使ってみよう先端技術!-オミクス解析と形質測定で迫る植物の生き様-企画者:佐藤安弘・村中智明
企画趣旨
NGS技術の発展に伴い、ゲノミクスやトランスクリプトミクスなどの手法は野外生物学者にとっても身近なものになりつつあります。これらのオミクス技術は、表現型を定量するための独自技術と相まって植物科学の進歩に貢献しています。かつての最新技術が一般技術となる中、これらの技術はいかにして我々の進化・生態的興味に答えてくれるでしょうか? 本シンポジウムでは、独自の題材と要素技術を駆使して植物科学に取り組む方々を招待して、遺伝子の網羅的解析から植物の生理応答を通じて高次の表現型(生存や繁殖)までの接点を探ります。
プログラム
8:30-8:40 趣旨説明
佐藤安弘 科学技術振興機構さきがけ/龍谷大学 食と農の総合研究所
8:40-9:30 ゲノムワイド関連解析による異種花粉識別分子の発見
藤井壮太 東京大学 大学院農学生命科学研究科
9:30-10:20 ゲノミックセレクションによる作物育種の可能性ーソバを例にー
矢部志央理 農研機構 次世代作物開発研究センター
10:20-11:10 ゲノムとトランスクリプトームでこじ開けたる。Vigna属野生種の耐塩性進化
内藤健 農研機構 遺伝資源センター
11:10-12:00 光るウキクサで時計を見る:限界日長適応の基盤としての「概日」時計
村中智明 京都大学 生態学研究センター
(昼食)
13:00-13:50 なぜ青いバラは咲かないのか、アントシアニンによる多彩な花色の発現機構
吉田久美 名古屋大学 大学院情報科学研究科
13:50-14:40 異科接木の分子機構と技術開発
野田口理孝 名古屋大学 生物機能開発利用研究センター/生命農学研究科
14:40-15:30 総合討論(コメンテーター:奥山雄大 国立科学博物館)