コラム

~男女共同参画について啓発推進員が思ったこと・感じたこと~

このコーナーは啓発推進員、市民協働課職員が男女共同参画について、その時々で気づいたこと、感じたことを掲載しています。

学校は多様性の最前線!?(令和6年4月28日/投稿者M

小学生の子どもがいる我が家。
クラスメイトのランドセルを見ると、赤、黒、水色、ブルー、紫、ピンク、ベージュ、ブラウン、グリーン、さらにはシルバーと本当にカラフル!

色だけでなく飾り鋲や刺繍など、一人一人が違ったランドセルを背負っていて、見ているだけで楽しくなります。


授業で使用する習字や裁縫といった道具セットも、キャラクターやスポーツブランドのロゴをあしらったものから、「これが学校用!?」と驚くほどファッショナブルなものまでさまざま。


昔とは比べ物にならない多種多様なデザインで、学校から配られる学用品の案内を見るたびに「今の子は選択肢が多くていいなあ」と感じています。

そのうち「男の子向け・女の子向け」というカテゴリー分けもなくなり、ランドセル以外の選択肢も増えていくのかもかもしれません。


それぞれ違った色やデザインに囲まれて育つ、現代の子どもたち。

もしかしたら私たち親世代よりも、何倍も何十倍も多様性を肌で理解しているのかもしれないなと、お気に入りのランドセルで登校する我が子を見て思うのでした。

▶「みんな違っていい」というのは対立を覚悟するということ (令和6年4月28日/投稿者HI)

日経ビジネスの記事で『学校の「当たり前」をやめた。』の著者工藤祐一氏のインタビューを拝見しました。

内容は心の教育について。日々の仕事でも活かせるし、子どもたちにも伝えたいと思ったことを書きます。

1.心の教育の問題点

「心を鍛えるとよい行いをする」心=行動に疑問をもってみる。心にこだわりすぎるとおかしなことがおきる(例:ボランティアをしている人をみて「偽善だ!」「売名行為だ!」といってしまう)

なので、心ではなく、行動に着目する。頭で考えて行動する。そのために知識を学び、スキルを身につける。

→これが浸透すると、世の中のさまざまな施策がうまく機能していくのかもしれないと思いました。

身近なところではたとえば頭では体調不良のとき仕事を休んだ方がいいと思っていても、心では「それくらい頑張れよ」ってどっか思ってしまうということもそれかな、と。でも、知識をもっているから「お大事にね」といってあげられたらそれはそれでいいのかもしれないな、と。

2.主体性を失わせない

多様な人々が生きていれば対立は生まれる。対立はあって当然でその中でどうやって解決するかが問題。日本の教育はどちらかに妥協を求めがち。そうではなくて、当事者が「どうしたいか?」を問う。

→私も2児の母ですが、ついつい妥協を見出そうとしがちだと反省しました。主体性を伸ばすよりも失わせないことが大切で、今の状態でいいと思っているのか、どうしたいか、など問いかけていけるようになりたいな、と思いました。

※青字は日経ビジネスデジタルの記事より抜粋。(無料会員登録で全文読めます )

▶バレンタインデー、暗黙のルール? (令和6年4月18日/投稿者YU)

少し時間が経ってしまいましたが、この前のバレンタインデーの話。

私の職場では、ここ数年バレンタインデーは女性陣全員から男性陣全員へ、ホワイトデーは男性陣全員から女性陣全員へ...といったやりとりが通例だったのですが、とあるきっかけでこの暗黙のルール(?)が撤廃されました。

ある職員の意見を発端に、「今までのバレンタインデーのやり方ってどうなの?」という話題に。話をするなかで、「先に渡す側として、女性陣は負担を感じているのでは?」「男女比が偏る職場だったら不満が出そう。」「LGBTQの当事者がいた場合、そもそも男女で分けると戸惑ってしまうのでは?」等、さまざまな意見がでました。結論、「男女関係なく、あげることも返すことも自由にしましょう!(バレンタインデー、ホワイトデーどちらも。)」という話に落ち着きました。

今回の結論がベストかどうかはさておき、本人の合意なしに、いつの間にか存在している「暗黙のルール」は、もしかしたら誰かのストレスや生きづらさに繋がっているのかもしれないと感じました。

「暗黙」ではなく、ちょっとした本音の「会話」ができれば、皆が合意したルールで、過ごしやすく、働きやすい職場づくりができるのではないでしょうか。

▶仕事優先派?プライベート重視派? (令和6年3月15日/投稿者しまま)

先日、子どもの参観会がありました。

当初は私だけの予定でしたが、夫も何とか都合をつけ、初めて2人そろっての出席。

これが想像以上によい時間になりました。


・子どもの頑張りや不安な点を一緒に感じることができて心強い

・子どもの環境についての共通認識ができて、家族の会話が広がった

・子ども自身も喜んでくれた  などなど


1人で子育てしてるんじゃないんだなと改めて感じました。



我が家は共働きなので、子どもが病気の際には夫婦で調整して夫に休んでもらうこともあります。

ただでさえ急な休みも多い現状でさらに休みを取ることに、夫は気まずい思いもしたと思います。


「仕事一筋!」「プライベート最優先」「どちらもバランスよく」・・・

職場には色々な価値観の人がいるし、私自身もライフステージによって望む働き方が変わりました。

今は仕事優先派の人も、10年後にはプライベートを優先したくなる時期がくるかもしれません。


諸々のデメリットを考えても、今回休む選択をした夫。


ピンチのときはもちろんですが、誰もが過度な罪悪感なく気軽に休みを取ることができたら、もっと肩の力を抜いて生きられるだろうなと思いました。




参観会は平日でしたが、男性のみ、または夫婦そろって出席の方を予想以上に多く見かけました。

夫婦で参加のみなさんが、とっても嬉しそうに2人でお子さんの様子を振り返っていたのが印象的な1日でした。


▶ 生まれ変わるならどっちがいい?(令和6年3月4日/投稿H)

中学2年の息子になんとなく聞いてみた。「次に生まれ変わるなら女の子がいい?男の子がいい?」という質問。

答えは「男だなー。だって男同士の方が楽しいし、運動も強いし」だった。

特に何を期待して質問したわけでもないけど、今の性でいいと思っているのかな、と感じた。

ちなみに筆者は生まれ持った性は女性だけど、生まれ変わったら男性になりたい。

理由は様々だけど、一番はいろんなことに「わずらわしさがない」ようにみえているところかも。”そんなことないぞー!”という方もいらっしゃるでしょうけども。

そもそも男女どっちと聞くことすら間違っているのかもなー、どっちかって決めなくてもいいのかもしれないと思ったりもした。

何が正解というわけでもないけれど、だれもが伸び伸びと、楽しく過ごせる社会になるといいな〜なんて思いました。

▶ 男性育休はなんのため?(令和6年2月22日/投稿者M)

2月16日に島田市役所で開催された、仕事と育児の両立支援セミナー「男性育休推進で働きやすい職場へ」 に参加しました。

男性育休への企業側の理解が進んでいても、社員に周知できていないことが多く、事前の相談なく突然の出産報告や退職に繋がるケースがあるということ。

また管理職が会社の方針を知らずに育休取得に難色を示すなど、男性育休への理解からさらに一歩踏み込んだ取り組みが必要というお話に、終始「なるほど……」と聴き入りました。


その中でもはっとさせられたのが、出産直後の女性の死亡原因の一位が産後鬱などによる自死というデータ。


私自身の出産直後を思い返すと、まさに戦いでした。


長期入院と帝王切開による身体のダメージが残る状態での慣れない抱っこに、泣き止まない赤ちゃん。一日に数え切れないほどオムツを替え、汚れた服を着替えさせ、3時間ごとの授乳、沐浴、肌のケア、寝かしつけ、黄昏泣きに夜泣き。さらにミルクの用意と瓶の洗浄、大人分の食事の用意や掃除洗濯……。


これまで一度も体験したことがない「初めての育児」が毎日24時間絶え間なく押し寄せ、うまくこなせない自分を責め、泣いたこともありました。


我が家は男性育休を取得しませんでしたが、もしもあの時、夫が常に隣にいてくれたらまた違った思い出になったかもしれません。


企業の規模や環境によってはまだまだ難しい面もあるかと思いますが、赤ちゃんはもちろん、母親の命を守るためにも男性育休の取り組みは大切なのだと感じたセミナーでした。

▶ 家事分担チェックシートをやってみた!(令和6年1月30日/投稿者YU)

私は妻と暮らしている30代男性です。先日、とあるきっかけで「家事分担チェックシート」なるものをやってみることに。夫婦間でどれくらい家事分担ができているのかをチェックするものですが、取り組むまでは内心「自分は、お風呂掃除や皿洗いもしているし、割と夫婦間で平等に家事分担できているんじゃないかな?」と思っていました。

しかし、いざチェックを始めると・・・手が止まってしまいました。「洗濯ものを裏返してポケット中身を確認する」「仕分けてネットに入れる」「しつこい汚れの染みを抜く」・・・etc

「洗濯」だけで、なんと15ものチェック項目が!洗濯=「脱いだ服を洗濯機に入れる」くらいの認識だった私は、洗濯にこれほど手間がかかっていたなんて!(しかも私はやっていない汗)と驚愕しました。この時点で既に雲行きが怪しかったのですが、その後も「掃除」「買い物」「食事」すべての項目において圧倒的に妻の比重が多かったです・・・

ということで、今回のチェックシートを通して

・家事って、本当にやることがたくさんある。(シート内では約70項目。育児も入れると100項目!)

・そのほとんどが認識すらしていなかった。(名前のない家事がたくさんある。)

こういった点に気づくことができました。

家事=掃除・洗濯・食事の支度・・・と一括りにしてしまいがちですが、今回のチェックシートのように細分化してみると、改めてその作業量の多さを認識できると思います。パートナーがやってくれてるいことを「認識する」ことが、家事や育児を夫婦間でシェアするきっかけになるのではないかな?と感じました。

※家事分担が気になった人は、こちらのチェックシートへ(サイト内リンク)

▶「みんな違ってみんないい」って??(令和61月4日/投稿者しまま)

去年の男女参画啓発推進委員の会議をきっかけに、私の中でこの言葉に対して小さな小さな違和感が芽生えました。

発端は「みんな違ってみんないい」って本当かな。という、ある委員さんの率直な感想だったと思います。

もちろん、この言葉の持つ意味を肯定した上で、価値観が違う人がすぐ近くにいたら?という敢えての問い直しだったのですが、今まで何の疑問も持たずにこの言葉を受け止めていた私の心に残る出来事でした。

確かにその人が離れたところにいれば「違っていいよね~」と、呑気にしていられるかもしれませんが、その人が家族だったら?、職場にいたら??自分の価値観と合わない人と共にいるメリットって何だろう。

そんな疑問をまた委員のみなさなんと会議でわいわい話しながら、少しずつ自分なりの解釈を探っているとことです。

この「しまだパレット」をきっかけにみなさんとつながって、「当たり前」を考え直すきっかけを共有できたら嬉しいです。