナ下の政治体制を分析する」. 『中央公論』. 2021年9月号.
Saito, Takaharu. 2024. “Legislative Incapacity and Underreporting of COVID-19 Mortality,” Preventive Medicine Reports, 41: 102694.
*別途、統計的因果推論講義で、各手法の勉強します。
中室牧子・津川友介. 2017.『「原因と結果」の経済学 データから真実を見抜く思考法』. ダイヤモンド社.
安井翔太. 2020. 『効果検証入門〜正しい比較のための因果推論/計量経済学の基礎』. 技術評論社.
平尾智隆. 2019. 「自然実験によるキャリア教育の効果測定 キャリア教育が大学生のキャリア意識に与える影響」. 『日本労働研究雑誌』. No. 707. Pp. 79-92.
加藤大貴・佐々木周作・大竹文雄. 2022. 「風しん抗体検査・予防接種のクーポン券送付の政策効果:回帰不連続デザインと行政データ・全国規模サーベイデータによる検証」. 『行動経済学』. Vol. 15. Pp. 22-25
大竹文雄・佐々木勝. 2009. 「スポーツ活動と昇進」. 『日本労働研究雑誌』. No. 587. Pp. 62-89.
栃沢颯太・星野崇宏. 2023. 「SCMとDIDによるキャッシュレス・ポイント還元事業の政策効果の因果効果推定」. 『行動計量学』. Vol. 50. No. 2. Pp. 117-129
*学生の関心に応じて以下の書籍をアサイン予定
佐々木勝. 2021. 『経済学者が語るスポーツの力』. 有斐閣.
松林哲也. 2021. 『政治学と因果推論』. 有斐閣.
別途、冬学期末には、先行研究の整理 (本、もしくは論文3冊以上) と暫定的な仮説、その検証に用いるデータや分析手法についての卒論一部分15000字程度を提出してもらいます。