「増節変態」の進化発生生物学
地球上でもっとも繁栄した動物門である節足動物門は、連続相同な体節・付属肢をもつこと、脱皮によって不連続に成長することがその大きな特徴です。節足動物の多様化を支えたこの2つの要素の"合わせ技"ともいえる現象として、脱皮のたびに体節を増やす「増節変態 Anamorphosis」という現象が知られています。節足動物において祖先的と考えられるこの現象に着目し、ヤスデを材料に進化発生学的視点から研究を行っています。
<主な出版物>
脱皮に伴う歩肢追加の形態形成過程の記載(Chiyoda et al., 2023. Frontiers in Zoology)
脱皮に伴う体節追加の形態形成過程の記載(Chiyoda et al., 2026. Developmental Biology Advances)
Chiyoda et al., 2023
Chiyoda et al., 2026
ヤスデの生態・自然誌
ムカデやヤスデなどの多足類は、現在国内の研究者人口が著しく少ないのが現状です。発生学に限らず、広く多足類研究の担い手となれるよう、分布や生態に関する新知見の公表に努めています。
<主な出版物>
伊豆諸島青ヶ島からのヤンバルトサカヤスデの初記録(千代田・八尾, 2024. 衛生動物)
珍奇な好蟻性ヤスデ・コブヤスデの分布と寄主アリの報告(千代田ら, 2025. 蟻)
三浦半島における移入種ヤンバルトサカヤスデの分布拡大と発生状況に関する報告(千代田ら, 査読中)
小笠原諸島のヤスデ(Chiyoda et al., in prep.)
千代田・八尾, 2024
千代田ら, 2025
蛾の生態・自然誌
中学生くらいから蛾にハマり、以降蛾屋を自称しています。現在は休業気味ですが、ヤスデ屋歴より全然長いです。送粉生態学の文脈で蛾の研究を行ったほか、一般向け書籍の執筆・監修や、出身地である埼玉県の蛾類相調査を細々と行っています。
<主な出版物>
『学研の図鑑LIVE 昆虫 新版』の大蛾類パートの監修・執筆・撮影
『世界の蛾』の日本語版監修(九大・屋宜禎央先生との共同監修)
黒い蜜を出すシタキソウにおけるスズメガ媒の発見(Chiyoda et al., 2026. Ecology, in press)
学研の図鑑LIVE 昆虫 新版
世界の蛾
Chiyoda et al., 2026. in press