ホームページを更新しました。令和7年6月21日に開催した合同防災会議の開催結果を掲載しました。
令和6年2月10日(土) 10:00~12:00
2 開催場所
松山市文京町3 愛媛大学内「南加記念ホール」
3 報告会次第
① 開会挨拶 センター長 山本浩司氏
② 令和5年度全世代型防災教育の取り組み センター奥宮啓介氏
③ 各世代の発表
◇ 八坂小学校 ◇ 小野中学校 ◇ 愛大防災リーダークラブ ◇ 松山市教育委員会
◇ 松山学院高校 ◇ 潮見地区自主防災連合会 ◇ DCM株式会社
4 表彰
潮見地区自主防災連合会の発表内容
こちらからユーチューブ動画がご覧になれます。 https://youtu.be/gOv0GtUdZ2Q
潮見地区は、総面積6.73㎢のうち、約60%が小高い山です。斜面では、ミカン栽培が行われており、土砂災害の危険性があります。また、吉藤川と大川が直角に交わり、大雨で何度も氾濫しています。平成30年7月の西日本豪雨では、吉藤町内で崖崩れなどがあり、川の付近では道路が冠水するなどの被害が発生しました。
潮見地区における西日本豪雨災害発生状況です。
図面の❶~⓫が土砂災害危険区域です。
平成30年の西日本豪雨災害では
➎の地点でがけ崩れが発生
❽の地点で土砂が民家に流れこみました。
⓬では吉藤川と大川の合流地点で川の水が溢れ
県営団地の敷地周辺、周辺道路が冠水しました。
台風や、つゆ時に大雨警報が発令されると、松山市が自主避難所を開設します。その際、潮見地区自主防災連合会と女性防火クラブ役員がどのように行動すべきかをマニュアル化するために、マイタイムラインを作成しました。
その図にありますように、
連合会役員等は自主的に情報収集を行います。
そして、私が災害対策本部を設置するかどうかを検討し、対応をラインメールで役員に連絡します。
そして、松山市からの避難所開設のメールを受信した段階で、私が、災害対策本部の設置を決定し、潮見公民館に参集します。
また、潮見公民館から遠方の住民については、近くに自主避難所を開設するかどうかを協議し、避難所を追加開設します。
令和2年7月7日大雨警報発令を受け、潮見公民館に自主避難所が設置されたため、マイタイムラインにもとづき、役員が集合し、潮見地区自主防災連合会災害対策本部を設置しました。
そして、集合した役員が協議した結果、吉藤集会所を自主避難所として運用することに決定しました。
吉藤集会所には近隣の住民ひと家族が避難しました。
令和5年6月30日大雨警報により、午後5時潮見公民館に自主避難所が開設されましたが、役員は自宅待機、避難者はいませんでした。
しかし、7月1日未明の豪雨により自主避難所である「潮見公民館」が水没しました。
潮見公民館の床上浸水被害状況を説明します。吉藤川は濁流で、それと直角に交わる大川はせき止められた状態になり周辺に水が溢れました。
さらに、東から流れてくる2本の水路が大川にせき止められたため周辺一帯が冠水しました。
それにより公民館も浸水してしまいました。
周辺が浸水被害にあっていることから、潮見公民館を自主避難所にするのは不安がありましたが、昨年の豪雨でそれが現実のものとなりました。
そういう実情も踏まえ、昨年11月、鴨川中学校において、潮見地区と久枝地区合同で防災訓練を実施することにしました。図面は潮見小学校、潮見公民館との位置関係です
訓練当日のスケジュールです。準備のため担当者は9時に集合し、健康チェックと受付後、炊き出しを食べ、各種訓練を行うという内容です。
訓練の実施体制及び任務分担表です。
班編成は、避難所運営管理マニュアルの班編成とほぼ同じにしました。
班長には、実際に避難所を設営した場合に、すぐに動けるよう自主防災連合会の役員を充てました。班員も指定し、任務も明記しました。
実施に当たっては各班長用のジッパーバッグを準備し、その中に、避難所設営時に必要なマニュアル、書類、筆記具、班員用名札などを入れて班長に配布しました。このバッグを常時準備しておけば、避難所を開設しても直ちに作業ができます。
・訓練会場全体図面です。
・鴨川中学校での訓練は初めてでした。
・西門と東門がありますが、画面の中央のオレンジ色の渡り廊下が南北に3本あり、車両の通り抜けが出来ず、物資搬入に問題があることがわかりました。
・また、体育館への入り口へ続く図面の赤い通路はとても狭く、車いすがやっと通れるくらいの幅で、これも避難所としては問題があると感じました。
訓練のメインは、❶の健康チェック❷の事前受付❸の総合受付➍の避難者用テント設営で、班長と班員の連携がうまくいくかどうかを確認することでした。
訓練の打ち合わせ状況です
それぞれの配置場所における訓練状況です。
それぞれの配置場所における訓練状況です。
反省事項として
・健康チェックと事前受付を渡り廊下で行いましたが、風が強く吹きさらしの状態で、担当者は長時間の作業で大変疲労したそうです。
方針を決めていても、天候状況により、受付を体育館内に変更するなど、臨機応変な対応をとればよかったと思います。
・また、屋外訓練は、省略すれば、担当者の疲労軽減になったと思います。
令和6年度の取り組みですが
一つ目が、簡易トイレの整備と組み立て訓練です。元日に発生した、能登半島地震では、断水でトイレが使用できず問題になりました。避難所を開設したらすぐにやらなければならないのが簡易トイレの設置です。スライドにあるタイプの簡易トイレが、避難所になる小学校で役に立つと思いますので、必要数を整備して訓練を実施したいと思います。
二つ目は、避難者用テントとプライバシーテントの整備です。能登半島地震の避難所は、雑魚寝状態で、寒く、感染症防止上も問題があるとの報道でした。
当自主防では、スライドにあるように、3年前から計画的に整備をしていることから、さらに整備を進めたいと思います。
三つ目は、応急給水栓の使用訓練です。緊急の場合に自主防役員が使用できるよう訓練を実施したいと考えております。
四つ目は、避難者名簿の自動作成システムの構築です。訓練を実施した結果、受付作業に相当な時間がかかることがわかりました。そこで、避難者に、避難者名簿の様式のQRコードをスマホで読み取ってもらい必要事項を入力してもらえれば、名簿一覧表が作成できるようなシステムを作成し、試験運用中です。それが有効かどうかを、訓練で検証したいと思います。
避難者名簿の様式例です。避難所運営マニュアルの避難者名簿様式の内容を項目に入れております。
前 同
前 同
前 同
前 同
以上の項目を避難者に入力してもらえれば、自動的に避難者名簿ができます。また、高齢者でスマホが使えない方は、受付担当者が代わりに入力することも可能です。
最後になりましたが、関係者や住民の方に潮見地区の防災上の問題点や防災活動を知ってもらうため、令和5年2月にホームページを開設しました。
画面のURL「https://bit.ly/492FCW3」又はQRコードで検索してもらえれば閲覧できますので、ご覧ください。