柏市は、昭和40年代以降、首都圏のベッドタウンと産業都市として著しく発展を遂げており、誠に目を見張る思いです。
その一方で、これに伴い昔の面影は年々失われつつあります。住みよい郷土へと生まれ変わるためにはやむを得ないこととはいえ、一抹の寂しさを感じずにはいられません。
また、急激な人口増加と都市化により、新旧住民の間の人と人との関係が希薄化し、地域における助け合いの機能が脆弱化してきました。住民同士のコミュニケーションが少なくなり、郷土意識が薄れていくことも大きな課題となっていました。
そこで、市民と行政が一体となり、新しい住民にとっても「ふるさと」と呼べるような住みよい街づくりを目指して、昭和56年に「新田原地域ふるさと協議会」が設立されました。
現在は、12の町会・自治会の会長・専門部委員・民生委員・健康づくり推進員・子供会・老人会などの地域関係者によって構成され、「住みよい地域づくり」「防犯・防災・安全」「文化活動」「体育活動」「生活環境の向上」「地域福祉活動」という分野で地域活動を行う組織となっています。
活動面では、地域コミュニティーづくりの中心的な担い手として近隣センターを拠点とし、広報紙の発行、運動会、文化祭、視察研修、ごみゼロ運動など、多岐にわたり地域を支えています。
この地域では高齢化が進む一方で、子育て支援も大きな課題となっていますが、最近では終の棲家として若い世代の転入者も増えつつあります。
今後は「支え手」と「受け手」という関係を超え、人と人とのつながりを大切にしながら、誰もが地域社会とのつながりや生きがい、それぞれの役割を持って互いを支え合える体制をいかに築いていくかが大きな課題です。
新田原地域ふるさと協議会 会長 森 仁志