2022年9月3日、静岡県内で偶然、全く同じテーマで二つの講演会が開催されました。
午前:わくわく食育講座 わからないから勉強してみよう! 「ゲノム編集食品」ってなあに?
午後:"ゲノム編集”ってなぁに? 大切なこと伝えあおう!
この二つの講演会で、合わせて200人以上の人たちが、ゲノム編集食品について、安全性や流通のあり方に問題意識を持つことになりました。
まず私たちが心配したのが、子どもたちの食の安全です。二つの講演会では、学校給食にゲノム編集食品が使われないよう声を上げることが大切だと語られました。ちょうど今、日本はオーガニック給食を取り入れる動きが各地で盛んになっています。静岡も、是非、オーガニック給食を目指したいと思いました。
また、講演会をきっかけに、安全性が確認されていないゲノム編集トマトの苗が小学校や福祉施設といった教育現場に無料配布される計画があることを知り、子どもたちの安全を守るために、地域で活動しなければ、という声が上がりました。こちらもちょうど、全国規模で、「ゲノム編集トマト苗を受け取らないで!」という動きがあるため、先例に学びながら、静岡県内全市町村に要望書を提出したいと考えました。
そして、何より一番の問題は、今の日本の制度では、私たちが日常の食事でゲノム編集食品を避けたいと思っても、表示の義務がないため、「選ぶ権利がない」ということです。それを変えるには、多くの仲間とともに声を上げることが必要です。私たちは、ゲノム編集を含む食の安全に焦点をあてた、映画上映会や各地域での学習会を企画・紹介することで、ひとりでも多くの方と同じ思いでつながり、小さな声をたくさん集めて、「選ぶ権利」を実現したいと考えています。
このような思いから、静岡県オーガニックプロジェクトは2022年10月1日にスタートしました。多くの皆様とつながりながら、各地で開催される食の安全に関する学習会やイベントの紹介、および、「ゲノム編集トマト苗を受け取らないで!」の要望書を静岡県内全市町に提出し、全市町からの回答をいただきました。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
そして次は、いよいよゲノム編集食品の表示義務化を求める活動を始めるにあたり、静岡県全域により広く仲間を増やしていくことが必要だと考えました。
そこで、静岡県のオーガニックな人々と広いネットワークを持つ、NPO法人しずおかオーガニックウェブ(SOW)内のプロジェクトとしてこの活動を続けていくこととなりました。
2023年4月1日、静岡県オーガニックプロジェクトは、「しずおかオーガニックウェブ・ゲノム編集表示プロジェクト」として、さらに活発に活動していきます。
どうか引き続き、よろしくお願いいたします♡
ひとりでは何もできません。
でも、多くの思いが集まれば、大きなチカラが生まれます。
是非、ご一緒に、安心安全な食と環境を守るために、楽しくつながりましょう♡
講師のご了解を得て、講演記録をお伝えします。
★2022年9月3日午前 天笠啓祐さん講演会の当日資料
★2022年9月3日午後 中村陽子さん講演会の当日資料