藤田周 Shu FUJITA
現代料理の文化人類学
Cultural Anthropology of Contemporary Cuisine



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所属

東京外国語大学 TUFSフィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo) 特任研究員

東洋英和女学院大学 非常勤講師

東京農業大学 非常勤講師 

法政大学 非常勤講師

キーワード

文化人類学、現代料理、食文化、芸術、映像人類学


研究概要

 私は現代料理について文化人類学の観点から研究しています。現代料理とは、西洋の高級料理にもとづきながらもその枠を越え、レストランが位置する場所の自然と文化の前衛的な解釈を試みる料理のスタイルです。例えば、ペルーの現代料理レストランであるセントラルでは、アンデスの一地域で栽培されている、色とりどりのとうもろこしの在来種をそれぞれに合わせて調理し、取り合わせた一皿によって、収穫期のアンデスの風景を喚起させるような料理を作っています。私はペルーと日本の現代料理レストランで料理人として働くことを通じてフィールドワークを行い、それによって得られた調査データと、食の人類学や創造の人類学、感覚の人類学、科学技術の人類学などの研究を交錯させることで、料理とはどのような行為か、創造はいかに可能となるか、おいしさとは何か、料理にグローバリゼーションはどのように現れるか、といった問いに取り組んでいます。

 料理についての研究を大まかに知りたいと思われた方は、『DIG THE TEA』によるインタビューをご覧ください。また取材などご希望の方は、「現代料理・セントラルについて」にあるテクストのいくつかをご覧になってからご連絡いただけますと幸いです。


 料理についての研究と並行して、フィールドワークで撮影された映像・写真を、それら同士の潜在的な関係を引き出すようにして編集する方法である「喚起的映像」・「喚起的組み写真」と、その発想にもとづくワークショップ(映像編集を通してフィールドワークを学ぼう)や展示(展示でフィールドワークする)を実践しています。

 喚起的映像の作例はこちらのページにいくつか掲載しています。喚起的組み写真についてはこちらのページに掲載準備中です。

連絡先

amanefjt "at" gmail.com

または、 郵便  〒183-0003 東京都府中市朝日町3-11 東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所 206号室