個人からのニーズの解決は,すぐ創る課設立のきっかけとなった活動です.(詳しくは,沿革をご覧ください.)
すぐ創る課では,いただいたニーズに対して,3Dプリンターを用いて自助具と呼ばれる生活の補助具を作製してきました.
私たちは単にモノを作ってお渡しするだけでなく,
試作品を作製し,当事者の方からフィードバックをいただき,改良する.
このサイクルを繰り返すことで,当事者の方と共に創ることを目指して活動をしています.
*すぐ創る課では無料でなんでも創ってお渡しするというサービスは,民業圧迫及び学生の負担への観点から行っておりません.
委託制作に関しましては,有料対応もしくは他企業様の紹介になる可能性もありますので予めご了承下さい.
車いすユーザの方から,「雨の日に車いすで水たまりに入ると,車輪が水や泥を巻き上げ服が汚れてしまうので,どうにかしたい.」とご相談をいただきました.
そこで,車いすのフレームに固定することで泥はねを防げる泥除けカバーを作製しました.(写真左)
しかし,このカバーは車いすのフレームにねじでしっかりと固定していたため,車いすを乗り物に乗せる際などつけ外しが必要な際に,工具がないと着脱ができないという問題があることがわかりました.
この問題を受けて改良版として作成したのが写真右の改良版泥除けカバーです.
こちらは,車いすと泥除けカバーを固定する左側の部分と泥除けをする右側の部分で構成されており,これらをスライドさせることで簡単に着脱が可能になっています.
これにより,乗り物に乗る際なども問題なく使用できるようになりました.
四肢まひという障がいのある方から,「呼吸器の管が口元から外れないようにする装具を作ってほしい」とご依頼いただきました.
ご要望としては,
従来品が大きいので形をスマートにしてほしい
自分が着ている服が見えた方が良いので,透明にしてほしい
の上記2点がありました.
そこで,3Dスキャンや3Dプリンターを組み合わせ,ご本人様の体格に合ったスマートな呼吸器固定ベストを作成しました.
*この活動は,毎日新聞様によりご取材いただきました.(2022年12月22日 毎日新聞 オンライン版)