従業員の子育てや介護、個性と能力の発揮、仕事と生活の調和など、男女共同参画社会づくりを推進する市内事業所の取り組みを紹介します。
島田市船木で医療メーカーなどの設備で使用する配管の設計・施工を手掛ける「株式会社関本管工」さん。ダイバーシティを推進し、何歳になっても従業員が自分らしく働ける職場づくりを目指す、関本雅輔社長にお話をうかがいました。
【会社概要】
●2008年設立
●配管施工、ステンレス・鉄の製管、構造物の製造
●従業員数:30名 (2025年1月時点)
●2024年「島田市 人を大切にする経営大賞」特別賞 受賞
「働く意欲のある従業員が、80歳を超えても自分らしく働ける。そんな組織を本気で目指しているんです。従業員それぞれのライフスタイルを尊重し、働きたいときに働き、休みたいときに休める。そんな自由な会社って、最高じゃないですか?」そう笑顔で語る関本社長。
従業員が気軽に休暇取得できるよう、従来の届出制を止め、社内全体でスケジュールを共有し、各自で休暇日を入力する仕組みを導入しています。また、各セクションにおいて、急な欠員に対応できるような人員配置を心がけています。
工場での作業は、大人3人がかりでようやく持ち上げられるような、大型の配管を取り扱う工程もあります。そういった従来は力が必要な作業でも、専用の補助クレーンを導入することによって、誰もが安心・安全に作業ができるよう、設備投資を最優先に行っています。
「従業員のニーズを第一に考え、応えていきたい。」性別や年齢にとらわれず、誰もが働きやすい職場づくりを目指して、これからも「人」を大切にする関本社長の取り組みは続いていきます。
島田市御請で日本のモノづくりに欠かせない精密金属部品を製造している「株式会社テクニカル・ワークス」さん。社員の声や時代にあわせた職場づくりを行っているという、齋藤茂社長にお話をうかがいました。
【会社概要】
●1998年設立
●精密金属プレス加工や金型の設計制 作を行い、医療部品、電子部品、釣具部 品などを製造
●従業員数:30名 パート3名(2022年11月時点)
●2010年に男女共同 参画社会づくり宣言 事業所登録
●2022年SDGs宣言書 取得
「一人の女性社員から『クレーン作業や荷物にフックを掛ける玉掛け作業をするための資格を取得したい。』と申し出がありました。それまではどこかで男性の仕事と思っていたところもあったのか、女性に希望を聞いてきませんでした。」
「現在は、性別に関係なく希望者が資格を取得出来るようにしたことで、ひとりひとりの仕事の幅が広がり、会社としてもやれることが増えました。」
社員の約半数が女性というテクニカル・ワークスさんは、女性のリーダーが同性スタッフをまとめ、仕事のポジションを流動的に変更しています。
業務の負担を均一にできるだけでなく、私用による休みにも臨機応変に対応できるようになりました。 休みの取得自体も届出制を廃止し、気軽に休暇を取れるようにしたことで、育児やリフレッシュなど男女問わず柔軟に働けるようにしています。