劇団員コラム
シーン411『2023年暮れの近況報告』 小菅 信吾
間もなく終わりを迎える2023年。
劇団シブパは目指す場所へ向かうための活動の在り方を、相も変わらず模索し続けてきました。
模索する中、周囲の方に迷惑を掛けたこともありました。
それでも、歩を進めんと足掻き続けてきました。
気付けば、小さい規模ながらも2回の公演を打つことが出来ました。
そして第34回公演を終えてのち、呼吸を整える時間を迎えています。
たっぷりと深呼吸したりしています。
そんな時間を利用して、只今劇団ホームページの更新作業を進めています。
昨年7月の再出発の際に行ったリニューアルでは、情報発信ツールとして最低限の内容のみの公開となっていたため、旧ページで公開していた過去の記録や記事を順次掲載し直す作業を行っています。
その過程、必然的に過去のデータなどを見直して整理することになる訳で。
となると、いわゆる「部屋の片付けをしている最中に昔の日記やアルバムが出てきて、つい…」に似た状況になる訳で。
それはそれはご多分に漏れず、思い出に浸ったりしています。
常に前を向き、新たなものに挑戦し続けることこそが成長に繋がるのかもしれません。
過去に囚われることは、前進への足枷になってしまうのかもしれません。
ですが、過去を振り返ることで、大切なものとして刻むことで、想い新たに成長や前進へと繋がっていくことがあるように感じます。
そんな言い訳をしながら、単純に懐かしんでみたりしています。
変わらずにいるのか、変われずにいるのか。
残っているのか、取り残されているのか。
どこか遠くを見るような眼差しで、あれやこれやに思いを馳せ、そして噛み締める。
すると、不思議なことに目線の先にやがて“足元”が見えてきたりするのです。
今まさに立っている、この時、この場所が。
だからきっと、ここからこの場所から、また次の一歩を踏み出せるはずだと、どう踏み出そうかと、思案あるいは妄想したりしています。
では、どうぞ深呼吸したりしながら、良いお年をお迎えください。