子ども会への入会をご検討いただくにあたり、子ども会のことをもう少し知ってほしいとおもいます。
いつも私たちの身近で楽しそうに活動している子ども会ですが、その組織体系は「全国子ども会連合会」「川崎市子ども会連盟(市子連)」に属する「多摩区子ども会連合会(区子連)」のうち、稲田支部を担う「菅子ども部会(以下、菅部会)」を中心に成り立っています。
菅地区には8地区の単位子ども会(稲田堤、馬場、仙谷、城下、芝間、野戸呂、天宿、北浦)と中学野球クラブ(菅フェニックス)の合わせて9つの単位子ども会(以下、単会)があり、菅部会はこれらの会を総括しています。
各地区の単位子ども会は、指導者や育成者で構成される「子ども育成会(以下、育成会)」によって支えられています。育成会は、年間を通じて単会で行われるイベントの企画、関係者との調整、当日の準備、予算管理などのマネジメントを主体的に行っています。
育成会の関係者はその大半がお子さんが単会に入会している親御さんで構成され、どなたも「子どもたちの未来のため、自らの手で地域を作ろう」「子どもたちの笑顔を絶やさぬように」を理念として、地域や子どもたちへ深い愛情をもったボランタリー精神に満ち溢れる方々です。子ども会をはじめ、私たちが行っている地域活動はすべてボランティアです。
子ども会に入会する意義とは
子ども会活動が学校行事と異なる点は、異学年交流の場であり、親以外の大人と接する機会が多いことに他なりません。子どもたちは子ども会活動を通じて、自分より目上の人や年下の子に対する接し方を経験から学びます。
子どもは成長し、やがて親元から離れ社会へと飛び立っていきます。言うまでもなく社会には様々な年齢層の意見や考え方をもった人々が存在します。心と体が急速に育まれる”ゴールデンエイジ”と称される小学生のこの時期に多くの人と接して物事を解決する能力を養うことが、子どもたちの健全な人格形成の育成に必要なことだと考えています。
一方、親御さんにとっても子ども会への入会は、自らの人生経験を豊かなものにすることでしょう。
これまで子ども会活動や地域活動に参加されたことがない方の中には「ボランティアには興味がない」「子どもが入るから仕方なくやるだけ」「わざわざ週末に仕事以外のことはしたくない」「面倒くさい」など、マイナスのイメージばかりが頭をよぎると思います。まったくその通りであり否定はできません。しかし子ども会活動に一歩踏み込んだその先には、パパであれば「仕事上の付き合いはなく、肩書もなければ個人の能力も否定されない清々しい空間」が待っていて、学生時代に友人と楽しく過ごした時間を感じることでしょう。ママであれば、育児・仕事・家庭生活に翻弄される毎日について自らの思いや考えを共有できる場が増え、そこでは子どもの医療や教育・進学に関する情報など地域で生活する上では欠かせない情報が飛び交い、たまには息抜きということで気の合う仲間同士で出掛ける機会を得る、ということもあるでしょう。
子ども会や地域の活動はあくまで奉仕活動です。その前提は「来るものは拒まず、去る者は追わず」「やれる人がやれる範囲でやれることをやればいい」という理念に基づいています。この理念をもった方々だけが集まっている場において、当初抱いていたマイナスのイメージは吹き飛び、地域に溶け込んでいる安心感に満たされることでしょう。子どもにとっても親にとっても、子ども会に参加する意義は大きいとおもいます。