劇団員コラム

シーン417 24/48  小菅 信吾

旧ホームページから現ホームページへのデータ移行作業が、ようやく完了した。パソコン作業が不得手な私も、若手に教わりながらちょっとは貢献してみた。


今回の作業は『公演記録』と『劇団員コラム』のデータ移行が主なものだった。

これまでに行ってきた公演は34回を数え、コラムは400本以上となっていた。

数字で表すと、そこそこ頑張っているように感じられた。


直近の公演やコラムからスタートして、徐々に遡りながら移行と更新を繰り返した。

更新する内容を確認する過程、それは時系列を遡りながら記憶を辿る機会だった。

最近のものは、その時の想いや感情が蘇ってきた。

苦労や葛藤が想起されるものもあった。

少し懐かしいと感じていたものが、思いの外、時間が経過していたりした。

時間が経過していても、しっかりと覚えていた。

時系列を遡っての作業、終盤になると劇団員の変遷を痛感した。

痛感しながら、何とも言えない感情が込み上げてきて、前回「シーン411」に書いた言葉が再び頭をよぎった。


「変わらずにいるのか、 変われずにいるのか。

 残っているのか、取り残されているのか。」


けれど、やはり思うのだ。

続けることは目的ではない、が、続けることで叶うものがあるはずだと。

前回公演のパンフレット主宰を引き継いだ時に綴った言葉たちを改めて噛み締める。

だからこそ、ならばこそ、と。



ふと。

更新作業を進める中、読み返した「シーン94」の終わりにこう綴っていた。

「演劇と出会ってから16年。

 つまり、演劇と出会ってからの時間量は16/32。

 ちょうど 1/2 になるんだなぁ・・・。」


これを“今”に置き換えてみる。

「演劇と出会ってから32年。

 つまり、演劇と出会ってからの時間量は32/48。

 ちょうど 2/3 になるんだなぁ・・・。」


そして、

シブパ旗揚げ公演からもうすぐ24年。

つまり、旗揚げから走り続けている時間量はもうすぐ24/48。

1/2 になるんだなぁ・・・。