◆校長 廣澤 守
◆児童 425人 学級数 19学級
◆学校・地域の特色
本校は明治6年(1873年)西念寺で開校し二宮尊徳の「至誠報徳」を理念とする伝統校で、令和5年度に創立150周年を迎えました。校舎西側には島根県指定史跡神庭岩船山古墳があり、地域には銅剣など国宝が出土した荒神谷遺跡や高瀬城(山城)があり悠久の歴史を感じさせる地域です。斐伊川から宍道湖へ続く出雲平野では農業が盛んで、宍道湖はシジミ漁獲量全国1位を誇ります。また、出雲空港、高速道路、鉄道など交通機関、消防署や市役所支所、様々な店や会社、工場などがあります。この豊かな「ひと・もの・こと」を生かして地域と連携・協働して教育活動を展開しています。
◆研究の概要
身近な地域の社会的事象を教材化し、自分との関わりで生まれた問いを社会科の見方・考え方を働かせながら特色や相互の関連,意味という「見えないこと」を考える力をつける授業に取り組んでいます。学習問題について考えたり、地域の人々の問題解決から学んだりしながら社会の仕組みを理解し、よりよい社会について考え、表現する子どもの育成に挑戦しています。
○実社会に目を向けたくなる地域の教材開発やゲストティーチャーの効果的な活用
○一人一人が追究したくなる問いをもち、調べ方を選択し、対話的に課題解決をする場の位置づけ
○授業の後半で、学んだことを自分につなげて考えたり、表現したりする「焦点化する問い」の工夫
◆校長 小川 恵美
◆児童 702人 学級数 27学級
◆学校・地域の特色
本校は、3つの学校の統合により誕生した53年の歴史を持つ学校です。校区の大部分は、斐伊川の沖積作用にて形成された肥沃な平野で、米を中心とした穀倉地帯です。また、近年は大規模な工場の建設や住宅団地の造成が進み、人口も増加して活気に満ちあふれています。
本校在学中に「地球の秘密」という環境保全に関するマンガを描いた直後、短い生涯を閉じた坪田(つぼた)愛(あい)華(か)さんの思いを受け継ぎ、本校では環境教育に力を入れています。地域のごみゼロをめざす「ゴミ0(リン)ピック」を開いたり、地元企業と「食品ロス削減チャレンジ」の対決をしたり
するなど、環境保護活動にも積極的に取り組んでいます。
◆研究の概要
本校では研究主題を「地域に学び、自ら問い続け、自分の考えを表現できる子どもの育成 ~習得させたい知識を明確にした学習過程の在り方~」とし、社会事象に関心を持ち、追究・検証しながら、自ら課題解決をしていく力を育てることを目標に研究を推進しています。子どもの思考の流れを大切にし、我がこととして考えていくことができる授業の実現のため、次のことに力を入れて実践しています。
●本教材に関わる子どもの実態
●子どもの思考と学習問題をつなぐ単元づくり
●課題解決に向け、自ら問い続ける授業づくり
◆校長 須田 勉
◆児童 414人 学級数 19学級
◆学校・地域の特色
本校は、昭和44年に近隣の直江小学校と久木小学校とが統合して新設され、本年度で開校55年を迎えました。学校のある出雲市斐川町は、出雲平野の東にあり、豊かな穀倉地帯が広がっています。学校周辺には、築地松を持つ散居集落があり、田園風景が美しい地域です。校区の南側には、県内でも有数の工業拠点として先端技術産業の集積地が形成され、斐川中央工業団地の整備が進んでいます。本校は近年、外国につながる児童が増加したことで日本語指導の拠点校となりました。日本の文化はもちろん、外国につながる児童の文化も尊重しながら学習や学校生活が送れるように取り組んでいます。
◆研究の概要
子供たちが自分事にできる魅力ある教材の開発をテーマに実践研究に取り組んできました。「なぜ」「どうして」「知りたい」という子供の思いを引き出し、単元を通して思考がつながるように資料や発問の吟味も大切にしてきました。
具体的な内容としては、以下の3点を柱に授業づくりに取り組んでいます。
①自分事にできる社会的事象の教材化
②社会認識を深める単元構成の工夫
③社会的な態度形成に向かう学びの場の設定
公開授業においては、3点目の社会的な態度形成を目指し、自分の考えを再構築する子供の姿を見ていただけると考えています。