日用品メーカーで商品開発 (マーケティング) をしています。主には「課題やニーズの探索」、「商品戦略や広告・販売戦略の策定」をしており、多くの関連部署を巻き込んで仕事をしています。販売、調査、広告など様々な知識が必要となり、どの業務においても仮設実行検証が求められるため、常に仮説を立て検証を繰り返す力や幅広い分野の知識は少しずつに身についているように感じます。
ざっくりですが、環境×経済というテーマに興味があり、環境問題を改善していくことが、経済的にはどんな影響があるのか (プラスかマイナスか)、またどれくらいの影響があり、どんな要素が障壁となるのか、より現実的な視点で研究してみたかったからです。また自分の好きな分野×LCAというテーマで研究できた点も独自性を持って、関心を持ちながら研究できる良い点だと思います。
「日本における持続可能な食の在り方」について研究しました。ある委員会 (関連分野の研究者の方が在籍する) が推奨した「1日の食品群別の摂取量」を基に、日本での食の在り方を検証しましたが、一概に環境面からも健康面からも、そして現在の食生活の面からみてもベストな食生活を提案することは容易ではないと思いました。検証するにあたり、様々な分野の問題が見えてくるのも非常に興味深かったです。
発表する機会や質疑応答で意見を言う機会、他ゼミとの交流で自分と異なる考えや価値観を持つ人と関わる機会など貴重な経験がたくさんできたと思います。また研究を進めていて分からない点は、ゼミ室にいる院生の先輩や重富先生に気軽に聞くことができ、トライ&エラーを繰り返し自分なりに模索できる環境があったと思います。
学生時代は「挑戦したいことに足を踏み入れ、何度でも失敗すること」がその後の一番の強みになると思います。研究室選択に迷う方も多いと思いますが、ぜひ自身が挑戦してみたい経験・スキル、もしくは興味・関心のあることを基に検討してみてください。少しでも実りある選択になればと思います!
卒業研究では、食生活のパターン (制約) ごとに栄養素と各環境負荷の関係性を定量化し、食生活の転換の意義について詳細に検討しました。食と環境の繋がりはLancet委員会でも重要視されており、日本におけるPlanetary Health Dietの適合性に資する結果を得ました。
教員が育休のため、指導を受けるのが大変だった時期でしたが、染矢さんは当時から自分でよく考え、納得できるまで試行錯誤を繰り返すことができる学生さんでした。進捗が早かったにも関わらず、卒論提出まで徹夜を繰り返して頑張ったというエピソードも。それでも普段はそんな素振りを見せずに、何でもスマートにこなしていた印象です。