身長を伸ばす骨延長の手術は普及するのでしょうか？

【PR】

最近骨延長の手術についてネットで書かれたりすることが多くなりました。実際に体験したというような話も出てきています。

今後、骨延長術は普及するのでしょうか？

現段階では、非常にリスクが高いようですし、決しておすすめできるような方法ではありません。

現状がどうかということを真剣に見極めて、自分の場合のメリット・デメリットを考えた上で本気で手術に望む必要があるでしょう。

将来はどうなるかはわかりませんが、今現在安易に手を出すようなものではないと考えます。

PR

身長はまだ成長期が終わらないうちに伸ばすこと

⇒身長を伸ばすサプリメント　高校生

身長を伸ばす手術というのはイリザロフ法と呼ばれるものが主要の方法で、本来であれば身長をもっと伸ばしたいという一般の人ではなく、何か特別な病気にかかって伸びないというような人、事故にあって問題が起こっている人に対して行うような手術でした。

手術では、骨を切り、その先に金属のロッドを取り付けます。このロッドはゆっくりと引き離され、骨が成長するというものになっています。

意図的に骨折させることで、骨の自然回復力を活かして身長を伸ばすというような方法になるのです。

完全に脚の骨を切るような手術になりますので、痛み等もあるかもしれませんし、そこから回複するのに数ヶ月もかかります。そして完全に歩行できるまでに長期間を要する可能性もあるのです。

100％それまでと同等の健康状態になれるという保証はありません。感染症等のリスクもゼロではありませんし、歩行能力や運動能力も戻らないリスクもあるのです。

骨延長手術をしてまで身長を伸ばすメリット・デメリットというのは実際のところどうなのでしょうか。

メリットとしては、身長が止まった大人であってもこの方法が有効というところがあります。

身長を伸ばすサプリメントをこのサイトでは紹介していたりするのですが、実際のところ効果があるのは成長期が完全に終わるまでであり、完全に止まってからの身長を伸ばすことはできません。

完全に止まってから本当に骨を成長させて身長を伸ばすにはこの手術しか方法はないのです。ストレッチ等で曲がった骨を伸ばすことで若干の身長を伸ばすということであれば大人でも可能ですが、それは曲がった部分をまっすぐにするというだけのこと。本当に成長させることができる方法としては今のところこれしかないため、最終的な方法としてメリットが大きいのです。

デメリットの方ですが、こちらも大きなものがあります。

まず、１つ目でも書いたとおりリスクが完全にゼロではないということ。ある程度の実績は出てきてはいるものの誰もが行うような手術ではなく、その後どうなるかの結果が見えてきません。

すぐに問題が出てこないとしても、将来何か問題が起こってしまう可能性はわかりません。20代のときによくても60、70代になってトラブルが起こらないかどうかの証明は誰にもできません。将来歩けなくなる等のトラブルが絶対にないとは言えないのが怖いところです。

２つめに手術をするのにコストがかかりすぎるという問題もあります。昔は1000万円近く費用がかかっていたようですが、最近では数百万円台には下がってきているという話も聞きます。いずれにしても大型な整形手術と変わらないレベルの費用がかかるものであり、普通の人が気軽にできる範囲を超えています。そこまでの貯金を用意できない人が大半になってしまうかもしれません。

そして３つ目としてリハビリ期間があり、社会復帰に時間がかかってしまうという問題があります。

リハビリに数ヶ月、完全復帰に1年以上もかかるような状態で社会人であればかなり厳しいことになってしまいます。学生であればまだ身長が伸びる時期ですのでここまでの手術をやる必要性はありません。

身長が止まるのは社会人になってからですが、社会人が通常、ケガでもない状態でここまでの長期的欠席はできません。

一度仕事を辞める等が必要となってくるかもしれませんし、その後のキャリア等にも悪影響が出る可能性もないとはいえません。

いくら身長がコンプレックスとなっていたとしても、そこまでのことを引き換えにしてまでやるのかというと、ほとんどの人が選択できるものではないでしょう。

このようにメリットはあるもののデメリットがかなり大きく、ほとんどの人にとっては現実的な選択肢と呼べないようなものではないかと思われます。

今後、この手術がもっと普及していくのか、これを予測することは難しいです。技術の進歩、医学の進歩は続いていきますので、今後リスクが減ってきたり費用が下がってきて受けやすくなるということもあるかもしれません。

身長が生きていくのにもっと高くなる必要性があるという世の中が続く、拡大していくのであれば需要も増えてくるのかもしれません。

今現在の段階でこの手術に過剰な期待をすることはやめておいた方がいいでしょう。一部の特殊な環境の人でない限り受けるのは難しいですし、そこまでして身長を高くするメリットも正直ないように思います。

コンプレックスに感じる部分があるのはもちろんわかりますが、身長だけですべてが決まるなんてことはあり得ませんし、身長が低い人も日本では普通に生活できていますし、そこまで困るというものではありません。

若いうちは重要でも段々とその重要性も下がってきます。

新しい身長を伸ばす方法が出てきてくれればいいですが、安易に手術の方向には行かずに気長に待ち、自分ができることをしていくべきかなと考えます。