災害時の「こども支援

災害時の「子ども支援

戸田寛明  氏

認定N P O法人カタリバ 災害時子ども支援事業 マネージャー

1.背景

NPOカタリバは、東日本大震災をきっかけに災害時の子ども支援事業を開始。伊豆山土石流災害では、静岡県内の関係者と連携し、避難所などにて子どもの支援活動を実施した。

2.目的

子どものASD症状の緩和やPTSD発症の抑制、学習機会・環境の確保。保護者の避難生活中の子育て・生活再建サポート。

3.方法

子どもの居場所の設置・運営(子どもの預かり・遊び・学習・心のケア)。

4.結果

ASD症状の緩和、PTSDの発症が抑制された可能性を感じると共に、発災から8ヶ月時点で行ったPTSDに関する調査では、数名の子どもが要支援者スコアとなるなど、継続支援が必要な子どもの存在が確認された。一方、被災体験が自身の成長に繋がったと感じる子どももいた。また、保健師チームとの連携が功を奏した事例も生まれた。

5.今後の支援に向けて

医療・福祉チームなどとの連携をより密に行い、面での被災者支援に取り組んで行きたい。

避難所の「住」

避難所の「食」

災害時の「排泄」