効果的な問題集の使い方
学力を上げるために最も重要なのは「解けない・わからない問題を1つずつ克服していく」ことです。
では、解けない・わからない問題をどう効率的に克服していくのか?
その視点に立った問題集の使い方をくわしく説明していきます。
1回目
(1)問題集が、例えば「基本・標準・発展」のように難易度別に編集されている場合は、 基本だけ解くのか、基本と標準を解くのか、発展も解くのか、解く問題のレベルを決めておく。
(2)専用のノートを用意し、答えを導く過程を丁寧に記入していく。
途中の計算はもちろんのこと、図・表・グラフなど利用したものはすべて書き残す。
ページ番号と問題番号を明記し、どの問題なのかがすぐわかるようにしておく。
問題文を書き写すのは時間の無駄だが、図やグラフにいろいろ書き込む必要があるときは、ノートに図やグラフを書き写し、それに書き込んでいく。(問題集には(4)で説明している印以外は何も書き込まない。)
(3)その日に予定した内容を解き終えたら、答え合わせをする。
ノートの問題番号にマル・バツだけをつければよい。(答えは書き写さない。答えを書き写して解いたような気になっている人を時々見かけます。)
(4)次のような「もう一度解き直しておかなければならない」問題には、問題集に鉛筆で印をつける。
ア 答えを書いていたがまちがえていた問題(誤答問題)
イ 答えを書くことができなかった問題(無答問題)
ウ たまたまできた問題
エ 時間がかかった問題
オ 解き方に自信がない問題
(5)(4)のアの誤答問題を解説を見ないで解き直す。
解けた場合は、「どこでどのようにしてまちがえたのか」 をきっちり確認し、解き方を変えるのか、変えないのか、変えるならどこをどう変えるのか、じっくり検討すること。(このことをいい加減にしていると、同じようなミスを繰り返すことになってしまう。)
(6)(5)で直せなかった問題と(4)のイ,ウ,エ,オの問題を、解説を読みながら解いていく。
ノートの新しいところに、解き方・考え方をしっかり理解しながら解いていくこと。
2回目以降
1回目の(4)で印をつけた問題だけを解き直す。
スムーズに解けた場合は印を消す。
スムーズに解けなかった場合は、2~3週以上の間を空けて解き直す。
問題集から印をすべて消し去るまで何度でも解き直す。