ヤリーヴ・イェー「光エレクトロニクス」
初めて自分が主催した輪読会で読んだ専門書。かなり広範な内容を取り扱っており、そのどれもがそれなりに詳しく記述されているので、一回読んだことで、光エレクトロニクス分野の論文で知らない単語が出てくることがぐっと減った。物理的にわかりやすく言われているかというと疑問が残る点はあるが、その網羅している分野は広範である。後述のChuangの教科書に比べると、ファイバ光増幅器やモード同期レーザ、ファイバ中の非線形工学などファイバ光学やシステムなどに近い視点からの記述が多い。多くの現象をモード結合理論的に統一的に扱っており、その点では物理的な洞察が養われる。