避難所の「食」
避難所の「食」
避難所の「食」
中村朱美 氏:静岡県栄養士会 理事 静栄DAT部長
齋藤由里子 氏:公益財団法人 味の素ファンデーション 被災地復興応援事業 統括マネージャー
災害時の食と栄養の問題は、重要でありながら未だ社会では十分に顕在化されていない。防災・危機管理関係者に本件を話すと、「今まで考えたことが無かった」「新鮮な切り口だ」と言われることも多い。
そして、被災地で何十年も繰り返されている代表的な避難所の食事の問題、「朝は菓子パン、昼はおにぎりやカップラーメン、夜は揚げ物多めのお弁当が何か月も続く」という現象が起きる原因は複雑であり、過去の学びは十分に活かしきれていない。
しかし、食と栄養は、災害関連死を防ぐことにも繋がる重要なテーマである。関係の無い人は居らず、誰もが「いつも」の食事の延長線上でできることも沢山ある。
この研修会では、公助の構造的な限界について前提を共有した上で、自助・互助・共助力をどう向上させるべきか、地域の皆が一緒に考えるキッカケとなる情報を提供する。また、乳幼児、妊産婦、高齢者、アレルギーを持つ方など、食事に配慮が必要な方の頼れる専門職、管理栄養士・栄養士の活動についても詳しく紹介する。