柿の葉
柿の葉はビタミンCが豊富に含まれます。ビタミンCは正常に皮膚や粘膜の状態を保つ作用があります。風邪をひきやすい、疲れやすい、肌荒れしやすいなどの時に効果が期待できるのが、ビタミンCです。柿の葉には、ビタミンCになる一歩手前のプロビタミンCの形で含まれており、熱に強く お茶にして飲んでもほとんど壊れません。
カゴソウ(夏枯草)
ウツボグサ。腫物、浮腫、腎臓炎、膀胱炎、眼の充血、高血圧などに用いられます。しこりを軟化させる薬として用いられます。そのような事から、乳がん、甲状腺腫、リンパ節腫大などにも利用されています。実際に、抗がん作用のある生薬として、各種のがんの治療に使用されており、基礎研究でも、強い抗酸化作用、抗炎症作用、がん細胞増殖抑制作用などが報告されています。
ガジュツ(莪朮)
紫ウコンと言う別名もあります。強い駆瘀血(滞った血流を改善する)の効能を持ちます。そのため、血腫や凝血塊などを溶解・吸収して除き、抗がん生薬や免疫賦活性生薬の効果を高める目的でも使用されます。
きささげ
尿の出が悪かったり、むくんだりする時に使用されます。
クコシ(枸杞子)
ナス科のクコの果実で、疲労回復や老化防止の効果があり、薬膳料理にもよく使用されます。また、昔から不老長寿の薬草として利用されています。欧米でも、非常に強い抗酸化作用と抗老化作用をもつ食品として人気があります。
クマザサ
ヒスチジンを除く必須アミノ酸が8種類含まれており、体力回復に役立ちます。また、葉緑素が鉄フェリチンの形で含まれ、これが抗酸化作用を持っています。多糖類も多く含まれ、傷ついた細胞が元気になるのを助けます。傷や、異常細胞が元に戻りやすくなります。また免疫力を高める作用もあるといわれます。ミネラル、ビタミンも豊富です。
クワの葉
サプリメントとしてよく目にします。血糖値の急激な上昇を抑制するといわれ、肥満予防や、生活習慣病の改善などに効果があると期待されています。血糖値や血圧が気になる人、甘いものを取りすぎてしまう人、ダイエット中であったり、コレステロールや中性脂肪が気になる人に人気があります。
ケツメイシ
便秘、腹の張りに使います。効果は落ちますが、炒って飲みやすくしたものがハブ茶です。その名の通り、昔は「目が見えにくい」などにも使われました。
ゲンノショウコ
下痢、軟便、腹の張りなどお腹の状態が優れない時に使われます。便秘にも使います。
ゴオウ(牛黄)
牛の胆嚢、すなわち胆石です。この胆石、牛1000頭に1頭の割合でしか発見できない大変貴重な品です。「本草綱目」という薬草について書かれた古書にも「薬物として高価なることこれ以上のものはない」と記されています。価格もどんどん上昇中です。しかし、値段が高いため古来ニセモノが多く、カレーの黄色の色素としても有名なウコンを練り固めたモノや、白泥に牛の胆汁を混ぜてつくったモノなど色々とあったようです。特に海外で購入したり、直輸入品などには、とても怪しいものが数多く存在します。人工牛黄なども出回っているようですので注意が必要です。
効果ですが、強心、清熱、定驚(錯乱状態にあるような精神を抑える)など。日本では牛黄は「日本薬局方」という医薬品の公定書に収載され、滋養強壮・強心薬・小児用薬・風邪薬や胃腸薬など様々な医薬品に微量使用されています。専門書では感染性の敗血症期で『高熱、意識障害、煩躁、痙攣発作』がある時に、牛黄の鎮静や強心作用を利用すると書かれています。また、子供の高熱時の痙攣、意識障害でうわごとを言っている時、或いは狭心症などの心臓病にも使われます。ちょっとした疲れ、等では無いようなケースで効果を発揮します。確かに即効性があります。疲れを吹き飛ばすので高価なドリンク剤にも配合されます。このようなスーパー医薬品ですが、うまく効果を発揮させる場合には、その人の状況、服用タイミングが大切となります。詳しいところで、よく相談してから使いましょう。
珈琲
カフェインが含まれるため、精神的に疲れてスッキリしない時、眠気・倦怠感のある時に効果があります。ハチミツを溶かして飲むと、咳を鎮めたり痰を去ったりする効果が強くなります。これは、家庭で出来る優れた咳止め療法です。医療用鎮咳剤と同等以上の効果があるという実験データもあります。
ゴボウシ(牛蒡子)
ゴボウの果実(種子)。牛蒡(ゴボウ)の根は食用にされますが、種子は牛蒡子という生薬名で薬用です。解毒、解熱、消炎、排膿の作用があり、咽の痛い風邪、扁桃腺炎、化膿性の腫れ物、湿疹、麻疹、歯茎の腫れなどに使用されてきました。その効果は含有成分のアルクチインやアルクチゲニンなどのリグナン誘導体によるもの言われています。リグナンとは水溶性食物繊維の一種。ごまに含まれるセサミンやセサミノールもリグナン類で、抗酸化作用や抗腫瘍効果が知られています。
ゴミシ(五味子)
チョウセンゴミシの成熟果実を乾燥したもの。神農本草経の 上品に収載される生薬で、口が渇く・水分を欲する・元気がない・疲れやすい・咳や喘息・腰や膝がだるく無力、などの症状に用いられ、重要な生薬の一つ。塩からさ・酸っぱさ・甘さ・苦さ・辛さの5種類の味を備えていることから「五味子」と名付けられました。咳を鎮める効果があり、喘息や風邪、その他多くの呼吸器疾患に使用されます。体力や持久力を高め、疲労の回復を促進する効果も知られており、健康茶としても利用されています。運動能力や精神活動を高める効果も報告されています。
コロハ(胡廬巴)
別名フェヌグリーク。カレーの香料としてなじみが深いです。体を温め、下肢痛・腰痛などの痛みを取ります。