概要
破断面解析については、熟練解析者の不足および解析技術の伝承などの諸問題を抱えております。一方でAI、ディープラーニングの研究分野も成熟しつつあり特に画像認識の分野などでは非常に高い分類精度を実現しております。このディープラーニングの技術を破断面解析に適用することで、解析初心者へのサポートを行うことが実現でき、これらの諸問題を解決するブレークスルーとなるのではないかと考えております。
しかし、ディープラーニングなどのシステム構築は多くのデータ量を必要とすることから、1研究員もしくは単独の研究所で行うことは困難であります。そこで、この度、横浜国大リスク共生センター内に、「フラクトグラフィとディープラーニングの融合研究コンソーシアム(FraD)」を立ち上げ、これらの諸問題について解決を目指すこととしました。
FraDに関係する解説記事が「材料」に掲載されました(山際謙太,材料,Vol.69,No.9,pp.644-640,Sep.2020)