☆☆☆アンケート回答の御礼☆☆☆
2026年度講座・講演をより良くする
アンケートに協力ありがとうございました。
来年度の運営に反映できるよう致します。
講演場面の一部ご紹介
カレントトピックス
第1回「シニアのヘルスケア豆知識」
紹介者;「せたがやSS」35期代表
医事・医療ジャーナリスト 松尾厚二郎
メール;k-matsuo@mx5.mesh.ne.jp
今回は、シニアにとって大切な健康維持に関して豆知識をお伝えします。
~健康に関する総合的アプローチ;予防と健康促進。各要素の輪が大切~
1.感情;感情のコントロールの大切さ。脳卒中、心臓病の予防に影響。ストレスに上手に対処。
健康促進と病気予防療法に重要
2.知性/認知能力;創造性の追求、知恵好奇心をくすぐる活動。精神状態、口内環境、食事など
生活習慣に影響。加齢とともに特に意識が必要
3.身体;自立生活に必須。ならないの一次予防、早く発見の二次予防、悪化させない三次予防
睡眠、栄養、アルコール制限、感情制御、医療機関での定期健診
4.職業;人生の質、人生の満足度に寄与。エルゴノミクス(人間工学)、パフォーマンス、
動作、筋肉の動きの定量化など快適な道具の準備と利活用
5.社会:家族、友人、近所の人との交流。新しい情報、精神的刺激による生活の質の改善
社会的孤立は病気のリスク。特に認知症予防にも社会参画が大切
6.精神;生きていく意味、目的を持つことで健康である実感、世界とのつながりを感じる。
瞑想、ヨガ、太極拳。
7.環境:自身の生活環境、職場環境、社会経済状況を含む。自分に合った環境づくり。
ストレス回避の社会的孤立とのバランス
•健康(ヘルス);1948年「WHO」の定義;病気でないとか、弱っていないだけでなく、
肉体的にも精神的にもそして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをします。
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実際のヘルスケアに関して、2023年、2024年に講演された要旨を、以下にご紹介します
「音楽呼吸法の理論と実践事例~サキソフォン演奏付き~」
音楽家、サキソフォニスト、呼吸研究家 宮浦清先生
「呼吸」は一瞬たりと止めることが出来ない、生命活動の基本中の基本に位置付けられています。
従い呼吸の質が、日常活動でも極めて大切になってくるわけです。
この呼吸法を音楽とリンクさせた多角的な「音楽呼吸法」を開発・普及されている、
音楽家・呼吸研究家の宮浦清先生に「せたがやSS」でご講演をいただきました。
講師:宮浦清先生(作曲家、サキソフォニスト、呼吸法研究家)による
「音楽呼吸療法セミナー」についてその概要をご紹介します。
宮浦先生は、まさに現代における人間のQOL(quality of life)=QOB(quality of breathing)
であると明言されています。
とりわけ、現代人の呼吸は、浅く、酸素が不足している、特に、
認知症高齢者には、複式呼吸を促すことによる、脳内セロトニン分泌を促し、
脳内血流量の増加に関連することを学会発表されています。
現代ストレス社会での人間の生命活動における呼吸の重要性は、意識的に呼吸をする}
ということでなのです。
昔から、「一呼吸置く」、「阿吽の呼吸」、「呼吸を合わす」などなど、
呼吸と人間の生活における質は、極めて密接に関与しています。
特に、「試験前や面接前の不安」、「重要なプレゼン前の緊張」、「少し苦手な相手との会話」など、
呼吸を整えることで、少し落ち着いて、前向きになれることは、心身相関の証しでもあります。
現在、宮浦先生は、昭和大学医学部との共同研究をされていることから、
今後更に音楽呼吸療法の科学的根拠を明確にし、
現代におけるストレス性疾患、気分障害等のケア、誤嚥予防、認知症高齢者へのケアなど、
臨床応用されることが期待されると思います。
講演最後に宮浦先生のサックス演奏を聴くことができやはり、
音楽の持つ魅力を感じることができました。